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{読書感想短歌*88}ディクスン・カー 『盲目の理髪師』
〈てがかりはぜんぶ見せたわ さぁ謎を解いてよ〉 だなんて 告白待ちかよ
"tegakariwa zenbu misetawa saa nazowo toiteyo" danante kokuhakumati kayo
フェル博士シリーズ。今回は完全に安楽椅子探偵で、事件の場(客船!)に居合わせるのは前回お近づきになった推理小説家くん。ヘンテコな仲間たちとともにうっかり事件に巻き込まれちゃって、〈殺人がありましたよ!〉って訴えるんだけど、いつの間にか死体は消えてるし、自分らにもちょっとした隠しごとなどもあって、はっきりとは証言できないので、仕方なく犯人さがし。で、結局下船して〈助けてフェル博士!〉となり、冒頭へ戻る。乗客のキャラがみんな濃くてニヤニヤしっぱなしでした。
※事件を語る推理小説家くんに、中間地点で一度、ぜんぶ語り終えてからもう一度、フェル博士が事件解決のヒントを出すスタイル。ご丁寧にも箇条書きで、つまりは〈読者への挑戦!〉でもあるわけなのだけれど、おかげさまでこの手の挑戦に立ち向かえたためしがないわたくしとしては、(このかんじは…何かに似ている…)とぼんやり考えることくらいしかできませんでした。のうた。