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「新しい応援様式」の実践ー慶應義塾大学体育会應援指導部第74回定期演奏会

※2024年12月2日開催

秋の野球リーグ戦、法政応援席は行けなかった。慶應応援席は行かなかった。

慶應義塾大学三田キャンパスのはず!

甲子園ボウル行けないとかラグビー、野球早明戦行きたかったとかぼやいていましたが、ふと慶應の應援指導部の定演あったよなと思い調べたら休日だったので行くことにしました。

秋の野球リーグ戦では法政と慶應の応援席には行けなかったので、いいタイミングでした。

ただ慶應については行けなかったというより、意図して行かなかったという方が正しいかもしれません。

理由は以下の二点です。

東京在住時代に港区が大嫌いになった。慶應の所在地の一つが港区三田にあります。そして、慶應金持ちというイメージも港区のイメージと一致します。どちらかと言うと芋っぽい!?早稲田や東大の方が好き。

リーダー部が不祥事による体制変更で不在となっている。下級生の拍手もリーダー演舞もないし、どうしても先入観でセンターの真似事をしていると思ってしまう。

それゆえ慶應応援席は敬遠してた訳です。

今後慶應スタイルが広まる可能性は高い

しかし、少し寂しいことですが、これからの応援団、アホみたいに泥臭く走って叫ぶという時代錯誤なことは求められなくなってくるかもしれません。

立命館など一部の応援団では部員不足などの要因ですでにリーダー部は休部または廃部状態になっています。

それゆえ、吹奏やチアなどの有志がセンターをし旗を持つという新たなスタイルが当たり前になるかもしれません。高校だとすでにそれが当たり前になっています。

一歩踏み出し、慶應義塾の應援指導部定期演奏会に行ってよかった

看板

一歩踏み出し、定期演奏会に行くために、文京区の公共施設が集結する文京シビックセンターの文京シビックホールへ。
ざっとした感想としては今回、そんな慶應義塾大学の定期演奏会に行って思ったのは魅せ方がうまいなと感じました。

吹奏楽ステージー第1部、第2部、第3部後半

演奏こそ流石にプロの楽団に及びません。
しかし、吹奏楽の各ステージも引き出しが非常に多いです。X JAPANの紅のような緩急激しい曲が多い傾向でしたが、リズミカルな曲から不協和音がある曲など幅広く演奏していました。
ドリルステージではパーカッションだけの曲を演奏するなどしていました。カラーガードなども用いるため、このステージではチア部員らしき人も参加していたように思えます。

チアステージ 第3部前半

パンフレットとペンライト

チアのステージでは早稲田のチアほどのアクロバットなことはしませんが、パフォーマンスパートとPVパートを連続的に流し、一つの流れを作っていました。ここで配布されたペンライトの出番のようです。
男子部員も混じっていましたが、これはスタンツを支える専門要因でしょうか?よくわかりませんが、フリーダムさはむしろ慶應らしいかもしれません。
「何のために生きているのか、応援するのか」というニュアンスの問いかけも刺さりました。表層取り繕うのではなく、ちょっとネガティヴニュアンス含む問いかけってすごく大事だと思います。

応援ステージー第4部

けーいーあいおー京王!?

そして最後は応援ステージ。塾旗の紹介もなされました。5本もある塾旗は圧巻でした。
リーダー部があるとある応援団体では団旗を無理に持ちバランスを崩しまくるということがありましたが、慶應はリーダーないけどしっかり掲揚出来ています。
リーダーみたいな気合いと根性、スパルタでなくとも旗を持つ適性を見極め、技術を磨くことができるというのを示しているのではないでしょうか。

また、センターリーダーや太鼓も私の比ではないくらいにきれいです。
若き血に始まりダッシュKEIOはじめ定番の応援曲が演奏されました。

締めは塾歌ではなくて、慶應讃歌なんですね。意外でした。ここもある意味先入観にとらわれない応援のあり方なのかなとも思えます。
そのあと、アンコールで曲が演奏され、若き血で締められました。

他大学のようにリーダー演舞や拍手がないのはやっぱり寂しいです。九州大学の天神様、観音様みたいなある意味衝撃的な演舞も必要悪というか人間力を高めるみたいな部分もあると思います。
リーダー部が存在しない応援組織は一度慶應の応援に刺激を受けるのもいい気がします。

保守的な早稲田か「新しい応援様式」の慶應か

早稲田大学

今でもリーダー部が応援部、そして学校の顔である早稲田大学とリーダー不在で「新しい応援様式」を見いだしている慶應義塾。奇しくも慶應義塾の不祥事により、早慶両校の応援カラーの違いがより対照的になった印象があります。

早慶両校の応援団が今後どのような未来を歩むのか非常に楽しみなところでもあります。

因みに「新しい応援様式」という言い回しにしたのはコロナ規制緩和により定着度に個人差が出てきて、一部界隈で対立が起きている「新しい生活様式」を皮肉ってる部分があるのはヒミツです。
あと、もちろん声出しは解禁されてます!そして、ホールはほぼ満員!平日にも関わらずすごいわ。

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