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【改めて問う安倍政治とは】政治家は常に歴史法廷に立つ被告人だ 立つ鳥跡を濁さずと言うにはあまりにも


党内ではともすれば“神格化”
旧統一教会との関係を知りたい

 安倍晋三元首相が凶弾に斃れてから1年。事件の背景には、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に入信した母親の巨額な献金によって家庭が崩壊したことがあるとはいえ、暴力で言論を封殺するのは民主主義を瓦解させる行為だ。私たちは、自由な言論と安全を守る決意を新たにしなければならない。

 第1次政権を含め、在任3188日という憲政史上最長を記録した安倍氏。悲劇的な最期、そして出版された「安倍晋三回顧録」(中央公論新社)から、自民党内ではともすれば“神格化”する空気も漂う。菅政権を経て現在の岸田政権でも、安倍氏が強烈な影響力を放っている。しかし、故中曽根康弘元首相が「政治家は常に歴史法廷に立つ被告人だ」と語ったように、最長政権の光と影を、冷静かつ、客観的に検証すべきだろう。

 いま、安倍氏に聞きたかったこと、その最たるものは旧統一教会との関係だ。2021年9月、教団の関連団体「天宙平和連合」(UPF)が開催した大会。安倍氏は約5分のビデオメッセージを寄せている。

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