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買ってよかったものは、真ん中を埋めてくれたものでした。
僕にとっての “買ってよかったもの” はiPadだった訳ですが、これは読んで下さる方にとっては比較的どうでもいい事だと思うので、伝えることを目的に書いてみようと思います。
ずっと、隙間みたいなものを感じていたんです。
振り返ってみて気付いた事ですが、たぶんここに。
僕は、建築やデザイン業界の住人です。
今に始まった事ではなく、そしておそらく他の業界と同じく、どんどんとデジタルの比重は大きくなってきています。どんどん、どんどんと。
ただ、少なくとも僕の業界では、それによってどんどんと「味気なくなってきている」気がしていたし、しているんです。
アナログ(手書き)にはアナログ(手書き)の良さや味わいがあり、
デジタル(CAD)にはデジタル(CAD)の良さや正確さがあるのに、
アナログは非効率で、古く、正確でないとされつつ部分があります。
もちろん全てがという訳ではないにしろ、
□ アナログ:劣っている
□ デジタル:優れている
みたいな風潮に違和感を覚えるのは、僕がもう古い人間になりつつあるだけなのでしょうか。
僕はその昔、天秤にかける事から始めました。
だってどちらもを身に付けるのは面倒だと思ったし、大変だと思ったからです。
寿司職人としてもパティシエとしても一流になるのは大変そうだったからと言ってもいいのかもしれません。多分ちょっと大袈裟ですが笑
ところが、結果として僕にはどうしても選べませんでした。
上でも書いたように、どちらにもいい所と悪い所があり、できる事とできない事があると分かっていたからです。
次に、僕は両者を交わらせようとしました。
どうにかこの“緑の部分”を追求しようと、左と右から真ん中に寄せようとしてきましたが、“緑の部分”を見つけようとする試みは僕にとってなかなかに困難で、誰に頼まれた訳でもなかったのに一人で苦しんでいました。
今思うとこのアプローチは、右向きながら左を向こうとする行為にも似ていたように思ってしまいます。
“そう”思わせてくれたのが僕にとってはiPadだった訳で、おそらくこうなったのだと思います。
...隙間を埋めてくれたという意味ではこうなんですが。
なんだか少し...これでは違う気がします。
多分、こうです。
うん。しっくり。
隙間を埋めてくれた上に、両者を繋いで一つにしてくれた。
たぶんこんな感覚です。
それから少し経った今ですが、
まだまだ練習中ですが、両者のいいとこ取りをした上で、かつ両者の足りない部分を補い合えるような、そんな手応えを感じています(ミスはご愛嬌)。
ちょっと理論としては破綻している気もしますが、まぁそこは多めに見てください。
あれこれ書いてしまいましたが、僕はiPadと出会えてよかったよという、それだけの話でした笑
ただちなみに。
きっとあなたにとっても「丸の中身」を変えるだけで、同じ事が言える事なのではないかとも思いました。
思いつきだけど、たとえばこんな感じ。
これから何を買おうか、何を選ぶべきか迷った時、
“今の自分にとっての隙間ってなんだろう”
こんな視点で検討してみるのもアリかなと思った、そんな昼下がり。
だいぶ独りよがりな記事でしたが、こんな所まで読んでくださってありがとうございました。
おそまつ。