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長い自粛生活と高齢者の健康

先日、知り合いの眼科の先生とコロナ感染症について話をしていると・・・『この自粛生活の間に、ご高齢の知人がコロナ以外のご病気で二人も亡くななってしまったよ』と、残念そうに話されました。

お二人とも2月までは元気に電車に乗って毎月診察を兼ねてお顔を見せに来ていたそうです。ですが、3月に入り、コロナが心配なので、しばらくは伺うことができないとのご連絡をいただき、それが最後の会話となってしまったそうです。

なくなられた直接の原因は分かりませんが、急な環境の変化で精神的にも肉体的にも多くのご負担がかかっていたのではないでしょうか。

自粛生活によるストレスは、私の身近な高齢者の健康にも大きな影響を及ぼしました。

親族の1人は、毎日通っていたトレーニングジムに行くことが出来なくなってしまいました。外出も儘ならず、極端に運動量が減ってしまったために足のむくみが酷くなってしまいました。人の少ない時間に外を歩くように勧めましたが、しばらく運動をしていなかったので、足の筋肉量が減ってしまい、膝に負担がかかり少し歩いただけなのに痛みが出て腫れてしまうので散歩もできない状況になってしまいました。

またもう一人は、問題が無かった血圧が跳ね上がってしまい、お医者様から要観察の忠告を受けてしまいました。塩分の摂取を減らし、ウォーキング等の軽い運動を行うように指導されました。外出を控えて親族との交流も途絶えてしまっていたので、少しふさぎがちな様子でした。

そして、地方に住む親族は突然の腹痛に襲われ入院することになってしまったのです。一週間ほど入院しましたが、当時病院はコロナ対応で忙しく、面会はおろか病状の説明も詳しく伺うことが難しい状況でした。腸閉塞が疑われましたが、幸い投薬治療で症状は回復しました。無事に退院しましたが、詳しい原因は分からずじまいでした。

幸い今は皆、体調が戻りつつありますが、今後も注意が必要な状況です。 身近な高齢者だけでも、これだけの体調の変化があったのですから、全国のご高齢の方々の健康にも大きな変化があったのだろうと、容易に推測ができます。

制限が緩和されつつある今でも、新しい生活様式の下で過ごさなくてはならず、心にも身体にも負担がかかっていると思われます。

私は規制が緩和され、一週間ほど新規感染者の様子を見た後で親族の家を尋ねて、ハーブボールや手技、クレイパックなどのトリートメントを行うことにしました。

残念ながらまだ、遠方の親族を訪ねることはできませんが、近くに住む親族のケアに週2、3回行くことにしました。

痛みのある患部にクレイパックを施したり、ハーブボールで身体を温めてから優しく擦ったり、揉んだりしてケアをしています。

身体を優しく擦ったり、揉んだり、ふれあいを持つことでオキシトシンというホルモンが分泌されます。別名幸せホルモンと言われていて、このホルモンが増えると、ストレスが軽減されたり、血圧が下がったり、痛みが和らいだり、心が落ち着いたりと様々な効果が期待できるのです。

今は皆、新しい生活様式の下で多かれ少なかれ今までに感じなかったストレスを抱えていると思います。

私はご高齢の方に限らず、お子さんも含めたご家族でお互いに優しいふれあいを持つことをお薦めします。

難しい技術はいりません。頭や背中、手や腕などを擦ってあげたり、優しく揉んであげたりしてください。寝る前などが効果的です。衣服の上からでも大丈夫です。オキシトシンをいっぱい出して心と身体を癒してあげることで、精神面や健康面に良い影響が出てくると思われます。

ぜひお試しください。






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