免許更新
先日、初めての免許更新に行った。大学時代に運転免許を取得したから、それ以来、初めての初回更新者講習である。
運転免許試験場は大概、不便な場所にある。私がこれまで住んできた5府県でも、漏れなく公共交通機関がほとんどバスぐらいしかなく、それもかなり本数が少ない。いや、そういう場所を選んで広い土地で試験場を造ったのか、とさえ思える。公共施設なんだから交通手段くらい便宜を…いや何でもない。
事前に先方に電話し、職員のおばさんの「昼の更新なら朝の半分以下なので時間前に並んでいただければ確実ですよ」のアドバイスを信じ会場へ。
今回も最寄り駅から歩くこと30分以上、農道を越えると道の向こうに突然試験場が現れた。やはり殺風景である。広々とした土地に色彩のない施設。
私は20分前に並んだから良かったものの(それでもかなり並んだ、汗)私より十数分でも後に来られた方々は遥か後方に長蛇の列を作っておられた。マスクはしていても相当人は多い。そしてソーシャルディスタンスのためか列も余計長く感じる。
機械に旧免許証を挿入して2種類の新しい暗証番号を設定、申請書類の記入、収入証紙の支払い、そしてお決まりの交通安全協会へのご協力。視力検査。ここで古い免許証とはお別れである。さらば初めての免許証。まだ精悍で目がギラギラしている大学生が映っていた。これらを大勢の人の中で終えると、ようやく2時間にわたる更新講習が始まる。
この部屋には初回更新者と複数回の違反をした方がいる。一般講習より時間も倍の2時間。ちなみに優良講習は30分である。
改正道交法の説明などのほかに、事故の悲惨さを描くビデオの鑑賞や、高齢者、あおり運転などの世情を反映したお話が続く。たぶんこの部分が、一般講習や優良講習と比べて伸びている部分であろう。
1度の休憩をはさんで2時間の講習を終えると即、新しい免許証の引き渡し。なんかサラリーマン然とした顔つきになっている。ん、悪くない。
帰りは面倒だったので、その辺で大手のタクシー会社を探し出して試験場まで来てもらい、特急の停まる駅まで直帰した。試験場前をよく見たら呼ぶまでもなくタクシーたくさん溜まっていたけど後の祭り。まあいいや。都会のタクシーって安いし快適だ。3000円ちょっとで30分走って市内中心部に到着。
やたら待つ時間の長い免許更新、本を持って行ったのは正解だった。スーツの上にコートまで羽織っていったら冬なのにお日様の下で大汗かいて痒かった。でもおかげでネクタイ締めていい感じの写真が撮れた。
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