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移動中にスマホでnote日記を書く実験


陽のあたるプラットフォームのベンチで、スマホで日記を書いている。

一行書くのに、漢字変換がうまく行かず、イライラしつつ2行目を書いている。

書く道具で、語り口、内容は変わるのかという実験をしたかったのだけど、まず分かったのは、わたしはフリック入力が下手だということだ。

押し間違いが多すぎて、キーボードのように気持ちよく文字が打てない。

体はポカポカと心地よいのに、胸はザワザワしてしまう。

スピーカーから聞こえてくる階段への誘導のための鳥のさえずりに、電車到着の案内が重なり、れっしゃにの?。

列車に乗る。

ああ、なんてことだろう。

車内の座席を確保したはいいが、押し間違いが邪魔をして、書くべきことがなんにも浮かんでこない。

でも、代わりにこんなに電車は揺れるものかと、これまでになく「電車」を感じている。

長女の自由研究で、アリの好きな食べ物を調べる実験を手伝ったことがあった。

結果の前に分かったことは、林には想像以上に風が吹いているということだった。

エサが飛んでいってしまったのだ。

今日の実験結果も、そのたぐいのものと言える。

わたしは、フリックきゅうに

にゅつりょ

入力が、ゼツボア

絶望的に経た。

下手。

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ゆっか
自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。

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