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「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー

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広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
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#映画

ウディ・アレン監督 『カメレオンマン』 : 現実と虚構の狭間の人生

映画評:ウディ・アレン監督『カメレオンマン』(1983年・アメリカ映画) 数十年ぶりに見た『…

年間読書人
27分前
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ニコラス・レイ監督 『理由なき反抗』 : 理由のあった反抗

映画評:ニコラス・レイ監督『理由なき反抗』(1955年・アメリカ映画) 主演のジェームズ・デ…

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アルフレッド・ヒッチコック監督 『汚名』 : スパイ映画の二面性

映画評:アルフレッド・ヒッチコック監督『汚名』(1946年・アメリカ映画) ケーリー・グラン…

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ジョルジュ・メリエス 『月世界旅行』 『日食』 、 ハンス・リヒター 『午前の幽霊』 …

映画評:『映画創世期短編集 ジョルジュ・メリエスの月世界旅行 他三編』 本短編集の収録作…

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峰不二子のモデルになった女 : 映画『あの胸にもういちど』主演 マリアンヌ・フェイ…

映画評:ジャック・カーディフ監督『あの胸にもういちど』(1968年、イギリス・フランス合作)…

年間読書人
12日前
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野﨑まど 『小説』 : 「小説」を読む意味とは?

書評:野﨑まど『小説』(講談社) 小説のタイトルが、そのものズバリ『小説』なのでは、いっ…

年間読書人
13日前
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黒澤明監督 『赤ひげ』 : 黒澤明のヒューマニズムと過剰性

映画評:黒澤明監督『赤ひげ』(1965年) 山本周五郎の時代小説『赤ひげ診療譚』を原作とした作品。舞台は、江戸後期の享保の改革で徳川幕府が設立した「小石川養生所」。往年のTV時代劇『大岡越前』などにも登場した、実在した公立福祉施設だ。 山本周五郎と言えば、「昭和」の人気作家として、かつては司馬遼太郎と並び立つほどの存在であったが、最近はあまり読まれていないのではないだろうか。 というのも、本作を見ても分かるとおり、山本周五郎は「庶民の人情噺」を書いた人(後継者として、宮部

岩井俊二監督 『スワロウテイル』 : うち捨てられた人々への愛と憧れ

映画評:岩井俊二監督『スワロウテイル』(1996年) 本作は「評価の分かれる作品だ」と評され…

年間読書人
2週間前
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アニエス・ヴァルダ監督 『幸福』 : 「真の幸福」などあるのか?

映画評:アニエス・ヴァルダ監督『幸福』(1965年・フランス映画) 映画が始まった途端に、そ…

年間読書人
3週間前
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小津安二郎監督 『秋日和』 : うす汚れた男たちの相互承認

映画評:小津安二郎監督『秋日和』(1960年・松竹映画) ひさしぶりの小津作品は、最後から3…

年間読書人
3週間前
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フェデリコ・フェリーニ監督 『カビリアの夜』 : 「人間の善性」への信仰

映画評:フェデリコ・フェリーニ監督『カビリアの夜』(1957年・イタリア映画) フェリーニの…

年間読書人
3週間前
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追悼 デイヴィッド・リンチ : ぬり絵の外の暗い世界=『デイヴィッド・リンチ:アー…

映画評:ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリヴィア・ネールガード=ホルム監督『デイヴィ…

年間読書人
4週間前
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本多猪四郎監督 『妖星ゴラス』 : 忘れ去られた「レトロ・フューチャー」

本多猪四郎監督『妖星ゴラス』(1962年・東宝) 私が生まれた年の映画である。特技監督は円谷…

年間読書人
1か月前
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ヴィットリオ・デ・シーカ監督 『ウンベルトD』 : 人間にとって、最も大切なもの。

映画評:ヴィットリオ・デ・シーカ監督『ウンベルトD』(1952年・イタリア映画) イタリア「ネオレアリズモ」の巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督の代表作のひとつ。 公開時には、ある意味「反時代的」であったがためにヒットはしなかったが、むしろ時代を超えて鑑賞に耐える、ヒューマンなリアリズム映画の傑作となっている。 フランスの著名な映画評論家で、『カイエ・デュ・シネマ』誌の編集長であったアンドレ・バザンが、当時の不評に対し、強く擁護した作品だ。 ちなみに「ネオレアリズモ」という