#17 作家の時間③〜共有の時間〜
共有の時間とは
作家の時間は、必ず「共有の時間」で終わります。共有の時間とは、その名前の通り、作った作品を発表してもらい、クラスのみんなで共有することです。
完成した作品を読み合うとは限りません。教科書の単元などでは、最後に「共有」が設定されていることがほとんどなので、「なるほど!」とハッとさせられました。
本書で紹介されているものでは、たった5文のものを共有していました。完成作品を共有すると言う意識を捨てなくてはならないと感じました。
共有の時間の進め方
時間になったら、子供たちを1か所に集めます。「作家の椅子」という特別な椅子を用意し、発表する作家はそこに座ります。読者となる子どもたちは、そのまわりに集まって聞きます。集まって聞くことで、その人の作品を大切に聞くと言う意識が生まれるため、とても重要です。
発表が終わったら、勇気を出して発表したことに大きな拍手をします。形式的にも感じましたが、随所に子供たちが安心して自分を表現できる工夫がされていルコとがとても良いと思いました。
読者から伝える言葉は、ポジティブなものにします。そのためには、教師がモデルとなることが重要です。つい、「もっと〜したほうがいい!」などの指摘をしてしまいがちですが、ここでは良いところを具体的に伝えるようにします。子供たちも「ポジティブな時間だ」と感じ、良い雰囲気で共有の時間をすすめることができます。
慣れてきたら、質問をすることで、豊かな学びの時間にしていきます。「よくなかったところを言う」のではなく、質問をすることで、作家(書き手)が修正点に自分で気づくことが重要なのだと思います。
どの作品を読んでもらうか
今日は誰に「作家の椅子」に座ってもらうかを選ぶのは教師です。「良い作品」を選ぶと言うわけではありません。共有の時間をどのような学びの時間にするかを考えて、それにあった作品を選びます。例えば、「ミニ・レッスン」で学んだことを生かしている子を取り上げることもできます。そのほかに、視点の例として以下のことが挙げられていました。
教師が意図をもって選ぶことが重要だと言うことに、とても納得しました。
1時間の流れの3つの活動、⑴ミニ・レッスン ⑵書く時間とカンファランス ⑶共有の時間は密接に関連しています。そのことを意識して授業を組み立てていくことが大切だと思いました。
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