マインドフルネスの効果#1
マインドフルネスは [いつでもどこでもできるとてもシンプルな作業] です✏️
マインドフルネスはみなさんの想像以上に簡単なことなのに、とても多くの効果があることが、様々な研究により報告されています。
今回は数あるマインドフルネスの効果の中から、【感情の統制力】について皆さんにお伝えしたいと思います。
感情の統制力とはどんな能力?
それは感情を自ら抑えたり、操ったり、変換する能力です。もちろん感情というものは、私たち動物にとって、とても大事なものです。
ところで、パブロフの犬の実験をご存知ですか?
これは、犬に、鈴が鳴るときにエサが与えられることを何回も繰り返し学習させてから鈴を鳴らすと、犬の唾液の量が増えるという実験です。
これも感情がなければ成り立っていませんでした。
犬はこの場合、「エサ」「楽しみ」などのポジティブな感情を結びつけていました。
そして、そこに「鈴が鳴る」という事項が「エサ」と結びつきます。
結果として、「鈴」と「ご飯が食べられる」のポジティブな感情が結びつきます。ですので、鈴が鳴った際にエサを想像して、感情が上がっていくのです。
しかし、この犬に感情がなかった場合を想像しましょう。この場合、まず犬はエサに反応しません。
また、鈴に何も反応を示さないので、唾液の量などには全く変化が起こらないと予想できるのではないでしょうか。
人は他に、「蛇が怖い」などのネガティブな感情を出し、その感情のおかげでその出来事の記憶が鮮明に刻まれます。
(これは脳の中の記憶の部分と、恐怖を感じさせる部分が近いからです。)
よって、その出来事が起こらないような工夫、または起こった場合の対処法などを考え、覚えておくのが記憶です。
このように、人間以外の動物には感情による直観的な行動が生き延びるために必要だったのです。
ならば、なぜこの感情を抑えようとするのか?
今の人間では特に、感情はそれほど大きな影響を持ってはいけない場合があったり、そうした方が生き延びやかったりするからです。
嫌なことがあって腹が立ってしまったり、反対に嫌なことがあっても怒らなかったり、人前では悲しさなどを隠して、家に帰ってから泣くなど、ありますよね。
人間は、自分のとっさな思考を抑えて暴力を振るうなどの一生後悔するであろう行動を抑制できる能力があります。また、ストレスなど、負の感情を抑えること、変換することもこの能力です。
皆さんも想像してみてください。ストレスを自由自在に操れる、何事でもいいように捉えられる楽しい毎日を過ごす人生。
それも、誰でもできる簡単でシンプルな行動で。そのために一日の中のほんの少しの時間をかけてみたくないですか?