『犬も食わない』
特にこの年末年始は読書が進む。
今回は、『犬も食わない』。
男女の作家による共同作品。
”犬も食わない”、同棲カップルの出会いと喧嘩の日々が淡々と進む。
特別な出会いをするカップもいるでしょうが、
現実って結構普通。
そう、この本は普通だった。
何か起きるわけでもなく、なんとなく出会った2人が同棲し、
喧嘩する。
何かある度に、1つの事柄に対して男女異なる視点で書いてある。
作家が男女2人なのは、ここだ。
あまりにも普通の日常が書かれていいるから、
妙にリアルさを持ち、気づけば夢中になって読み終わった。
人に薦めるか?と言われたら、すみません。
作家が楽しんでいるだけ、という印象ばかり強く残ってしまった。
終盤は正直、飽きてしまってた。
終わる前に何かを期待してしまったからかもしれない。
しかし、これが現実だということも同時に思わされた。
異なる視点から書くのは面白いのだが、老若男女問わず
通じない相手とは通じない。
完全に個人的なことだが。
どうでも良いから会議中に意義を申し立てるなら、代案を出してほしい。
感情的になって怒鳴る前に、会議をより良くして欲しい。
定刻通りに始めて、定刻通りに終えて欲しい。
この物語の中では、靴下を脱ぎっぱなしにするのが許せない人がいる。
食事も用意しない、片付けないと怒る人がいる。
だが許せる人もいるし、食事を用意出来る人もいる。
同じ過ぎるのは困るのだ。
出来ることが異なるもの同士が共にいる時、
共倒れしないように支え合えたら、それは最高だから。
恋愛、好きだという気持ちはずっと続かないだろう。
誰かにグチを言い始める。
それでも、その相手を愛し抜く意思があれば…
喧嘩しても話し合える相手が良いなって思いました。
喧嘩は”犬も食わない”からね。
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