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最近できたPMポジションについて、色々語ってもらいました!(後編)| Interview #18

こんにちは!HR担当のmomoです。
今回は、前回投稿した「最近できたPMポジションについて、色々語ってもらいました!(前編)」の続きとなります!
前編はこちらをご覧ください。

前回はおもにcosmoさんにプロジェクトマネージャー(以下、PM)ポジションの成り立ちや課題感を語っていただきましたが、今回は会社が求めているPM像やどういった人と働きたいかについて、またもやアカウントディレクターのcosmoさんとCOOのkingさんにお話いただきたいと思います。

── それでは後半戦になります!改めてよろしくお願いします!
早速ですが、kingさんが考えるNewbeesのPM周りの課題って、どのようなものでしょうか?

king
そうですね、元々PMに近い役割のメンバーはいたのですが、明確にPMではなく、ディレクターがビジネスパートナー(以下、BP)の要望をPJ進行にエッセンスとして含ませるような感じでした。
はっきりと「PM」と呼べる人は存在しておらず、仮に「PM」と名付けるものがあるとすれば、それはディレクターやエンジニア、デザイナー、QAの総意がそれに当たるような感じです。
みんなでPJに関する意見を出し合って決めた方向性のようなものが、いわば「疑似人格」としてなんとなくPMをやっているようなイメージです。

kingが話していて、cosmoが聞いている写真

── ちょっと待って下さい!疑似人格PMってどんなPMですか?(笑)

cosmo
僕は元々この話聞いていたのでわかりますけど、確かに初耳のmomoさんは分からないですよね(笑)

king
え?疑似人格PM知らないの?(笑)しょうがない、説明しよう!
具体的には、BPの希望にビジネス要素が強く絡む案件ではディレクターの意見が強く反映されたり、開発要素が強く絡む案件ではエンジニアの意見が強く反映されたりなど、ケースバイケースでその案件に一番知見のあるジョブの意見を反映しながらプロジェクト進行するようなイメージです。
明確なPMを置いていない以上、各案件ベースで責務を置かないといけないけれど、「じゃあどこに置きますか?」って話になると、やはりそこは一番苦労する人たちに合わせて進行するのがよさそうだよねって感じですかね。
ただ、一見最適化されていそうには見えるんだけど、結局は部分最適になってしまったり、最終的な責務の置きどころが分からなくなってしまったり、問題は色々ありました。

── なるほど、擬似人格が発生することにより、最適解が部分最適になってしまったり最終的な責任の所在が不明瞭になってしまったりするのですね。
それ以外には、どういった問題が生じますか?

king
最も大きな問題なのは、我々が誰のために仕事をしているのかが不明確になってしまう点です。
BPが付いているプロジェクトは、BtoBtoCのモデルなので、実際にやりとりをおこなうBPだけではなく、その先で実際にプロダクトを利用するエンドユーザーも考慮に入れる必要があります。
プロジェクトをスムーズに進行するためには、PM(もしくは経営層)がプロジェクトに関わるメンバー全員に、方向性を共有し理解してもらうことが重要です。
が、PMをメンバー総意に頼ってしまうと、プロジェクトがミニマムなうちは問題無いのですが、プロジェクトが大きくなってきたり、様々な意図やステークホルダーが絡んできたりすると、進むべき方向が分かりにくくなってしまい、プロジェクト自体が迷走してしまうことがあります。

cosmo
僕も前編で少しお話しましたが、PMが「なぜこれをやるのか」という道しるべをしっかりして交通整理をしないといけないとと思っているので、めちゃくちゃ同意です。

king
今回話をしていて思ったのは、「PMにはスーパーマンみたいな人を求めているんでしょ?」と思われてしまいそうですが、そんなことは全然無いです。
PMが全部できる必要はなくて、進行管理はディレクターと、開発案件はPLと、UI/UX案件はデザイナーと、品質管理はQAと、それぞれの専門ジョブと協力してプロジェクトを進めてもらったり、改善・運用をしていってもらえればいいなと思っています。
詰まる所、PMって情報屋(笑)みたいな側面もあると思っていて、プロジェクトで迷子になってしまいそうなときは、とりあえずPMのところにコミュニケーションを取りに行くと、PMが答えるなり、PMが答えを持っていそうな人を教えてくれるなりというポジションなのかなって感じですね。
なので、すべてを1人で出来る必要はないですし、全メンバーの得意なことを上手に調整して、プロジェクトを管理してもらえればいいのかなと思っています。

