4年ごしの、答え。(亡き母が残した課題)
ふと頭に浮かんだ。
当時ずっと考えていたけど、いつの間にか
忘れかけていたことの答え。
ズバリ。
「なんとなく心地よくなれる」ものを作りたい。
なんだそれって?
ほんとですよね。
ことの発端は4年前。
最愛の母を亡くしてから
罪の意識かなにかわからないけども
「何かをしなきゃ」
ってずっと思ってた。とにかく焦ってた。
それがなにかは明確ではなくて、
ただひとつわかっていることは
「母」というキーワードだけがあるってこと。
どうしてなのかは後ほど説明するんだけど、
母は50歳という若さで亡くなった。
そこでまず考えたのは、母がやりたかったことをやる。
ということ。
なんというか、人のための人生だったんだよね。常に。
世の中の母親という生き物の大半がそうだと思うけど
特に自分たち子供が生まれてからは
それはもう子供のための人生。
早くに結婚したのもあって
だれかの母として、だれかの妻としての人生ばかりで
カラオケとおしゃれが大好きな沖縄生まれの
ひとりの陽気な女性の人生がまったく見えなかった。
自分には。
だから、母がやりたかったけどできなかったこと。
まずはそれをやろうかと考えた。
植物と動物が好きで、旅行も好き。
保護猫カフェ?を併設した植物園?
旅行記でも書く?
とかあほらしいことしか思い浮かばず・・・。
そこで次に考えたのが
母の死因にもつながる病気のこと。
自分が学生のときくらいから
うつ病に苦しんでた母。
母子家庭なこともあり
毎日重たい心と体を引きずりながら
懸命に働いて、
帰ってきたら見てもいないテレビをつけて
タバコを吸いながら
ボーッと一点を見つめる日々の繰り返し。
何年がんばったかな、
10年くらい入退院もしながら
闘ったけど
タバコとお酒と薬の負担が限界に達して
結局心臓発作で亡くなった。
何度自殺しようと試みても
だめだったのに
最後はこんなにも簡単なんだと
悔しくなった。
うつ病ってさ、
もちろん本人がいちばん辛いんだけども
周りの人間もなかなかしんどいんだよね。
お互いに違う世界を見てるようなものだから
「なんで?どうしてわかってくれないの?」
のぶつけ合いになったりしてさ。
大切なひとだからこそ
理解してもらいたくて、
だけどそれがうまくいかなくて
悔しくて涙が出たりしてさ。
その時はいい加減にしてよってばかり思ってたのに
いざいなくなると
もっと優しくしてあげてればよかった、とか
寄り添ってあげればよかった、とか
たくさん後悔するのよね。
もう罪悪感だらけで。
そんな経験からふたつめに考えたのが
母の人生を本にしようかな?ということ。
同じ境遇の人の力になるかな、とか。
母みたいに苦しむ人を減らしたいな、
その人を支える人たちの救いになれたらな
とか考えてた。のですが。
知名度もなにもない人間が
発信したところでどうなるよ?
世界が数ミリでも動くか?←に、一旦落ち着いた。
(浅はかでした、すみません)
それから4年が経った、今。
先日ふとひらめいたのが冒頭に書いた
「なんとなく心地よくなれるもの」を作りたい!
というわけです。
というのもですね、
個人的な考えとしてですね、
心の病気って、目に見えないし
数字で明確になるわけでもないじゃないですか。
お医者さんが「はい、あなたはうつ病です」って
伝えた瞬間その人はもううつ病になるわけで。
薬漬けにされた結果、
あっという間に依存症となり
脳みそもぐちゃぐちゃにされ
本物のうつ病患者のできあがり。
みたいな流れだと思うんです(←素人考えですいません)
そんな母の姿を身近で見ていて
太陽の光にあたって運動して
お気に入りの音楽を楽しんで
おいしいもの食べてしっかり寝てれば
薬なんかなしで治ると思うんだよな。
って、ずっと思ってた。
日光浴
運動
食事
睡眠
最悪ちゃんと食べてちゃんと寝るだけども
全然違うと思ってた。
そこで思ったんです。
「ちょっと気分がいいな」の積み重ねが
人の心を変えるんじゃないかって。
ちょっとおいしいごはん食べた。
新しい柔軟剤で洗濯してみた。
早起きしてウォーキングをした。
美容室へ行ってきた。
スタバで本を読みながらゆっくりした。
あげたらきりがないけども
どうってことないけどわたしたちの生活の中で
「あ、なんかちょっと気分いいな」
って無意識に感じる瞬間、たくさんあると思うんです。
そういう時って
ちょっとうきうきするし
ちょっと自分のことが好きになれると思うんです。
そう、この体験。この感覚。
特別なことはなにもいらない。
うつ病だけでなく、
ちょっと心が疲れてる人たちに
必要な感覚。(そんなに簡単じゃない?)
偉そうに語っときながら
なにもイメージはできていないのだけど、
源となる大切ことに気づけた気がするのです。
今感じてる「なにか」を
もっともっと煮詰めていって、
必ず実現させたいと思っています。
母が残してくれた体験や感情をむだにはしない。
みなさん、どうかじぶんに優しくいてください。