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髭根が本わさびとしてチューブに?チューブではなく本わさびを食べてもらいたい。
こんにちは、
3週間ほど空いてしまいましたが、NEXTAGEの2代目ジュニアです。
わさびはおもしろシリーズの3記事目になります。今シリーズでは、わさび発祥の地の有東木にてわさび農家を営まれている望月さんとの対談を元に、わさびに関する知識・ストーリーを発信しています。
過去の投稿も読んで頂けますと嬉しいです!
第1回:徳川家康が愛した山葵発祥の地、有東木わさびのストーリー
第2回:日本人ならわさびを語れるようになろう!2種類のわさびの違い
第3回:髭根が本わさびとしてチューブに?チューブではなく本わさびを食べてもらいたい。
第4回:Coming Soon
第5回:Coming Soon
第3回の今回は、チューブ入りわさびについて書きたいと思います。
チューブ入りわさびについて???
何を書くの?と思われている方が多いのではないでしょうか?
具体的には、チューブ入りわさびはおろしたわさびとは別物なんだよ!ということを皆さんに知って頂きたい!さらには、チューブわさびではなく、自分でわさびを擦りおろしてみようかなと皆さんに思って頂くきっかけになる文章をお届けできればと思っております。
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話は逸れますが、ジュニアは国際教養大学(秋田の外れにあり娯楽がなく、全授業英語で行われる監獄のような大学…まさにアメリカのコミカレ💦)の学生でもあります。昨日の夜から課題でSynthesis Argumentative Essay(エビデンスを集めて自分のポジションを正当化、主張するといった感じのエッセイ)を書いているのですが、これがかなりタフでして、、、ただ、今回のNoteを書いて、主張するタイプの文章って英語より日本語で書く方が難しいかもって感じました。文化的なものなのか、、、
オフトピックな話はここまでにして、本題に入っていきましょう。
チューブ入りわさびについて書きたい理由
望月さんとの対談にて、チューブわさびには本わさびがほとんど入ってないことで話が盛り上がりりました。
望月さん:「この白い髭根が本わさびとして、チューブわさびにはかなり使われるんだよ。」
ジュニア:「えっ、、、本当ですか?」
望月さん:「本当だよ。だって、メーカーがよく頂戴って言うから送ってるもん。」
この会話をした時に、これはすぐに記事にしたいと思い今に至ります。詳しく説明する前に、まずはチューブわさびについてちょこって触れさせて下さい。
チューブわさびの「本わさび入り」と「本わさび使用」
チューブわさびには「本わさび入り」と「本わさび使用」の2種類あります。
チューブの本わさびには「本わさび入り」か「本わさび使用」と記載されています。(日本わさび加工協会に決められた以下の基準を元に)
以下がそれぞれの定義です。
本わさび入り:原料わさびのうち、本わさびが50%未満
本わさび使用:原料わさびのうち、本わさびが50%以上
この違いをパッと見ると、本わさび使用と書かれているチューブわさびの方が美味しいのかなって思いますよね。ただ、ここに落とし穴が。
先ほどちょっと触れましたわさびの髭根が落とし穴の正体。
この白くて細い髭根、皆さんがイメージするわさびの緑の部分と同じように辛みはあるんです!(*香りとかはないんですが、、、)そして、この部分がチューブわさびに本わさびとして記載されているのです。
正確には、わさびの「茎」や「髭根」が本わさびとして多く使用することで本わさび入りと表示できており、みなさんがイメージするわさびの根の部分はほとんど使用されていないのが現状です。
根の部分は非常に値が張るため、致し方ないのですが、、、
これに加え、チューブは西洋わさびや油の加工物をミックスして作られています。
擦り下ろしたわさびを食べてもらいたい
では、なぜジュニアは擦り下ろしたわさびを食べてもらいたいのか。
チューブわさびは本わさびの魅力を消していると思っているからです。簡単に図にまとめました。
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日本食に欠かせないわさびを正しく理解して、これから生まれてくる子供世代や、海外から来られる方々に、擦り下ろしたわさびをこれが本当のわさびなんだよって伝えたいからです。
つまり、本当のわさびの「味、風味」を伝えたい。チューブわさびは西洋わさびや油などで辛さなどを調整しており、あくまでわさびに似せたものであります。わさびから感じる甘さは感じられません。
インド人の教授とわさびについて語った話
ここで1つ、大学の教授との個人的なお話をさせて下さい。
The Future of Sustainabilityという授業を取っているのですが、担当の教授はインドから来られた方です。Vertical Farming VegeとIts' Nutritions(植物工場野菜の栄養)のテーマについて質問しに行った時に、わさびの話になりました。その会話の中で、、、I would like to have "real wasabi” coz it seemingly tastes sweetと言いました。そうなんです。外国の方でも本わさびに甘みを感じることを知っているんです。
ちなみに甘みを感じられるわさびを植物工場で栽培できるのであれば、ぜひ見学に行かせて欲しいとも。まさに私たちNEXTAGEが取り組んでいる技術です!
結論
グローバル化とはなんでしょうか?グローバル化に備えて何をすればいいのでしょうか?色々な答えがあると思います。そこに絶対的に正解があるわけでもないでしょう。
ただ、日本人として美味しい日本食を世界に届けたくありませんか?僕は届けたいです。そのために、NEXTAGEは本わさびを新たな方法で栽培し、世界へ広めたいと考えています。そして、より多くの方に日本食に欠かせないわさびをもっと正しく知ってもらいたい。そんなことを思っておりますジュニアが、「わさびはおもしろい」シリーズを書き続けていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
そして新しい方法とは?と思われた方、いらっしゃいますでしょうか?もし興味がある方がいらっしゃいましたら、こちらの記事も読んで頂けますと嬉しいです!