【作成】ポジショニングマップ②
■誰が敵やねん
真の敵を知ることは、ポジショニングを取る上で不可欠なことです。当然です。敵を知らずして、戦術・戦略を立てようがありません。
例えば、京都のとある土産屋が連なる筋に、1件のお香屋があるとします。ブランド再建を図る上で戦略を練ります。そのとき、このお香屋の真の敵は誰なのでしょうか?
もしかすると、全国にあるお香屋が真の敵かもしれません。はたまた、世界中のフレグランスブランドがライバルになり得ます。いや、もしかするとその京都の土産屋通りの各商店(隣の扇子屋や向かいの饅頭屋)がライバルだって可能性も考えられます。
つまるところ、それはブランディングのコンセプトや、ゴールによるのかもしれません。そのお香屋が、越境ECや世界進出を計画してキャンドルやディフーザーの展開をするときと、現在の商店に特化してその京都の土産屋通りの1番店になることをでは、浮かび上がる敵は全く異なります。
『〇〇といえば自社』になれるセグメントを見つけるとひとつの勝ち筋が見つかります。それを浮かび上がらせる分析を、何度もなんども切り口を変えて行っていきます。「これはキタ!」と自分に落雷が落ちるまで、本当に何度も行って、時には大胆にときには微調整を行っていきます。
■セグメントマップ
私が2回目に作成したセグメントマップです。セグメントは「手軽な履物」としました。「(奈良から)コンビニに行けてかつ梅田にも行ける」と訳のわからないことも補足しています。
縦軸は商品のプライス。横軸はブランドイメージです。横軸は私の完全なる主観ですね。イメージは書いている通りです。曖昧な部分がとても多いです。実はこのセグメントマップが出来る前に、1回目のセグメントマップが存在します。縦軸と横軸はほぼ同じですが、マップ内に点在するブランドの数がかなり沢山ありました。それらは本当に私のブランドにとって「真の敵なのか…?」と問いながら削った結果、このようなマップになりました。
こちらは3回目のセグメントマップ。かなり切り口を変えてみました。流行はいつだってそうかも知れませんが、サイクルがあると考えていた時に思いついたセグメントです。そのまま、あるいは形式を変えてリバイバルしている日本の製品を書き出しました。
わかりやすい所だと、形を変えず再評価されているのは「写ルンです」とか。「足袋」はマルジェラやNike社が、足袋から着想を得た靴を作成しているので、入れてみました。
ぼくが作成する際、いつも横軸が曖昧になってうクセがあります。このマップを作ったときは、「日常的に使うかどうか」を切り口にしましたが、私のブランドセグメンテーションにおいてはこの横軸で考える必要があったのかと、自戒しておりす。
「当時とのデザインのギャップ」で作るセグメントマップでは、自分のポジションや真の敵を見つけることができないことが、発見されました。(ただの失敗です)
■3C分析もできる
こうしたセグメントマップ作成では、3C分析に活かすことも可能です。3C分析について詳しく知りたい方は、グーグル先生に聞いてみてください。
Company
Competitor
Customer
ごっそり割愛しますが、3つのうちの自社と競合の分析糸口になるわけですね。
最後に残ったCustomer(お客)について、次回考察したいと思います!