秋の香り(散歩とアロマテラピー)
外を歩いていると、ふわっと、甘い香り。
マスクを通しても微かに香る。
ああ、私の大好きな花が咲き始めた!
金木犀
今年は少し早い開花なのだそうです。
毎年、9月の終わり頃から10月にかけて咲く花。
夏が終わり、秋に向かっていく少し物寂しい季節に、オレンジ色の明るく可愛い花を咲かせて甘い香りを放ち、心を和ませてくれます。
私はこの甘い香りが、子供の頃から大好き。
ふと考えて見ると、私の好きな花は個性的な香りの花が多いことに気がつきました。
沈丁花・白粉花・金木犀 どの花も薫り高い。
もちろん、強い香りなので、苦手な方もいますよね。
でも、私はその花の香りそれぞれに深い思い出があり、大好きなのです。
金木犀の香りは、小学校からの帰り道を思い出すのです。
私は親の仕事の都合で、登校時と下校時は違う通学路を使っていて、登校時は一人で、下校時は友達と一緒に帰っていました。
友達と話しをしながら、ふざけながら、遊びながら、通った日々。
その学校帰りの通学路の途中に、お庭に見事な金木犀が植えられているお宅があったのです。秋になるとかわいらしいオレンジ色の花が満開。
遠くの方まで風に乗って香りが漂って来るので、友達と下校途中に金木犀が咲いたことに気がついて、急いで花を見るために皆で走って行き、散った花を集めて持ち帰ったりしていました。
何気ない日常の一コマですが、心に深く残っていて、毎年思い出します。
さてさて、そんな金木犀ですが、花言葉は『謙虚』や『気高い人』、『陶酔』や『誘惑』などがあるそうです。
香りの強さとは裏腹に、かわいらしい小さな花から、『謙虚』と言う言葉がイメージされたのだとか。
私は、その気高い香りに『誘惑』され『陶酔』したので、アロマの世界を覗いてみたのかも知れません。
少し、専門的なお話なおですが、私の大好きな精油であるネロリにはリナロールという成分が多く含まれています。
リナロールは鎮静作用や抗不安作用があると言われていて、ラベンダーやベルガモットも多く含みます。
実はこのリナロールが、沈丁花や金木犀の香りにも含まれているのです。
(※白粉花の成分は資料が見つかりませんでした)
ですので、その香りで癒される人も多いのですね。
私もその一人です。
期間限定で楽しめる、自然のやさしいアロマテラピー。
オレンジ色の可愛い花を探しに、散歩に出かけませんか?
いただきましたサポートはセラピストとしての知識、及び技術の向上に使わせていただきます!ありがとうございます。