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【夜宵★日記89】「インディ・ジョーンズ」最新作を観てきた
2023/7/9
インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
劇場公開日:2023年6月30日
ハリソン・フォード演じる大ヒットシリーズ「インディ・ジョーンズ」の最新作にしてシリーズ第5作がこの夏、最後にして、最大の冒険へ。“人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる! 巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がる——。
初めてインディ・ジョーンズを観たのはいつのことだろうか。
第一作をリアルタイムで観た記憶はないのだが。
愉快でワクワクするこの冒険譚が、いつしか大好きになっていた。
それは伝説や秘宝、聖遺物などをめぐる謎解きのおもしろさとアクション。
インディの考古への探求心と強さ、女たらしでおちゃめなキャラクター。
それから、そんなインディを取り巻く人たちの人間味。
これらに起因する。
今作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」では、老境にあるインディ・ジョーンズが描かれる。
そのせいか、冒頭の状況設定のせいか(秘密)、最後の冒険と銘打っているせいか、どことなく寂寞が感じられたのが今までと違った。
もちろん、アクションや逃走劇は魅せてくれる。
ハリソン・フォードの70代とは思えぬ肉体や立ち回りは、過去作から見劣りするものではない。
相変わらずハラハラさせる。
思うに、「喪失」がキーになっている気がする。
「喪失」とは、冒険と対極にあるものである。
けれど、思うのだ。
「喪失」の受容と共存が「生きていくこと」と言えはしないか。
であるならば、「インディ・ジョーンズ」シリーズの最後の物語として、冒険とともにそれが表わされることは当然の帰結であったかもしれない。
そして最後には福音が待っている。
それにしても、あの展開はなー。
さすが「全方位で」楽しませてくれる(秘密)。