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お茶は急須で淹れなくていい。自分のためにも、人のためにも無理しない。


僕は大学生のころ、頑張ってお茶にハマっていた。
友達から急須をもらったことをきっかけに、湯呑を買って、茶葉を買って、淹れ方を覚えて。一人暮らしの男子大学生にしてはなかなかだと思う。「結局、八女茶がうまい」と、えらそうな意見を持てるところまではたどり着いた。

そんなお茶ブームは夏に終わりを迎える。夏って暑い。そんな季節にだれが熱いお茶を飲むんだろう。「結局、伊右衛門がうまい。」と当たり前の事実に気づき、以来、冬が来ようともペットボトルのお茶を愛飲している。

急須でお茶を淹れるのは“丁寧な暮らし”な気がしていいんだけど、実際は続かないよな〜と悟った。

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そんな僕がいま、ペットボトルとは別に、ほそぼそと続けているのはティーバッグのお茶だ。

常備しているのは「すいざわ かぶせ茶」。おいしくて、手軽に作れるので、つい習慣化してしまった。

マルシゲ清水製茶の「すいざわ かぶせ茶」

かぶせ茶は刈り採る新芽に14日間黒い覆いをかぶせて育てたお茶です。

黒い覆いをかぶせることによって、渋味成分が抑えられ甘味たっぷり、まろやかな高級な味に仕上がります。

マルシゲ清水製茶HPより引用


「かぶせ茶」というが、個人的にはほぼ「緑茶」だ。八女茶のように甘くておいしい。三重県が名産で、三重に住むようになった弟がたまたま見つけてくれた。

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話を戻すが、改めてティーバッグって良いよなと思う。急須を出さなくていいし、茶葉のカスも出ない。ポンとポットにいれれば水出しで作れるので、夏でも楽しめる。しかもペットボトルより美味しいので、ちょっとしたお茶作り習慣を求める人にはハマると思う。

そして、友達が来たときにも活躍する。我が家では前日にポットで水出ししておいたり、その場でお湯出しをしたりする。お湯出しでは、急須ではなくコーヒーサーバーを使うのがミソだ。

コーヒーサーバーで作るお湯出しかぶせ茶

ご覧のようにとっても可愛い。色も可愛いし、コトンとした佇まいも可愛い。

友達に「ただのコーヒーサーバーだよ」と伝えると、急須じゃない分、気兼ねなく扱ってくれるし、その点もいいなって思う。おしゃれさと、適当さのバランスが本当によくとれている。

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いわゆる“丁寧な暮らし”は、自分たちとしても続けるのが大変だ。そしてきっと、ゲストにとっても扱いづらくて大変だ。丁寧っぽいけど気楽なのがちょうどいい。暮らしの中で、その塩梅を見つけていくのが楽しい。

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