歴史の講義をしたら笑われて、そして…
中学生に勉強を教えていた時のこと。藤原四家の説明をすることになりました。
「藤原不比等の4人の子どもね。武智麻呂、」
「むちまろ?」
プッと吹き出しています。
「おもしろい名前だよね。武智麻呂、房前、宇合、」
「うまかい?」
また吹き出しています。
「宇合、麻呂の4人」
「むちまろがいて、まろがいるの?」
「確かに違和感があるね」
電子辞書に略系図があったので、見てみました。
「"まろ"の付く名前が多いね。宇合の子孫に田麻呂、蔵下麻呂、武智麻呂の子孫に仲麻呂、巨勢麻呂、乙麻呂、訓儒麻呂、」
「くず?」
またまた笑う中学生。
「黒麻呂もいる」
「"まろ"って、なんだかおいしそう」
「おいしそう? あ、マシュマロ!」
「うん」
「ふじわらのマシュマロ……いてもいいかも」
勉強の時間が、つかの間、ふわふわと和みました。
ふじわらのマシュマロは、漢字をあてると、「藤原魔手麻呂」でしょうか? 妖術を使えそうな名前です。