この問題は人としての最低限の倫理観が問われます。ー「私たちは売りたくない!」感想と共に
※今回、またコロナ騒動の話ですが、普段以上に強い言い方をしています。
「べき」「当然」など普段はあまり好まない断定的な言い回しも多用するくらいこの価値観には確信を持っています。
それでも問題ない方は読み進めてください。
「私たちは売りたくない」を購入した
私が越谷レイクタウンに行った際に意を決して購入した「私たちは売りたくない!」と言う本。
買った当時はまだ被害者遺族の方がテレビで取材に応じている段階で、著者のことについては謎が多かった。
主張の内容は前書きにもあるように企業の内部情報というのはなく、これまで公表されたデータを基に展開されています。
主張内容自体は概ねX、twitterでコロナウイルスやそのワクチンについて情報を常に追っていれば、ワクチン懐疑派が口を酸っぱくして主張していた内容に沿ったもので、目新しいものはあまりありません。
また、著者はm-RNAワクチン以外のワクチンについては比較的好意的な立場で見ています。もちろん、ワクチンについてもどこまで効果があったのか議論の余地はあると思います。
しかし、製薬会社の社員として、それは当然の立場であり、愛社精神も垣間見れました。
それでも応援の意味も込めてこの本を購入しました。
個別の主張内容をたどり、共感や反論をしてもいいのですが、私の文章力、理解力では追いきれないものもあるのは確か。
特にm-RNAワクチンの仕組みのところは、文系の私にとっては色々な発信を追って理解したつもりになっても、言語化して伝えるとなると見返さないと訳が分からなくなります。
明治、そしてあるライターから著者についての発表があった
そのような本ですが、購入後に著者についてあるリーク記事が出ました。
因みにこのライターはワクチン懐疑派、反対派について強い態度をとっており、ワクチン接種後の体調不良などに向き合っている泉大津市の南出市長について「反ワクチンの時点で首長をやる資格なんかありません」とXで発信していました。個人的には見るに堪えない発信だなと感じます。
アプローチの仕方に賛否はあれど、m-RNAワクチンに対し、疑問を持つのは賛否の挟む余地はなく当然の姿勢で、接種に補助金出す方が私は異常だと思います。
この記事のあと、正式にMeiji Seikaファルマからプレスリリースがありました。しかし、正式なプレス発表の前に情報をもらすとはどうなっているんだという感想です。
この発表によると、チームKは存在せず、遺族とも面識はなかったとのこと。その一方で、接種後に死亡した社員は存在し、元社員家族への配慮での発信を控えていたとのことです。
文藝春秋の記事では当該の社員である影山晃大さんの父親が、チームKと出会った経緯が記されており、当初面識がなかった事が示唆されてます。
しかし、著者が当該社員と面識がないにしても、死亡した事実を知らないと本も書くことはできません。
また、このような衝撃的な事実、心を痛めない方がおかしいですし、発信者の立場なら本にして残そうと思ってもおかしくはありません。
この明治側の発表、社内調査をし、当該社員を守ろうとはしないようにも見えます。関係者への配慮との記載もありますが、あたかもこの本が問題あるかのような記載の仕方にも問題ありだと感じます。
実際、明治の発表を先取したライター含め、この本全てデマかのように吹聴し、ご遺族に鞭を打つような心無い発信をされている方がちらほら見受けられます。
本の出版元からも発表が
明治の発表を受け、方丈社もコメントを出しました。チームKと騙った理由ももっともです。社内やSNSで逆風が吹く中、著者を守るためには当然の措置です。
単著なのに複数人に見せかけるのは初めて見ましたが、匿名にしたり、傘連判状にしたり、立場の弱いものが強いものの理不尽に対峙する際は様々な手段が使われるのは常です。
また、明治側はレプリコンワクチンについて、多くの社員が誇りを持って取り組んでいるとし、あたかも一人の社員が暴走したかのような印象を受けます。一方、方丈社の発表では著者と同じ考えを持つ社員がいる点も踏まえ「チームK」としたとあります。
正直、個人の思想を詮索することはできませんが、倫理観があるなら明治に「チームK」に共感する社員が一定数いるだろうと推察します。
明治も国も市民もこの根幹となる社員の悲劇から目を逸らしてはいけない
何より明治の発表で一番大事なのは
Meiji Seikaファルマ社の社員がコロナワクチンを接種後にお亡くなりになられたのは事実ということです。
著者が云々というのは枝葉の部分です。
この意識は、Meiji Seikaファルマ社の社員だけでなく、コロナウイルス騒動に加担した日本国民、世界中の人々が文理、老若男女、ワクチン推進、反対問わず共通して持つべき、最低限の倫理観です。
リークした記事の著者やそれを支持する人達は必死にこの本は「捏造」、「フェイク」「デマ」だと言っているようですが、そんなこと言う倫理観のカケラもない方々がいるから、「チーム」と「騙った」というのが分からないようです。
繰り返しますが、Meiji Seikaファルマ社の社員がコロナワクチンを接種後にお亡くなりになられたのは事実です。
もはや現時点の技術ではm-RNAワクチンは失敗だったと言わざるを得ないでしょう。
それでも、ワクチンを推すのであれば、ワクチン反対派を批判するのであれば、その事実を噛み締めた上でどうすればより安全なワクチンができるのか、どうすれば安心してワクチンを打ってもらえるのか考えるのが最低限の姿勢です。
先発のファイザーやモデルナなどが批判されるのは当然でしょう。明治にばかり気を取られてはいけないというワクチン懐疑派の意見はごもっともです。
しかし、リスクがあると分かっていて、m-RNAワクチンの改良型を従来型のワクチンの反省なくして売る明治、承認した国はもっと悪質と考えます。
明治に批判が集まるのは国内で親しみのある企業だからという一面もあるでしょう。
訴訟などというナンセンスなことをしてる場合か!?安全とは何か?倫理とは何か?考えるべき
ついに、立憲民主党の原口議員に対し、訴訟へ踏み出すとの事です。
確かに原口議員は言い過ぎた面もあり、裁判所も時流や権力に忖度する側面もあるので、目先の裁判には明治が勝つかもしれません。
しかし、このワクチンが打たれていないのは原口議員のせいではなく、新型コロナワクチン接種率は回を重ねるごとに減少傾向です。
私たちはこのワクチンに対し、単に人としての倫理観が問われているに過ぎません。
事故が起きたら一度立ち止まる。そんなことは食品や交通事業者など安全に関わるあらゆる業種が行ってきたことです。
直近でいうなら小林製薬の紅麹騒動が記憶に新しいと思います。
平易に言いましたが、実際には許容範囲というのがあり、許容できるリスクの範囲については安全と評価されることもあります。
しかし、このワクチンは最新技術のワクチンかつ他に比べると健康被害も多く、基準も曖昧なため、より慎重であるべきです。
明治や国の対応は倫理から著しく逸脱していると言わざるを得ません。健康被害に向き合った上で、ワクチンをすすめるべきです。
ここまで騒動となると、いよいよ著者が低俗なリークではなく、「正式に」身元を明かす日も遠くないかもしれません。
とここまで書きましたが、実際にご被害者にお会いして行動している人には及ばないなと思う次第です。
最後になりましたが、ワクチン接種後死亡された被害者の方々にお悔やみ申し上げます。
p.s.
なんか、最近また風邪で煽る報道があるらしいな。陰謀論っぽいけど、医療系企業のステマを疑うわ。