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夏に追い抜かされる春
今年は春が四か月もある!
そんなことを正月に書きました。
二月が二度あったのです。
閏二月。閏如月ですね。
二度目の二月が尽きる日、蒲公英の絮が私の目の前を過ぎりました。浮かんだ一句。
絮吹雪 閏如月フィナーレに
「花吹雪」に想いを寄せる人は多いのに、「絮吹雪」という人に出会わないのはなぜだろう? とりあえず自分の心の歳時記に載せました。
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絮は糸の如し……なるほど。
長い春。ゆえに、今はまだ三月、弥生です。
今日は立夏で暦の上では夏になったと言われるのですが、
旧暦で夏となる四月、卯月を迎えるのは、二週間後の二十日。
田舎の駅で、特急の通過待ちをしている各駅停車のような春。
夏に追い抜かされています。