「成長への最後のチャンスなのか!?」植田日銀総裁が始動
おはようございます。
今日のテーマ:
『「私たちはこれから、どうしていきたいのか?」を考える。』です。
信用金庫に入庫した教え子から、新入社員研修では、
社歌と経営理念・経営方針の斉唱から始まることを教えてもらいました。
さすが、小原鐵五郎元理事長の城南信用金庫ですね。
「雨風耐えて たくましく 伸び行く国の 幹を根を
あふれ湧く 至誠(まこと)もて…」
一番の歌詞もよいのですが、つぎの三番が日本の信用金庫を代表する気概があふれていますね。
「世界を照らす国力も
小さき町の栄より
輝やける 理想もて
高き使命に 進む者
あゝ我等あり 城南の
白梅かおる 信用金庫」
最後の「白梅かおる 信用金庫」は、品格ありますね。
ちなみに、積極思考の私は、
なぜ「社歌や社章に白梅が飾られているのか?」深堀思考しました。
なるほど!
小原鐵五郎著『「信金の神様』の教え』東京新聞社刊を読むと
「小原さんが白梅を好きだった」んですね。
さすがカリスマですね。
現代は、少ないですかね。社歌斉唱することは…。
私の師匠である香川正弘上智大学名誉教授は、ご専門が生涯学習でありましたが、神社巡りと社歌集めがご趣味でした。
社歌は見直されて、日経新聞でもイベントを開催していますが、
香川先生から興味深いお話を思い出しました。
「歴史のある学校は、戦前から変わらず校歌を守り、受け継がれている学校と戦後、歌詞を変えた校歌があるよ。やはり、戦前の歌詞の方が、この地域でいかに子どもを育てたいのか、燃えたぎる心意気が感じられるね。戦後直後に歌詞を変えた内容は、平和、協調が強調されて、なんの変哲もない歌詞になっとる。」と嘆いておられました。
社歌・校歌とは、経営理念と同様に“斉唱”というコミュニケーションを通じて、どんな社会・会社・自己をつくっていくのか、この地域・学校で何をしていくのか、これから歩む道を照らしていくことで、それぞれ一人ひとりのパーパス(存在意義)や強い思い、決意を醸成してくれますね。
さて、今日の日経新聞の朝刊トップ1面は、
植田日本銀行総裁の就任の記事ですね。
1面トップは、日経新聞社がその日の最も重要だと判断したニュースを取上げます。
日経新聞は、一般紙と比べて1面トップが経済中心になるのは、
会社の社是、方針として当然でしょう。
ちなみに日経新聞の社是です。
「中正公平、わが国民生活の基礎たる経済の平和的民主的発展を期す」
今日の朝刊1面は、「日本銀行の新総裁就任」でした。
日銀総裁は「日本経済をどうしていくのか」かじ取りを担う重要な要職ですね。付帯記事の日経金融部長の記事は、「成長への最後のチャンス」と掲げています。
なかなかセンセーショナルな見出しですね。
私たちは、これから日本の経済をどうしていくべきか?
戦後の経済成長から停滞(=実質、後退ともいえる)、そして、いまは日本の浮沈が決まる分岐点にいるのかもしれません。
だからこそ、当事者として、やりがいもありますね。
どうせなら、一生に一度の人生、大谷翔平選手のように「前向きな言葉」を言語化する積極思考でいきましょう!
さて、記事の中身は、経済用語がわからず、何を書かれているかわからない人も、忙しい人も、見出しだけ、さらに記事先頭の要約(前文またはリード文)だけ読んでもかまいません。
無料の日経電子版で見出しだけ追っかけて、
何が起きているのか、
何を取上げているのか理解するのもアリですよ。
徐々に、記事を読むうちに、さらに用語の解説を読んだり、WBS(ワールドビジネスサテライト:テレ東の夜の経済TVニュース)を視聴するとわかってきますよ。
一日一日を積極思考で、着実に歩んでくださいね。
日経新聞電子版を購読することをおすすめします。
U23割ロング│日経電子版 (nikkei.com)
2ヶ月無料キャンペーン
日経電子版 2カ月無料の春割でお申し込み|日本経済新聞のニュース・専門情報 (nikkei.com)
それでは本日の新聞クリッピングをご覧ください。
1.朝刊1面トップ 植田日銀始動、金融緩和「継続が適当」物価2%達成「簡単でない」
2023/4/11付 日本経済新聞 朝刊
<リード文>
植田和男日銀総裁(総合2面きょうのことば)は10日、
初の記者会見で現在の大規模緩和を支える長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を「継続するのが適当」と述べた。
また「物価安定の達成の総仕上げに尽力したい」と強調し、
2%の物価目標の達成は「簡単ではない。(達成期限の)強い見通しは言えない」とも語った。当面、緩和策を続けながら副作用への対応を進めることになる。(関連記事総合2面、会見要旨経済・政策面に)
2.きょうのことば日銀総裁 金融政策のかじ取り役
2023/4/11付 日本経済新聞 朝刊
<リード文>
▽…中央銀行である日銀をトップとして統括する。
内閣が国会の同意を得て任命し、任期は5年間。金融政策決定会合では議長をつとめ、政策決定の際は2人の副総裁、6人の審議委員と構成する9人の政策委員の一人として多数決に加わる。
記者会見や国会での発言への注目度は高く、ひと言で為替や株価が大きく動くこともある。
<引用>