PMはスーパーマンではなく、情報屋!?それぞれの専門ジョブと協力してPMに聞けば迷子にならないという環境を作るポジション。

── 情報屋、かっこいいですね(笑)
ちなみに社内共有で方向性を決めていくには、啓蒙活動が必要なんじゃないかと感じているのですが、なにか実施しているものはありますか?

cosmo
社内の啓蒙になるかは微妙ですが、みんなで共通認識を持つために、MTGの場を増やす取り組みをおこなっています。
細かい部分のすり合わせや振り返りなど、足りていないと感じていたものもあったので、週例の実施や、それでも足りないものは都度MTGをして、メンバーとのコミュニケーションをしっかり取るようにしています。
これも一種の啓蒙活動かな……?と思ってます。

── リモートワークですし、確かに不足しているMTGの場を増やすのは間違いなく有効的ですね。
ある程度これまでの課題と現状を知れたのですが、改めて新しいPMポジションのメンバーに求めていることってどんなところですか?

king
さっきも伝えた通りスーパーマンは必要ないですが、仕組みを作ることにモチベーションがある方だとすごくありがたいです。
だいたい会社で問題が起きるときは、誰かが悪いというわけではなく、会社・部署・チームなどの「仕組みが整っていないが故に起こる」と思っています。
誰かのせいにしてしまうのってすごく楽なんですが、それだと組織としてはまったく前進できていないですし、配置換えをして解決できたとしても、そのプロジェクト単体で見たら確かに改善されているかもですが、組織全体で見れば何も解決していないんですよね。
この辺は、『罪を憎んで人を憎まず』じゃないですが、仕組みをしっかり整えていくべきという考え方が大事ですね。
仕組みさえちゃんと整えば、プロジェクト自体もメンバーも迷子になることは少なくなるので、仕組みが無い部分や悪習慣になってしまっている仕組みを、みんなで潰していきたいですね。
ただ、仕組みをすべて「PMに決めて」って思っているわけではなく、メンバーからも意見を集めながら、トライアンドエラーを繰りしていける実行役をお願いしたいんですよね。
最初から完璧な仕組みを作ることはできないと思っていて、最初は50点、次の55点……のように、どんどんブラッシュアップしていく必要があるので、そのあたりに面白みを感じてもらえる方だと嬉しいですね。

── トライアンドエラーですか……正直私はエラーを恐れてしまうので中々難しい考えだなって感じました。

king
まあ、確かにエラーを恐れる人もいると思うし、業務内容によってはそれも正解だと思います。
ただ、我々がやりたいことって言うのは、「100点満点の仕組みを作るぞ!」というよりは、「ある程度最適化された80点の仕組みを整えていこう!」みたいな感じです。
プロジェクトを運用しているときって、社内外問わずに色々な変化があって、それもうまく吸収しながら進めていかないといけないです。
なので、ある時点で100点の仕組みができたとしても、すぐに90点→80点となってしまうんだよね。
であれば、ある程度の最適化を一旦ゴールとして、どんな変化が起きてもそれを吸収してすぐに80点に戻せるような運用が必要だと思ってます。
試験勉強なんかも同じだと思うけど、90点取れる教科を100点にするための努力はすごく大変だけど、70点を80点にするのは気持ち的にもずっと楽かなって思うので。
最初から完璧を狙うのは難しいので、失敗しながらその中から学ぶことが重要ってわけです。
なので、最初の話に戻りますが、失敗は改善案だと思って一緒に進めてもらえる人がいいですね。

cosmo
確かに、PMポジションは進行管理や改善提案をするポジションでもあるので、失敗を恐れていたら何も進まない気がします(笑)
僕自身が取り組んでいることとして、エンジニア目線を活かした各メンバーとの目線合わせは強化中ですが、これもトライアンドエラーです……。
さっきkingが言っていたみたいに僕単体でPMではなく、それぞれの得意な分野に特化できるようなメンバーが増えてくれるといいですね。
現状1人で大変だけど、今後はそれぞれの得手不得手を補えるようなメンバーと協力して、プロジェクトを進めていけたらと思います。

PMポジションに求めていること・仕組みを作ることにモチベーションがある・トライアンドエラーを繰り返しながら、いいアイディアを探索できる・改善提案や工夫が好き・協力して仕組み作りができる

── 人が増えてきたらcosmoさんも仕組みづくりみたいなのってやりたいですか?それとも得意なメンバーにお任せしたいですか?

cosmo
仕組みづくりは自分の業務含めた全体の流れを作るというイメージを持っていて、それに関してはやっていて楽しいと思えるけど、そもそも自分がどこまでやっていいかの判断がつかないってのが現状です。
メンバーが増えて複数人の目が入る状態になれば対応しやすいので、メンバーが増えてきたらそこも一緒にやっていきたいですね!

