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「働き方革命」駒崎弘樹の実践録 – 過労と決別し、ライフビジョンを描く

「働きマン」となった著者の壮絶な日々

駒崎弘樹さんの『働き方革命』は、過労に追い詰められた著者がいかにして働き方を変え、自らのライフビジョンを確立したかを描いた一冊です

駒崎さんは日本における社会起業の第一人者であり、病児保育を提供する「フローレンス」の設立者としても有名です
しかし、本書で明かされるのは、2009年当事、社会を変えるべく奮闘する中で、著者自身が「働きすぎ」に陥り、精神的・肉体的に限界を迎えていたというリアルな姿です

「世界を変える起業家100人」に選ばれながらも、実際の生活は壮絶そのものでした
駒崎さん自身はこの時期を「サバイバル」と表現していますが、読んでいるこちらも息苦しくなるような過酷な日々が綴られています

当事駒崎さんが陥っていた症状はこのようなものでした

  • メールチェック中毒:メールチェックをし過ぎて返信しないでいるとイライラする

  • インプット不全症:メールを返すことに集中して本など「やっつけ読み」に変わる

  • 常時多忙症候群:寝ないことが常態化する

  • コミュニケーション忌避症:人と話すのが億劫になり、雑な対応をしてしまう

  • 常時不機嫌:精神的に追い詰められ、周囲にも悪影響を及ぼす

  • 表情喪失:疲れすぎて無表情になる

  • ネットワーク断絶症:プライベートの人間関係が希薄になっていく

こうした状態に陥った駒崎さんは、仕事をすればするほど成果は出ているのに、心身はボロボロになり、人間らしさを失っていきました
まさに「働きマン」状態。しかし、ここで終わらないのが本書の魅力です

アメリカのグルとの出会いが転機に

転機は、アメリカで出会った一人の“グル”(尊師)でした
駒崎さんは起業家のコミュニティで学びを深める中で、ではなく、「成功=ライフビジョンの明確化」だという考えに触れます。

そこで駒崎さんが学んだのは、単なるタイムマネジメントではなく、人生そのものをどう設計するかという視点でした
具体的には、「自分が本当に大切にしたいことを軸に仕事を組み立てる」ことの重要性を認識し、実践することになります

この変化をもたらしたのが、ライフビジョンを描く というプロセスでした

ライフビジョンを描くことで変わった

駒崎さんが本書の中で強調するのは、「人生全体をデザインする働き方」へのシフトです
ライフビジョンを描くことは、単に時間を効率化するだけにとどまりません
どこにエネルギーを注ぐべきかが明確になります

駒崎さんはこのプロセスを通じて学んだことがあります
「イタいけど自分のビジョンを確立する」ことの重要性です
最初は戸惑いや葛藤があったものの、ライフビジョンを定めることで仕事の選択が変わり、結果として心の余裕が生まれました
定時で退社することでこれまでの働き方が異常だったことにやっと気付きます

具体的な内容は本書で確認を

本書には、駒崎さんがどのようにライフビジョンを描き、具体的にどのような行動を取ったのかが詳しく書かれています
単なる理論ではなく、自身の体験に基づいた実践的なアプローチが語られているため、共感しやすく、取り入れやすい内容になっています

また、駒崎さんの変化は個人的なものにとどまりません
彼の働き方が変わることで、周囲の人々にもポジティブな影響を与え、組織全体の働き方にも変革をもたらしていきます
これは、働きすぎに悩むすべての人にとってヒントになる部分です

新書白書のライフビジョン

最後に、本書を読んだ後に意識したいのが、自分自身のライフビジョンをどう描くかという点です
新書を読むことは知識のインプットとして有効ですが、さらに重要なのは、その知識をどう活かすかです
新書白書としてのライフビジョンを考えました

  • 新書を推すだけでなく、それを活用する場を提供する

  • ブログやSNSで発信し、新しい視座を提供する

  • 読者が次にどう行動するか?まで提供できるようにする

  • 長期的には三宅香帆さんなどの識者と協業する

夢は口に出すことで叶うといいます
新書白書はブログにとどまらず書籍化する夢があります
書籍化した際には三宅香帆さんに帯を書いて頂きたいです

駒崎弘樹さんの『働き方革命』は、仕事に追われるあまり人生のバランスを崩してしまった著者が、ライフビジョンを描くことで働き方を改革した実体験に基づく書籍です。

  • 「働きマン」状態だった著者が、ライフビジョンを描くことで変化

  • アメリカのグルとの出会いが転機に

  • 「イタいけど自分のビジョンを確立する」ことの重要性

本書を読むことで、自分自身の働き方を見直すヒントが得られるはずです
働き方に悩んでいる人、仕事が忙しすぎて疲れている人にこそ、手に取ってほしい一冊です

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