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Photo by
kawazoemutsumi
ばしょかわろ
あんなこといいな、できたらいいな。
小さい頃からよく考える。ドラえもんの世界のような夢溢れる想像を。
今回はそのうちの1つについて書いてみようと思う。
普段、「歩く」という行動に煩わしさを感じることはないだろうか。
仕事から疲れて帰ってくる道半ば、わたしは毎日のように進むべき道のりの長さに嘆いている。
足が、体が、一歩一歩が、すべて重い。
家ってこんなに遠かったっけ。
そんな時にも、向かいから歩いてくる人はいる。
わたしには、遠くに見える彼らが、暗闇のなかに突如現れた光のように感じられることがある。
もし、ちょっと待たれよそこの方。
わたしと場所、交換してくだはりまへんか。
携帯電話を取り出し、見知らぬその人にメッセージを送る。
よかろう。
双方の合意が取れれば、魔法のアプリが発動して、あっという間に2人の場所が入れ替わる。
そんな夢のようなミラクル大発明。
だれかお願い、この世のすべての怠け者のために魔法をかけて!!