#10 作家の時間② 〜書く時間とカンファランス〜
カンファランスとは
カンファランスとは、一言で言うと作品について話し合うことである。
教師は子どもが書いた作品を“指導”しようとしてしまう。これはもはやくせのようになっていて、“作家の時間”のエッセンスをとりいれて行っている実践の中でも、表現や語句について指摘しまうことがある。
子どもが主体的に書く活動であると言うことを大前提におくと、従来のように、「直しなさい」という指導は変えていく必要がある。では、どのように子供たちの作品に関わっていくのか。ここででてくるのが「カンファランス」である。
カンファランスの例
カンファランスには、次のような例がある。
①質問する
②インタビューする
③ブレイン・ストーミング
④イメージ・マップ
⑤声に出して読む
⑥本紹介をする
⑦タイム・ラインを使う
⑧近くにいる子どもや仲良しの子どもに協力してもらう
⑨グループでカンファランスを行う
⑩教師がカンファランスそているところを見せる
従来の指導と大きく違うのは、ティーチングではないというところだ。教師は、必要に応じて質問や提案、選択肢を示すなどの方法で介入していく。場合によっては促すこともあるが、「〜しなさい」という”命令”をする必要はないし、しない方がいい。
ピア・カンファランス
また、「大切な友だち」という方法を使って”ピア・カンファランス”をするという方法も紹介されている。上の例で言うと⑧と関連する。ピア・カンファランスとは、子どもたちどうしでカンファランスを行うことだ。教師一人でできるカンファランスの人数や時間は限られている。そう言う意味でも、この方法は大変有効だ。また、自立した学び手を育てるという視点でも、この”ピア・カンファランス”は有効だろう。