▽…9日に就任した植田和男総裁は1882年の日銀設立時から数えて32代目となる。旧日銀法下では日銀の生え抜きと旧大蔵省(現財務省)の出身者がほぼたすき掛けで総裁をつとめており、植田氏は学者出身で初の総裁となる。民間出身者も1964年に就任した旧三菱銀行出身の宇佐美洵氏以来、59年ぶり。
▽…海外では米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長や欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は法律の専門家で、英イングランド銀行とカナダ銀行(中銀)の総裁をつとめたマーク・カーニー氏は民間投資銀行出身だ。日銀総裁の選び方も変わりつつある。
3.就活、選考早期化に拍車も
政府「専門人材」3カ月前倒し 定義あいまい、企業任せ
2023/4/11付 日本経済新聞 朝刊
<リード文>
政府は10日、就職活動の日程ルールを見直し、専門性の高い人材の選考開始を大学3年生終了前の春休みに前倒しすると発表した。
現在の大学2年生から適用し、現行から3カ月ほど早める。
「専門」の定義は企業任せだ。
あいまいなままでは就活の早期化に拍車をかけることになる。
<引用>
10日に関係省庁連絡会議を開き、経済界や大学側と合意した。
内々定を得た学生に就活終了を強要しないことを求めることも決めた。
現在は選考活動は大学4年生の6月以降、内定は10月以降と定めている。
専門人材は人工知能(AI)やデータ分析などにたけた学生を想定する。
25年春入社の現在の大学3年生までは現行ルールを維持する。
経団連と国公私立大などでつくる産学協議会がまとめた「専門活用型インターンシップ(就業体験)」の要件を満たすことを前倒しの条件とした。
少なくとも2週間の実施を求める。
専門人材の選考開始を春休みとしたのは学業の優先を求める大学への配慮だった。経団連幹部は「外資系が就活ルールを守っておらず、日程の弾力化は評価したい」と語る。
対象となる学生についてはあいまいな部分が多い。
政府の合意や産学協議会によるインターンシップの類型は「専門性」の
具体的な要件を明らかにしていない。
学生にとっては早い段階で能力を企業にアピールする機会が広がる。
企業側が学生の専門のあり方を明示して見極めなければ就職活動が
早期化するだけとなる。
また経団連の会員企業で、職務内容を明確にして成果で評価する「ジョブ型採用」を新卒で実施する企業は4%にも満たない。
学生の専門性について企業側が受け皿となるポストを用意できるかは不透明な部分がある。
政府は10日、経済団体に現3年生の就活に関する要請も実施した。
(1)3月以降の広報活動開始や6月以降の選考開始などの順守
(2)5日以上のインターンシップであれば、選考での活用を可能とする
(3)内々定後に就活終了を強要する「オワハラ」の防止――を申し入れた。
就活ルールを担当する小倉将信少子化相は同日、経団連の十倉雅和会長らと面会し順守を求めた。
「(産学協議会の)要件を満たさないものはインターンシップと呼ばないことをお願いする」と述べた。毎年実施する要請に、オワハラ防止を明記するのは初めてという。
こうした要請に強制力はない。
人材獲得競争の激化で「青田買い」などの早期の採用活動や内定が横行し、形骸化が進んできた。
内閣府の21年度調査では学生が採用目的の説明会に参加した時期は
「解禁前の2月時点」が6割に上った。
KDDIは25年度入社の新卒から、選考直結型のインターンシップを開始。
ディー・エヌ・エー(DeNA)も、この3月にエンジニア職などで早期選考を始めた。
連合の22年調査では、学生の14.5%が就活終了の強要を経験したと回答した。就活の早期化とオワハラはセットで進行しており、政府の要請は後手に回っている。
日本型の雇用は新卒者をまとめて採用し、幅広い業務をこなせるように育ててきた。デジタル化などの波に対応できていない側面がある。
生産性の高い分野に人材を移動しやすくする採用の多様化が必要になる。
4.倉庫内作業に「ロボの手」 人手不足に対応、負担軽減 花王、入庫から出荷自動化 ニチレイ、冷蔵・冷凍を遠隔操作で
2023/4/11付 日本経済新聞 朝刊
<リード文>
食品や日用品のメーカーが物流施設でロボットを活用する動きが広がっている。花王は3月末、人工知能(AI)を搭載したフォークリフトなどを活用した自動倉庫を稼働させた。
ニチレイは作業者の負担の大きい冷蔵・冷凍倉庫への遠隔操作ロボットの導入を検討している。
食品や化粧品は商品数が多いうえ、配送の頻度も高い。
ロボットによる作業効率化の余地が大きいとみている。
ニッキィの疑問 終身雇用、なくなるの?変化恐れず自分磨きを
2023/4/10付 日本経済新聞 夕刊
<リード文>
「新年度が始まり、今年も多くの新入社員が社会人生活をスタートさせたね」「日本型雇用の限界が指摘されているけど、退職まで同じ会社で働くような終身雇用はなくなるのかな」
日本を支えた終身雇用はどうなるのか、名瀬加奈さんと日比学さんが石塚由紀夫編集委員に聞きました。
<引用>
ご精読、どうもありがとうございます。
毎日コツコツ進めていきましょう!
就活モチスキゼミコーチ 山内康義