まあ、そもそもPMの仕事自体が仕組みづくりに絡むポジションなので、個人判断にならない仕組みみたいなのは、別途組織として作ってくれたら嬉しいですね。

king
本当にcosmoの言う通りで、1人のアイディアには限界があると思っていて、人間って結局は自分の頭の中からは出られないので、相手のことを考えているようで実は「自分だったらどうするか?」になってしまったり、「(自分の中で作り上げた)あの人だったらどう思うか?」みたいな考えに囚われてしまうんだよね。
そうしないために、複数名でディスカッションして言語化してみたり、実際に目の前にいる相手に投げかけてみてどういう答えが返ってくるかを確かめながら、いいアイディアを探索していく必要があると思っています。
ただ、言語化は言語化で難しくて、言語化してしまうことで本来考えていたことが100%の状態ではなくなってしまうこともあるので、その辺も周りの人の力を借りながら100%に近い状態にすることができるんじゃないかなって思います。

── なんと!言語化大事ってよく聞きますけどね……?どういうことでしょうか?

king
例えば、私が頭の中で考えていることをmomoに100伝えようとすると、結果伝わるのは70, 80ぐらいになってしまうのね。
頭の中では結構な情報量があるのに、相手に伝えようとする過程で削ぎ落とされる部分があったり、逆に説明をしっかりしたいが故に情報量が多すぎて本質がぼやけてしまったり、そういうのを防ぐためにも集合知が必要なんじゃないかなって思います。
色々話を付け加えてしまいましたが、結論cosmoの言っていた「複数人の目が入った状態での仕組みづくり」に異論なしってことです!
ただ、随分前に話した擬似人格のところに戻ると、責任の所在が不明確なのは良くないので、そこは今後PMが増えていくのであれば、PMに置いていくということを決めていかないとですね。

── 今後入社してもらえる人には、その辺含めて一緒にやってくれる人が大前提ですか?

momoが話していて、cosmo、kingが聞いている写真

cosmo
将来的にやりたい人でもいいですね。
経験はなくても、やりたい気持ちは欲しいのと、多少チャレンジングなことも楽しいって思ってもらえるといいですね。

king
楽しい気持ち、大事ですね!!

── 楽しい気持ち!ですね!💪
仕組みづくりをしてくれる人と働きたいということはわかったのですが、スキル面に関してはどのような人だと活躍できるのでしょうか?

king
感情をうまくコントロールできる人はPMに向いていると思いますし、一緒に協力してもらると助かるなと感じます。
提案や意見を持つことは大切ですが、感情が強すぎると1つの視点に固執してしまうことがあり、そういう場合プロジェクト全体を俯瞰して判断しにくくなることが多いんですね。
冷静に俯瞰して「この提案はここがマイナスだからやめよう」と言えるような人が理想です。

── 確かにノリで決めてしまうと後から後悔することも多いですよね……。
感情をコントロールする重要性について、もう少し詳しく伺いたいです!

king
感情の起伏が激しいと、自身の感情の楽しい時と悲しい時で、同じことの判断でも結論が違って出てくることもあると思います。
冷静さを欠くことで、結果的に選択が間違ってしまうことがよく起こるんですよね……。
時と場合によりますが、ある程度排除できるものは排除して判断をすることが大事です。ただ、先ほど伝えた通り、失敗にも学びがあるし、その失敗が次の成功に繋がることもあるので、失敗は恐れずチャレンジして欲しいです。

cosmo
kingの言うように、感情に左右されずに冷静な判断をすることはとても大切だと思っています。
PMは多くの人と関わり、その中でジャッジをしないといけない役割です。だからこそ、押されて感情的に動いてしまうのは避けたいですね。
また、言葉の伝え方も重要です!人を否定するような言い方をするのではなく、冷静にポジティブな形で伝えられるスキルも求められます。

