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たまねぎ農家さんに突撃インタビュー!
2022年2月20日(日)の北海道・福岡でのNIPPON FOOD SHIFT FES.の活動として、「北海道 野菜チーム」がたまねぎをテーマに、JAふらのさん・たまねぎ農家さん・ホクレンさんに、オンラインで取材してきました。
こんにちは✨
みなさんは”北海道富良野市”と聞いて何を思い浮かべますか?
ラベンダーや北の国から、スキー場など様々なイメージがあると思います!
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でもそんな富良野市は、実はたまねぎの一大産地として、全国でも非常にたまねぎの生産が盛んな地域なのです!
そんな富良野市のたまねぎ農家さんとJAふらのの小野係長に、出身も大学も専攻もバラバラの3人の女子大生で、オンラインでお話を伺いました。
それぞれ持ち前の視点で、富良野のたまねぎ事情について掘り下げていきたいと思いますので最後までお付き合いください!
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取材メンバー:大山 穂果・竹畑 このは・須戸 蘭
1. 玉ねぎ農家の渡辺さんへの取材
ここでは種まきから収穫までの工程を取材をし、
私たちが特に気になったことを、たまねぎ農家の渡辺 昌彦さんにぶつけてみました!
(大山)わたしは十勝に属している帯広畜産大学に通っているのですが、富良野も十勝同様輪作体系がとられているのでしょうか?
※輪作体系・・・同じ耕地に一定年限ごとに循環して、違った種類の作物を一定の順序に栽培すること。
(渡辺さん)農家戸数の減少によって、一戸当たりの農地面積が大きくなったことで、輪作をするための面積の余裕が出来、輪作化が進んでいます。
富良野は50年以上の長いたまねぎ栽培の歴史があり、輪作のメリットを理解して、以前から輪作体系をとろうとしていたものの、輪作できるだけの農地の余裕はない状況でした。
しかし現在は農家戸数が減少したため、農家1戸当たりの面積が大きくなったことで輪作に近づきつつあり、現在の面積的に作業がしやすい秋小麦や豆類、人参(こちらも富良野では生産が盛ん!)で輪作する人が多いですね。
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(竹畑)たまねぎ農家さんには1年を通して繁忙期や閑散期はあるのでしょうか?
(渡辺さん)たまねぎ農家では1年を通してほとんどの期間、たまねぎ栽培に携わっており、閑散期というものがほとんどありません。
❗️ポイント❗️
農家さんにたまねぎの栽培手順を教えて頂きました!以下のように進めるそうです。
2月中旬 種を播く
→ハウスの中に入れて管理
4月下旬 苗をハウスから畑に移植
7月下旬〜 早い品種はこの時期から収穫する
10月初旬 ほとんど全ての農家での収穫が終わる
→農協倉庫に貯蔵
8月〜 出荷
たまねぎ農家さんが携わるのは、種を播く2月から農協倉庫に貯蔵する10月までのため、ほぼ1年の時間をかけてたまねぎ栽培を行っているそうです!
また、比較的閑散期と呼べる10月からも次年度に向けて、輪作を行う等の準備や会議が行われているそう…!
因みに1年の中で特に忙しいのは「移植」と「収穫」期だそうです。
2. JAふらの 施設見学
ここでは貯蔵・選果施設のオンライン見学を行いました。ホクレン旭川支所の継枝さんが施設内を歩き、映像を中継してくださいました。その映像に合わせて、JAふらの小野係長が施設概要を説明をしてくださいました。
(大山)”エチレン貯蔵庫”があると伺ったのですが、それはどんな施設なんですか?
(小野係長)エチレン貯蔵庫は、全国にたまねぎを安定して供給をするための重要な施設です。
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❗️ポイント❗️
エチレン貯蔵庫とは、エチレンの生理作用によってたまねぎの生長を抑えることで、長期間高い品質を保ちながら貯蔵が出来るという施設です。北海道産たまねぎを年間を通して使いたいというニーズに対して、貯蔵技術を高めなければ年間供給は難しい…そんな消費者のニーズに答えるためにも、エチレン貯蔵庫を導入したそう…!実はじゃがいもでの事例は全国的にも多いが、たまねぎでの例は富良野が初めてだそうです。
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(須戸)玉ねぎが一年を通してほぼ一定の価格で販売されているのはなぜですか?
(小野係長)スーパーや仲卸業者さんが、安定した値段設定をしているからですね。
❗️ポイント❗️
消費者に渡る前の段階での値段を一定にすることで、一年を通して安定した価格で提供できています。普段の消費量が多い野菜なので、価格の変動がなるべく小さくなるようにしているそうです。実際、市場での単価は季節によっての違いが大きいそう…。スーパーが安定した値段を設定できるのは、高い貯蔵技術と年間を通して、北海道産たまねぎを食べたいと思わせる魅力があるからでしょう。
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3.今回の体験を通して…
農業の効率化が進んでいるということは聞いたことがありましたが、今回の農業体験を通して、たまねぎ農家さんでは私たちが想像している以上に農業における効率化が進んでいてかなり驚きました。これは土地が広大な北海道だからこそ出来る、北海道の強みだと思います。
今まで、農業は少し敷居が高いと感じていましたが、今回の体験を通して農業のロジカルな製法や計画等を知ることが出来ました。そして農業が一気に身近なものに感じるようになり、自分でも何かできることを探したいなと、農業に対して今までより積極的な気持ちになりました!
たまねぎの産地をあまり意識したことがなかったけれど、地元の関東地方でスーパー巡りをしてみると(スーパーを3軒はしごしました!)7商品中6商品が北海道産でびっくりしました!パッケージはどれも割とシンプルなものだったので、私はこのパッケージというものに新たな可能性があるのではないのかなと思っています(^^)
農業体験を快く引き受けてくださった渡辺さん、JAふらののみなさま、そしてこのような貴重な機会を私たちに授けてくださった全ての皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました!(竹畑)
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▼イベント当日の発表も、ぜひご覧ください
■イベント概要(終了)
食から日本を考える。NIPPON FOOD SHIFT FES. 北海道
開催日程
2022年2月15日(火)〜21日(月)9:00〜20:00
場所
江別 蔦屋書店
〒067-0005 北海道江別市牧場町14番地の1
https://ebetsu-t.com/access/
主催
農林水産省