【障がい者雇用】障がい者なら知っておきたい自宅でも働ける【特例子会社】
スタッフUです。久しぶりの投稿となりますが、今回は【障がい者雇用】についてです。読んでいただけたら幸いです。。
自分は週3回、夕方から4時間半の透析を受けている障がい1級の慢性腎不全患者です。透析クリニックまでは車で30分。仕事を終えたら大急ぎで家を出なければ間に合いません。そのため、完全在宅勤務を希望していました。そんな私を受け入れてくれたのは『特例子会社』でした。
noteでは各種就労事業所の話を多く見かけますが、自分に合った働き方が出来る のであれば『特例子会社』をぜひ知っておいてほしいと思います。
障がい者が働く会社が【特例子会社】
では特例子会社とはどんな会社なのでしょうか?
特例子会社は障がいのある人への配慮がきちんとされており「障がい者の雇用の促進等に関する法律」という「厚生労働大臣の認定を受けている」等の一定要件を満たした「特例子会社認定」を受けた会社です。
つまり、政府のお墨付きのグループ子会社ということであり、障がい者に配慮して自社は完全在宅勤務もOKでした。そのような会社も多いことと思います。
自分は求職時、特例子会社を知らずに就労支援事業所へ面接に行きましたが、働く時間や賃金に制限があり、フルで働いても希望額に達しないことがわかり断念した経緯もあります。
ネットの求人応募では不利になると思い、透析が必要な障がい者であることを隠して応募していました。面接まで進めたら打ち明けようと考えていたのです。
ですが、ハローワークでは初めから障がい者の窓口に行ってヒアリングをたくさん受けたため,包み隠さず事情を話しました。
その結果、特例子会社と気が付かずに面接までこぎつけたのです。
完全在宅勤務で賃金も納得できる範囲内の事務職に限って4社を選び、うち2社はすでに決まっているということで2社との面接日がその場で決まりました。障がいなどについては窓口の方が電話で伝えてくれているため、あとはリモート面接の結果次第です。
私はもともとフリーライターとして活動していたので、面接体験は20代以降では初でした。それでも入社が決まりました。
特定子会社で完全在宅勤務する筆者の感想は?
入社して仕事をするようになって感じたのは、特例子会社はいたって普通の会社で、完全在宅勤務でもしっかり仕事があり、最高で9時から18時まで働けます。(12-13時は基本お昼休み)
障がいに応じて働く時間帯は人によって異なり、通院や自分が無理なく働く時間帯を選ぶこともできます。
弊社の完全在宅勤務ではアプリを利用して情報共有や投稿、チャットにリモート会議などでコミュニケーションを取ります。
するべき仕事の進め方はチームのまとめ役でもあるフォロワーさんが作成したマニュアルを基に関係スタッフに説明するリモート会議が行われます。
仕事を進めていく中で問題や疑問があれば掲示板に投稿すると、フォロワーが適格な答えを返してくれます。
これが現在の完全在宅勤務のあり方なのか! アプリも含めてネット上だけでまったく問題なく仕事ができるな、と痛感しました。
そしてチームのまとめ役であるフォロワーはみな優しいのです! 面談やチャットで体調も心配してくれ、無理のないようにと心配してくれます。泣けてくるではありませんか。
頼りになる【フォロワー】とは?
フォロワーは文字通り一般社員をフォローしてくれる存在で、仕事上のトラブルを解決してくれ、新しい仕事ではPower Pointでマニュアルを作成し、障がいを持った社員に業務のレクチャーを、出社の社員は対面で、完全在宅の社員はオンライン通話やビデオで解説してくれます。
また、仕事をこなすうち生じる疑問も解決してくれ、仕事上でなくてはならない存在です。会社の組織上はさらに上の立場の方もいるのですが、完全在宅勤務の社員が接するのは主にフォロワーです。
フォロワーにも上司がいて、その方々と接するようですが、社員はふだんほとんどその上司を意識することはありません。完全在宅勤務ならなおさらです。
フォロワーとは月1回「1on1」という1か月の振り返りでじっくり話す機会があり、その時は仕事以外の話で盛り上がることもしばしばで、あまり緊張せずに1か月の仕事を振り返ることができます。
その会話で感じるのは社員を思いやる優しさで、障がいの状況やメンタルに問題がないかも心配してくれ、仕事は早さよりゆっくりでもいいから確実に、と励ましてくれるのです。
もう優しすぎます! これが特例子会社ならではの思いやりなのです。
就労支援事業所だけが障がい者の働く場所ではない
自分たちがやっている業務は、膨大な自社の人員情報や外部会社や官公庁の仕事の入力業務です。
業務内容は一定期間で変わることもありますが、就労支援事業所よりも安定しており、完全在宅勤務でも無理なくこなせます。
仕事は個人の力量に応じて割り振られますが、自分のように社内公募に応募してnoteやinstagramを担当する場合もあります。会社にもよりますが、前職や趣味が活かせることもあるのです。
会社には完全在宅勤務の方だけでなく、出社されている方もいます。これは障がいの程度にもよります。
車イスで移動しなければいけない方、うつや統合失調症、適応障がいなどで満員電車は無理という方も、完全在宅勤務を希望することができます。
障がい者でも働きやすい特例子会社
仮に車イスに座っていても、フォロワーの方がいて、健常者と同じように仕事はこなせるのです。仕事で成果を出せる方も少なくありません。たとえ精神の病気でも症状が落ち着いて寛解状態なら仕事をこなすことはできるはずです。
実際、自社には半身不随の方、精神疾患持ちの方も多く、特例子会社らしく障がい者がたくさん働いています。
社員のコミュニケーションはアプリで完結でき、身体や精神の異常があればフォロワーに連絡して休む、状態を見て遅刻するなど報告すればOKです。
残業はほとんどありませんので、労働による負荷も少ないと言えるでしょう。
自分の場合、透析のある日は早退扱いになるので、そう報告しています。また、カウンセリングのある日は有休を取って大学病院まで通うなどしています。
そう考えると障がい者でも働きやすいのが特例子会社といえます。
各種就労事業所は文字通り就労するためのトレーニングをする場所です。それはそれで重要だと思うのですが、そこでの仕事が物足りない、もっとできそうだが就職には障がいが不安という方はぜひ特例子会社を選んで就職してみてはいかがしょうか。
通院やリハビリなどがあってもあらかじめ会社に通知しておけば大丈夫です。隠すことなく自分の障がいについて面接時に明かしておけば就労時にはしっかりフォロワーが対応してくれるはずです。
一般の会社よりも障がい者への心遣い、理解の深い特例子会社は知っておいて損はありません。
次回からは障がいの特徴・特性などについて書いていきたいと思います。
(スタッフU)
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