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18きっぷ改悪なら高速バスか!?

青春18きっぷ大幅リニューアル

先日、JR各社より冬の青春18きっぷが実質「廃止」といってもいいくらいに「改悪」される形で発売されると発表されました。

主なリニューアルとしては自動改札機が使用できるようになる点、3日間か5日間の連続使用となり、一枚で複数人で利用できない点です。

期間内であれば日付指定なしで、任意の日に隔日で乗れた点や一枚のきっぷで5人までなら複数人利用が出来た点(但し人数分回数は消費する)でかなりお得なきっぷでしたが、その最大のメリットがなくなります。

実質上の値上げとなるため、18きっぷなどでの鉄道利用者が減ることも考えられます。そこで、代わりとなる移動手段は高速バスが考えられます。奇しくもそのようなタイミングで東京ー大阪間の昼行バスに乗ってきたので、感想とか書きます。

バスの乗車記

バスタ新宿

行き先案内

今回はバスタ新宿を11:50に出るJRバスが運行するグラン昼特急9号に乗車します。始発は東京八重洲口です。

バスが到着!

バスはほぼ定刻で発車し、大阪に向けて出発します。

足柄SA

バスが並ぶ
トラックも多い

ちょくちょくと高速道路上のバス停に停車し、最初の休憩地足柄SAに到着。鉄道会社や老舗バス会社運行する高速バスは高速道路上のバス停にも停まるのが特徴です。
この日は東名集中工事の影響で20分くらい遅れていました。
東京ー大阪の昼行高速バスはJRバスの本数が最も多いですが、WILLERなど旧ツアー系のバス会社も運行しており、需要の高い区間です。横に止まっていたWILLERのバスは名古屋行きの昼行バスでした。

海軍カレーコロッケ

静岡県には入っていますが、神奈川県の名物、海軍カレーコロッケもありました。

道の駅もっくる新城

地元の路線バスのバス停
JRバスが停車
JRバスのバス停案内
JRバスの管轄の境界を示すようなポスター

御殿場ICを出るとここからは休憩ポイントまでノンストップです。
大阪ー東京間のJRバスだと必ず停車するのが新城IC付近の一般道にある道の駅もっくる新城です。ここで昼夜問わずJRバス関東と西日本ジェイアールバスの乗務員交代が行われます。
昼行便は休憩ポイントであり、乗降もできるバス停です。新東名開通で木々の香りがする田舎にバス停ができましたが、全く需要がないわけでもなさそうです。
ここに停車するのは知る限りJRバスだけです。

五平餅

ここでは名物五平餅をいただきます。これを味わえるのはJRバスの特権ですが、意外とサイズが大きくバスの出発が間に合うかヒヤヒヤしました。お値段は400円。
旧ツアー系のバス会社だと人数確認したり、出発を1-2分遅らせて出ることもありますがJRバスは容赦なく出発予告時刻に出るのでのんびりしてると置いていかれます。この時点で約10分遅れにまで回復。

甲南SA

甲南SAに止まるバス

すっかり日も暮れて滋賀県まで来ました。大阪までもう少し。

バナナまんじゅう

各パーキングで何か食べようと思って買ったバナナまんじゅうですがヤマザキが製造してるものでご当地ものではなさそうでした。高速道路のサービスエリアだとよくみるかも!?

忍者忍者している
車内の様子

車内の写真を撮ったのは車内もそこそこ乗車していたので、この一枚のみです。
今回は2階建の1階部分に乗車しました。1階は4列シートで少し安く設定されており、5000円もいかないくらいで乗車できました。
車内の広さは高速バスにしては十分でしたが、コンセントの位置がやや分かりにくかったです。
2階席の先頭では前面展望が楽しめますが1階席では運転席がカーテンで仕切られ、前面展望はありません。

大阪駅JR高速バスターミナル

大阪駅

途中京都の深草バス停に停まったのち、19:35過ぎに大阪駅到着。新御堂筋の渋滞が心配でしたが、定刻19:43よりやや早い到着でした。
天下のJRバスなのでバス停降りるとすぐ大阪駅という最高のアクセスです。乗車の際も迷うことはないでしょう。
WILLERのバスターミナルとか旧ツアー系が集結するプラザモータープールとか遠いんよな。

JR大阪駅

というわけでこの先はJRで帰路につきます。関西は三宮のさんプラザも然り、半屋外の屋根のあるところから建物の外観をみせる構造が多い気がします。

18きっぷ改悪でバス利用はありか!?

というわけでここまで移動してきた訳ですが、東京ー大阪間の移動での在来線普通利用と高速バス利用のメリットなどを考えます。私見も大いにあります。

在来線普通利用のメリット

熱海駅


・空いていたり、クロスシートであれば、足を伸ばしたり、立ち上がって姿勢を変えることができる。席移動もできる。

・目的地によっては、最寄駅から利用ができる。わざわざターミナル駅まで出向きら乗り換えて場所に迷うことは比較的少ない。

・乗り換え待ちで買い物ができる。各地の名物が楽しめる。長時間の移動だと気分転換ができ、乗り換えがあるのもメリットになり得る。

・街の中心部から田舎まで走るので景色や人の移り変わりがあり、旅情がある。

・比較的柔軟に予定が組める。早朝から昼過ぎまでの間で東京を出ても大阪に行ける。

高速バス利用のメリット

大手町の高速バス降り場

・平日の閑散期なら運賃が安い、4000円〜5000円くらいでいける。
(参考:JR利用、大阪市内〜東京都区内、8910円)

・鉄道利用よりやや所要時間が短い(鉄道:約9時間 バス:約8時間)。特にJRバスと鉄道の比較で新宿発だと時間差は大きい。

・目的地までほぼ乗り換えなしでいける。

・サービスエリアで小休止できる。

今までの18きっぷがなければバス移行!?

ここまでで考えると時間さえ合えば高速バス移動の検討はありかなと思います。
個人的には鉄道の方が快適性では勝りますが、18きっぷを連続日程で使わない限りは高速バスの選択になりそうです。

ただ、例年18きっぷシーズンになると、東海道線は混雑しがちになっていました。18きっぱーが高速バスに移行し、高速バスが予約し辛くなったり、値段が高騰したりすることがあるかもしれないし、ないかもしれません。18きっぷシーズンでも平日の夜行バスなら3000円前後で行けていましたが、これもどうなることやら。

繁忙期の時期で高速バス代が8000円こえてくると、夜行バスも含め、時間に余裕があれば、鉄道利用を検討することになりそうです。

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