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「音楽・アート・写真」関連のレビュー

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「音楽」「アート」「写真」などのレビューを紹介します。
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#映画評

ジョージ・スティーヴンス監督 『スイング・タイム(有頂天時代)』 : 優美なるダン…

映画評:ジョージ・スティーヴンス監督『スイング・タイム(有頂天時代)』(1936年・アメリカ…

年間読書人
8時間前
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ピーター・ボグダノヴィッチ監督 『ペーパー・ムーン』 : 完璧なラストシーン

映画評:ピーター・ボグダノヴィッチ監督『ペーパー・ムーン』(1973年・アメリカ映画) 私好…

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オーソン・ウェルズ監督 『審判』 : ウェルズとカフカのミスマッチ

映画評:オーソン・ウェルズ監督『審判』(1963年・フランス映画) その「シャープで幾何学的…

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フランソワ・トリュフォー監督 『突然炎のごとく』 : 「恋愛もの」に見せかけた「男…

映画評:フランソワ・トリュフォー監督『突然炎のごとく』(1962年・フランス映画) 「ヌーヴ…

年間読書人
1か月前
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イングマール・ベルイマン監督 『第七の封印』 : 難解ではない。人間を描いただけで…

映画評:イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』(1957年・スウェーデン映画) ベルイマ…

年間読書人
2か月前
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ジーン・ケリー、 スタンリー・ドーネン監督 『雨に唄えば』 : ミュージカル映画ナン…

映画評:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督『雨に唄えば』(1952年・アメリカ映画) …

年間読書人
3か月前
17

押山清高監督 『ルックバック』 : リアルとフィクションの「幸福な出会い」

映画評:押山清高監督『ルックバック』(2024年) 評判に違わぬ傑作である。アニメ作品として傑作なのだ。 私は先に原作漫画の方を読んでおり、その際にレビューも書いているから、原作漫画との比較の中で、アニメ作品である本作を論じていくことになるだろう。 まず、本作が一般に強く訴えた点として「(心に)突き刺さる」作品だということがある。 これは、原作からしてそうであり、「ままならない現実」を描きながらも、ある仕掛けによって「ある種のハッピーエンド」に持ち込んで見せたところが、

オーソン・ウェルズ監督 『偉大なるアンバーソン家の人々』 : 描き変えられた「自画…

映画評:オーソン・ウェルズ監督『偉大なるアンバーソン家の人々』(1942年・アメリカ映画) …

年間読書人
4か月前
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エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督 『グリード』 : わが友、シュトロハイム!

映画評:エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督『グリード』(1924年・アメリカ映画) 本作は…

年間読書人
4か月前
8

デニス・ホッパー監督 『イージー・ライダー』 : 「無意味な死」と キリスト教的含意

映画評:デニス・ホッパー監督『イージー・ライダー』(1969年・アメリカ映画) 子供の頃、こ…

年間読書人
4か月前
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クロード・シャブロル監督 『いとこ同志』 : 僥倖を呼び込む才能

映画評:クロード・シャブロル監督『いとこ同志』(1959年・フランス映画) シャブロル監督の…

年間読書人
4か月前
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ジャック・ドゥミ監督 『シェルブールの雨傘』 : 恐るべし、ミシェル・ルグランの魔…

映画評:ジャック・ドゥミ監督『シェルブールの雨傘』(1964年、フランス・西ドイツ合作映画)…

年間読書人
4か月前
17

山田宏一 『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』 : 妬み嫉みのゴダール論

映画評:山田宏一『ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代』(ワイズ出版) のっけからカマすよ…

年間読書人
4か月前
12

ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 『アンリエットの巴里祭』 : 潮目の変わる場所で

映画評:ジュリアン・デュヴィヴィエ監督『アンリエットの巴里祭』(1952年・フランス映画) 非常に興味ぶかい作品だ。だが、この作品の「興味ぶかさ」に気づいた映画評論家というのは、案外いないようだ。たぶん、作品そのものしか見ていないからだろう。 ましてや、一般の映画ファンで、本作の「含意」を考えた者など「いない」と断じても、大筋で間違いではあるまい。 本作が「軽く」扱われてしまうのは、この作品自体は、深刻なテーマを扱っているわけでもなければ、何か「新しいこと」をやっているわ