見出し画像

さつまいも収穫体験!一面緑に生い茂った畑に込められた思いとは?

NIPPON FOOD SHIFT FES.の活動として、千葉県松戸市にあるさつまいも農家の山田実さんにお会いし、収穫体験およびインタビューを行いました。

私たちは、10月末に行われるNIPPON FOOD SHIFT FES.内の企画である「100日後にできるZ世代プロデューススイーツカフェ」で提供するスイーツ開発に向けて

  • 現在のさつまいも農家を取り巻く環境

  • さつまいも農家が抱える課題

  • スイーツ開発のアイデア

などを学ぶために収穫体験およびインタビューの場をセッティングしていただきました!

今回伺った山田実さんと

収穫体験

8月だったこともあり、本当に収穫できるのか少し不安な気持ちもありつつ…幼稚園、小学校ぶりのさつまいも掘りにとてもウキウキな私たち。

今回収穫体験をしたのは「シルクスイート」という、その名の通り「絹のような上品な舌触り」が特徴の品種のさつまいもです。

畑に来て、まず一番始めに驚いたことは一面草が生い茂っていたことです。
「ここで本当にさつまいもが収穫できるの?」とつい疑問に思ってしまうほどの緑に圧倒されていると、「うちは農薬や除草剤を使わないから雑草がボーボーになっちゃうんだ」と山田さんが教えてくれました。

さつまいも堀りの真っ最中

アドバイスを頂きながら、掘り進めていくと意外とすぐに手に固い感触が…
まさに”芋づる式”に何個もさつまいもを収穫することができました。
収穫した中で一番大きいものはなんと20cm超え…!

収穫の記念にみんなで「はい、チーズ!」

「さつまいも出てきた!」「すごい!大きい!」
と楽しみながらやっている間に私たちの30分ほどの収穫体験は終わりました。

広大な敷地に広がるさつまいもを全て手作業で収穫するためには、今回の体験の何十倍・何百倍も時間がかかる想像もつかないほどの重労働になります。
このさつまいも掘りを通じて、「普段農家の方がどんな努力をして私たち消費者に美味しいさつまいもを届けてくれているのか」「どんな気持ちで収穫を行っているのか」を感じることができました。

【インタビュー】

畑にて収穫体験をした後「古民家カフェ・実のる屋」にて、農家の方・カフェのスイーツ作り担当の方からお話を伺いました。

カフェでのインタビューの様子

今回収穫体験をさせていただいた「シルクスイート」以外にも「紅はるか」という品種も育てているそうです。

「シルクスイート」は舌触りの滑らかさを活かしてスイートポテトなどのスイーツを作るのに向いており、一方「紅はるか」は一ヶ月ほどの熟成期間を経ると、さらに糖度が増すとのこと。この糖度を活かし、砂糖の使用量を抑えたスイーツを作ることができ、マフィンなどの形を残したいものにはオススメとのことでした。

このお話を聞いて、サツマイモは砂糖を加えずとも、甘みを楽しむことができるため、昨今の美容ブームや健康ブームの助けとなる存在になるのでは?と感じました。

しかし、このように魅力的なサツマイモを商品として出荷するまでに天候に左右されるといった様々な苦労があるとのことでした。

カフェで頂いた「やきいもタルト」
さつまいも特有の素材の甘味が存分に生かされ、舌触りも優しくとても美味しかったです🍠
お土産として、自分たちで収穫したさつまいもの他に
ふだん山田さんが出荷している冷凍の焼き芋も頂きました。
家に帰ってから食べたところ、スプーンで食べられるスイートポテトのようなクリーミーさで
日頃食べているホクホクの焼き芋とはまた違った美味しさがありました。

まとめ・感想

さつまいもの収穫体験は小学生以来であり、当時はさつまいもを掘ることをただ楽しんでいた私たちでしたが、今回の収穫体験では農家が抱えている課題など様々なことを伺うことができました。

山田さんが若者に伝えたいメッセージとして、「もっと農業という仕事を知ってほしい!!」とおっしゃっていました。
実際に収穫体験をしてみるのも良し、野菜や果物がどのようなプロセスを経てスーパーに陳列されているのかを調べてみるのも良し…様々なかたちで農業とかかわりを持ち理解を深めることが、農家さんへの日頃の恩返しに繋がると思います。

普段当たり前のように食べている農作物は様々な思いが込められて育てられています。その努力を知ろうとする一歩がフードロスなどの食問題の解決に繋がるのではないかと、今回の体験・インタビューを通じて感じることができました。

(伊藤愛花 渡辺直輝)