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人手不足解消に重要な心理学

新卒Sier社員たくやです。今回は人手不足解消にとても重要な生存者バイアスという心理について説明したいと思います。


生存者バイアスとは

生存者バイアスは、特定のグループで成功や生存したものだけが観察され、失敗や脱落したものが見過ごされる傾向です。身近な例として、受験における生存者バイアスを説明しましょう。

生存者バイアスを受験に例えると、合格者だけの成功体験に焦点を当てることがあります。合格した友達や先輩からの話を聞いていると、彼らの勉強法やアプローチに注目しやすくなります。しかし、失敗した人たちの経験や勉強の難しさも理解しないと、実際の受験のリアリティが欠けてしまいます。全体の成功と失敗のバランスを考慮することで、より効果的な学習や対策が可能になります。

このように生存者バイアスでは成功した人の意見ばかりに注目が集まり、失敗した人の意見は見過ごされる傾向にあります。

ではこの生存者バイアスはどのように人手不足問題に影響を与えるのでしょうか?それを次に説明します。

生存者バイアスで人手不足に陥る

結論から言います、生存者バイアスにかかっている会社は急速に人手不足に陥ります。なぜ人手不足になるかというと生存者バイアスがある組織では退職する人を減らす事ができないからです。

退職する人には少なからず会社組織に不満があるはずです。しかし生存者バイアスがあると認識してない組織ではその不満に気づけません。なぜなら会社の方針を決定する経営層や管理職は組織の中で勝ち残った人材、勝ち組だからです。逆に管理職にたどり着く前に脱落した退職者、つまり負け組の意見は組織運営に反映されません。意思決定に勝ち組しか残っていないので純度100%の生存者バイアスがそこにはあります。そして、次の勝ち組が組織運営を決定するので、生存者バイアスは継承されます。

生存者バイアスが継承されている組織は勝ち組の論理なので、脱落する社員のフォローには意識が向きにくいです。そうして、居心地が悪くなった負け組は退職していきます。 

負け組を淘汰出来るなら良い仕組みじゃないの?と思う方もいると思います。それは一理あります。しかし、負け組淘汰が通用するのは入社する人材を継続的に十分な数確保出来る事が前提です。

現在の日本の労働市場では新たに労働者を雇うのは簡単ではありません。よって、人材の流出つまり負け組が退職する事を防ぐ事が必要になってきます。

その為にも勝ち組である経営層や管理職側は生存者バイアスが有る事を認識し、負け組である労働者の声にも耳を傾け、退職者を減らす努力が必要があるでしょう。

今回は心理学における生存者バイアスが人手不足に影響を与えるという事を紹介しました。これからも心理学を用いた身近な事例などを紹介していくのでいいねとフォローよろしくお願いします!


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