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#46 学校を変える

先日、研修会の中で大空小学校元校長の木村泰子さんの話を聞くことができた。学校を変えていくためにどうしたら良いのか良いヒントをいただけたので、ここに書き残しておきたい。

捨てることの大切さ

会の中で、「全ての子どもの学習権を保証し、その子がその子らしく育つために”何を捨てるか””何を創るか”」という問いについてディスカッションした。教員はどうしても「子供のために何ができるか」と考えてしまう。もちろんできることを考える事は大切だ。しかし、今の学校は「その子がその子らしく育つこと」の足かせになってしまっているようなことがいくつもある。私たちの学校での議論の中でも、成績や定期テスト等、捨てたいことがたくさん上がった。
しかし、多くの人がそう思っているにもかかわらず、なかなか捨てられない。どうして捨てることができないのだろうか。その原因を二つ考えてみた。

  • 言い訳、人のせい(国のせい、教育委員会のせい、管理職のせい、他の教員のせい、保護者に理解してもらえない…などなど)

  • この学校で一番大事にすることについて話し合っていない、合意できていない

私たちの学校を変えられるのは私たちだけだ。言い訳は通用しない。この機会に、この学校で一番大切にすることは何か話し合い、自分たちの手で学校を変えていくことをしていきたい。

当たり前を疑おう

私たち教員は”学校の当たり前”を信じすぎている。多くの教員は(全員ではないが)自分たちが”学校”という波に乗ることができた人であることを強く自覚しなければならない。「普通」を押し付けてはいないか。「当たり前」を押し付けてはいないか。そこに適応できない子を矯正しようとしたり、レッテルを貼って分離してはいないか。全ての教員がもう一度”本気で”見直す必要があるだろう。「正義」と思っていることが、もしかしたらズレているのかもしれない。

学校はいろんな違った大人(教師を含む)と子どもたちが共に生きていて、その中に学びが発生していく場所のように思う。そう考えたときに、教師一人一人の違いがどれだけ出せるか。みんな一緒ではなく、みんなの違いが際立つ学校にしていきたい。

※以前、木村泰子さんの著書について書いた記事も載せておきます。読み返してみたら誤字脱字だらけですが。笑


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