cosmoが話している写真

king
そうだね。あとは、サンクコスト効果(※)を継続してしまうのは良くないのでそこを避けれる人がいいですよね。
メンバーに好かれること自体はいいことですが、それ自体が重要ではなく、最終的にエンドユーザーやBPに価値を届けることが目的なので、そこは見誤ってしまうと危険です。
Newbeesのメンバーの中には、自分が多くコストを払ったからと言って、「事業的にネガティブでもそれを継続して欲しい」と考えるメンバーはいないと思ってますし、ディスカッションができるメンバーも多いので納得してもらえると思います。
逆にサンクスコストを重要視して、どんどん負債が貯まってしまう方が、最終的に全員の首を締めてしまうことになりますからね。
なので、説明責任だけきちんと果たして、あとはいい感じに上手く回してくれれば良いのかなって思ってます(笑)

サンクコスト効果とは
事業に金銭や労力、時間を投資すると、たとえ今後のコストがメリットを上回るとしてもそれを継続してしまう傾向のことです。

参考:サンクコスト効果とは?惑わされずに冷静な意思決定を行うための基礎知識

── なるほど、冷静な判断と表現の工夫、あとは信頼関係ですね!たしかにどれも進行する役割として欠かせないと感じました。
話は少々変わるのですが、新しくPMポジションの建付けを始めていて、目標みたいなものってありますか?

king
まず短期的なところでいうと、PMもしくはPM候補の採用を強化して、各プロジェクトに1人以上の明確なPMを配置することです。
長期的なところでいうと、入ったきてくれたメンバーがワークしてくれて、 プロジェクト迷子がいなくなることです。
現状は、プロジェクト進行をしていく中で、時折「この案件って誰がオーナーだっけ?」みたいなタイミングがあったりするので、そういうことがなくなるのが理想ですね。
cosmo的にはPMがいることによって、こういうことしやすくなるとかある?

cosmo
プロジェクト迷子については、今でも色々な人が迷子になってしまっている状況ではあるので、それが解消することでどれだけ余裕があるかが見えてくるといいなと思っています。
具体的には、先月QAのメンバーから「改善提案したいけど、誰に相談したらいいか分からないのでcosmoさんに相談します」って言われたんですね。そこで、改善提案のルートを決めるということを実行しました。
ただ、その改善ってやっぱり余裕がないとなかなか実行に移せないんですね。
今はとりあえずディレクターに挙げてもらって、少し余裕ができたタイミングでディレクターが動くみたいな感じになっています。
一旦Issueとしてチケットを作るけど、他の案件があっていつ動けるか分からない状態になっているので、今後はメンバーが増えることによって、タイミングを見てスムーズに動かせるようになるぐらい余裕が生まれたら嬉しいなって思います。

PMポジションの今後の目標 短期目標・各プロジェクトにPMを1名以上配置 長期目標・誰に相談したらいいのか分からないなど、プロジェクト迷子の解消・スムーズに動かせる環境づくり

── やはり、まずは採用して新しいPMメンバーと協力して、プロジェクトをより良い方向に進めていくということが目標ですね!
たくさんのお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
では、最後に将来一緒にお仕事をしてくれる候補者の方へメッセージをお願いします。

cosmo
NewbeesのPMポジションは建付けがはじまったばかりで、試行錯誤しています。
この記事では様々な求めていることをお伝えしましたが、一緒に考えていい方向に進めていければと思っています。
色々な改善提案や工夫することが好きな人は、きっと活躍してもらえると思いますので、お待ちしてます〜!

king
cosmoが言ったこととほぼ同じですが、やはり協力して仕組みづくりができる人にきていただけたら嬉しいです。
実行する人も重要ですが、まずは仕組みを作れる人が必要なんです。NewbeesのVALUESである対話・挑戦・貢献から考えても、根幹には「仕組みをよくすることで全員のアウトプットや成果を上げる」という考え方があります。
だからこそ、その人がいなくなっても、その人が作った仕組みが機能し続けることが理想ですし、新しいメンバーが入ってきても、仕組みがあればチーム全体のパワーが落ちることなく、安定して進行できるといった体制にしていきたいと思っています。
考え方に共感いただけたり、仕組みづくりに楽しさや面白さを感じる方はぜひ一緒に働きましょう!

momo、king、cosmoが笑顔でカメラのほうを向いている写真

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