アウトソースの力で採用業務を効率化
今僕が進めている採用代行プロジェクトがあるのですが、そのクライアントはGPSとデータを活用した人流データ分析の開発販売をやっている会社なのですが、事業内容を伺うと、すごい可能性を秘めたとても魅力的な会社で、創業者を含め従業員の方々も錚々たる経歴の持ち主ばかりなのですが、敢えて採用をアウトソースされています。
キックオフミーティングでは、事業内容や今回のプロジェクトに関わる方々の紹介を受けた際には、これだけ優秀なメンバーが集まっているのに何故採用を自前でやらないかも説明を受けました。
自前でやらない理由は、単純に採用に関するノウハウや知見も無く、自前で採用できるようになるまでにかける時間とコストが勿体無いとの見解でした。
実は僕が採用代行をやっている理由の一つもここにあって、特に中小零細企業には採用専門の部署はほとんど存在せず、採用となると社長や役員・部長クラス、人事や総務の担当者が片手間に採用を行うケースがほとんどで、片手間に採用をやるので上手く採用できないし、たまにしか採用をやらないのでノウハウも蓄積されないんです。
でも人材は必要となるので、取り敢えずハローワークや無料求人媒体に求人を出すけど、ほとんど応募が無い。次は予算を確保して有料の媒体に求人を出すけど、大手有料媒体は2週間のシンプルな掲載で15万円程度(写真を大きくしたり動画を掲載したり、サイト内で上位表示をさせるためにはもっと多額な費用が掛かります)。それでも思った通りの費用対効果が得られない。でも人材は必要と、負のスパイライルに陥るのです。
でも、多くの中小零細企業経営者は、自社の社員を採用するのにアウトソースを活用するという概念すら無い経営者も多いんですよね。
僕が異業種交流会なんかで名刺交換する際に、採用代行をやっています、と自己紹介しても、そんなビジネス初めて知りました、という反応もしばしば。
そもそもビジネスの根本は、誰かの代わりに自社がやってあげるとか、誰かができないことや面倒なことを代行するということも多いと思うんです。
つまり、自社内でできないことや苦手なことは専門家に依頼するほうがよほど効率的で生産的だと思います。
その代表的なのが、顧問弁護士や税理士ですよね。
冒頭に書いたクライアントは、徹底的に効率を求める社長なので、今の会社の規模を考えた時に、自社で採用をしたり、現段階で採用担当者を配置するよりも、アウトソースを活用するほうが効率的で生産的で、結果、コストも抑えられ自社にあった人材も確保でき、そのコストと人材を開発に投資できると考えているのです。
これからはますます人手不足となり、ITやDXの導入、少数精鋭でビジネスを展開していかなければなりません。
そうなると、アウトソースの需要も(期待値も込めて)高まって、アウトソースの活用も難しくなるかもしれません。
まだ社内の非生産部門のアウトソースが一般的ではない今のうちにアウトソースの活用に慣れておいてはいかがでしょうか?
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