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いい加減、ハムレットを読むレット

この文章は前半と後半に分かれています。
前半は読む前に書いたもの、後半は読んだあとのものになります。


(ハムレットを読む前の私)

カミュの『異邦人』、太宰治の『人間失格』、ヘッセの『車輪の下』。

小説はたまに読みます。ご覧の通り、有名な作品ばかりですが。

古典と呼ばれるような作品は読破したいと思ってはいます。
が、未だにシェイクスピアに手を出していない…。

なぜかというと、引用されまくっているせいで、もうだいたい内容知っているので読まなくてもよいのではないかと思っているからです。

絶賛する人多すぎない?

福田恆存といいアーノルド・ベネットといい、
作家はシェイクスピアの名前出しがち。というか出しすぎ。

おかげさまで、クライマックスと終わり方を熟知してしまっています。
YouTubeのショート動画のネタバレのせいで、本編は見なくていいなと考えてしまう状態に似ています。

各所で引用されているせいで、読書をする身としては、シェイクスピアは読んでいて当然だとでも言われている気分です。

引用されまくっているということは、きっと名作なんだろうな…
わかっているけど…うーん…とりあえず日曜日に読んでみます…

(ハムレットを読んだあとの私)

おお、親愛なるシェイクスピア読者よ。

狂気の発作を抑えながら、自らの使命を全うするという人物への共感というものを、ついに私も得ることができたのだ。

ええい、これまでの私の人生において、
なぜシェイクスピアを読まなかったのだろうか!

狂気、恋、復讐…。
紛れもない悲劇ではあるが、主人公ハムレットが身につけた美徳の明細はこうも眩しく記憶に残ろうとは。

ホレイショー、せめて、お前だけでも、生きて、このnoteをどうかノルウェーにまで届けてくれ。ありのまま。
それこそが私の遺志だ。終始の仔細もな。もう、何も言わぬ。

おわり

ホレイショーのX:https://x.com/MajinNewType

余談

想像以上にハムレットが狂人でしたね。ブッ飛んでます。

目的のためには一途であり、旧友すら疑い、手段は選ばないという確固たる意志の強さが、彼の魅力なのかな、と。

クライマックスのドタバタは、アニメ版Anotherの最終回を彷彿とさせました。
あまりのスピード感に少し笑ってしまった。

とりあえず、今後は「まるでハムレットに登場するオフィーリアのよう」と喩えられても動じません。喩えを理解できず、イライラして川に身投げすることもない。

シェイクスピアって4大悲劇があるんでしたっけ。
あと3つあるのか…。悲劇。

久々の小説は新鮮でしたね。
スピノザの『知性改善論』の後半とは違い、読みやすかった。当たり前か。

思い出したかのように書きますが、実は夏目漱石の作品も通ってないんですよね。『こころ』だけ学生時代に授業で読まされたかな、といった程度。

坊っちゃんとか、我が猫とか、いつか読もうとは思っていますが、
それがいつかを決めていないから、永遠に読まないんですよね…

ポストに本が勝手に投函されたりでもすれば読むのですが。

…いや、怖くて読めないですね。

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