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「音楽・アート・写真」関連のレビュー

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「音楽」「アート」「写真」などのレビューを紹介します。
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記事一覧

ピーター・ボグダノヴィッチ監督 『ペーパー・ムーン』 : 完璧なラストシーン

映画評:ピーター・ボグダノヴィッチ監督『ペーパー・ムーン』(1973年・アメリカ映画) 私好…

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オーソン・ウェルズ監督 『審判』 : ウェルズとカフカのミスマッチ

映画評:オーソン・ウェルズ監督『審判』(1963年・フランス映画) その「シャープで幾何学的…

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北村紗衣の「そっくりさん」案件 : 『映画秘宝』DM事件を検討する。

「武蔵大学の教授」で「映画評論家」である北村紗衣の周辺を洗っていたところ(というのは、刑…

年間読書人
11日前
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キャスリン・ストック 『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要…

書評:キャスリン・ストック『マテリアル・ガールズ フェミニズムにとって現実はなぜ重要か』…

年間読書人
13日前
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浅野マサオ 『東京某家』 : 「絵を見る」のではなく「空気を読む」。

書評:浅野マサオ『東京某家』(クリエイティブASN・1998年) 「古い家」の写真集である。 …

年間読書人
1か月前
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ネルノダイスキ 『ひょうひょう』 : 二次元オブジェの異様な世界

書評:ネルノダイスキ『ひょうひょう』(アタシ社) なんと評したら良いものか、なかなか悩ま…

年間読書人
1か月前
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竹村和子 『フェミニズム』 : 真の「フェミニズム」を知るべし。

書評:竹村和子『フェミニズム』(岩波現代文庫) 「フェミニズム」という言葉だけなら、「誰でも知っている」といっても過言ではないだろう。 日本でこの言葉が使われだしてからでも、かなりになるはずだし、特にインターネットが普及して以降、この言葉を文字列として目にする機会が増えたので、多くの人は、この「カタカナ言葉」に馴染むようになったのではないだろうか。 しかし、よく見かけるとか、おおよそのことは知っているなどと言っても、「フェミニズム」が「どういうものなのか」を、具体的に知っ

フランソワ・トリュフォー監督 『突然炎のごとく』 : 「恋愛もの」に見せかけた「男…

映画評:フランソワ・トリュフォー監督『突然炎のごとく』(1962年・フランス映画) 「ヌーヴ…

年間読書人
1か月前
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ジャン=リュック・ゴダール監督 『恋人のいる時間』 : 女がわからない。

映画評:ジャン=リュック・ゴダール監督『恋人のいる時間』(1964年・フランス映画) ひさし…

年間読書人
1か月前
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北村紗衣 『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』 : 「北村紗衣はダース・ベイダー…

書評:北村紗衣『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門』(…

年間読書人
1か月前
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「表象文化論」とは何か? : 蓮實重彦、松浦寿輝、、、北村紗衣…

「表象文化論」という言葉を、ご存知だろうか。 若い人なら知っているかもしれないが、高齢者…

年間読書人
2か月前
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イングマール・ベルイマン監督 『第七の封印』 : 難解ではない。人間を描いただけで…

映画評:イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』(1957年・スウェーデン映画) ベルイマ…

年間読書人
2か月前
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安彦良和 「描く人、安彦良和」展 : 私自身の「回顧展」

展覧会評:「描く人、安彦良和」展(兵庫県立美術館) 先日、兵庫県立美術館で開催中の「描く…

年間読書人
2か月前
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ジーン・ケリー、 スタンリー・ドーネン監督 『雨に唄えば』 : ミュージカル映画ナンバー1作品

映画評:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督『雨に唄えば』(1952年・アメリカ映画) まあ、とにかくスゴイ傑作である。まだ見ていない人には、「とにかく見ろ!」と言いたい。 特に映画ファンでなかった私でも、本作主題歌の「雨に唄えば」は知っていたし、主演のジーン・ケリーが、雨の鋪道をこの歌を歌いながら踊るシーンはくらいは知っていた。 なんで知っていたのかというと、この曲は、昔からよく日本のテレビコマーシャルに使われたし、このダンスシーンのパロディやモノマネも、幼い頃にテ