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新たな一歩

事務パートを辞めてから4ヶ月。
薬を飲まずにできる仕事を求めていました。
前職で欠かさず飲んでいた、リボトリール、レキソタン。
それを飲まずにできる仕事。
たくさんの仕事検索しましたが‥とりあえず、短期でも!と応募したのが税務署の事務パートです。(確定申告時期なので大量募集中)

ハローワークに行くと、とんとん拍子に面接となり、あっという間に面接当日となりました。

すぐに面接日はやってきた

当日は緊張が不思議となく、個人的に「短期だからそんなに堅苦しくないのでは?」とゆるく考え過ぎていました。
そんな考えが災いし、面接官から「簡単に自己紹介と長所と短所もお願いします」と言われてアワアワしてしまい、なんとか答えた後にも「簡単なパソコンスキルチェックをさせていただきます」との言葉。
その言葉を聞いて「あ、これはきちんとした面接だ」(当たり前)
どうしよう‥という不安の大波が一気に押し寄せてきました。
その時から、心臓が激しく鼓動し始め、怪しい兆候が出てくるのが自分でもわかりました。

パソコンスキルチェックでは、ノートパソコンでエクセルの表にただ入力するテストでした。(文字や数字、カタカナ、アルファベットなど)
それなのに、私の手は汗が出て止まる気配もない。
その理由は、試験管の1人が試験中にテスト画面を終始凝視してくるという状況に頭が真っ白状態、エクセル入力が困難になりました。
※社交不安障害は注目されることで緊張がさらに加速します。

一瞬で「あ、これはまずいやつだ!このままでは落ちてしまう」と思い、落ち着くために考えを巡らせました。
(制限時間3分で完成させるパソコンテスト中)

とりあえず、不安と焦りに飲まれそうになりながら最初からやり直しました。不安に飲まれ、飲まれて飲んで‥そんな繰り返しの3分でした。
エクセルの表で終わらなかった項目があったので、その日は「ああ、おわった‥」とがっくりと肩を落として帰りました。
後日、無事採用の電話が来た時に「あんな状態だったのに?もしかしたらそんなに応募に人がいなかった??」と思いながらも‥よかったとホッとしました。

数日後、その日を振り返ってみると冷静になりたいけれどなれなかったという気持ちを思い出します。
予想外のパニックのとき、どうやって冷静にできるのか?とそればかり考えて余計に焦ってました。とりあえず、その時は深呼吸して、一旦最初からゆっくりやってみるぐらいしかできてませんでしたが‥。

不安に飲まれてもいい

もしや、不安に飲まれることがダメだと認識していたから余計に「冷静にならなきゃだめだ」と思ってしまうのか。それで負の連鎖に陥っていたのかもしれないなと。不安になったら、それでもそのまま飲まれてもいいのかも?それでもいいのかなと思ったりしてきました。

例えるなら、海で泳いでいて離岸流で流されたら抗わずに沖まで行き、離岸流のない左右に泳いだり、そこで待つという対処方法を見たことがあります。
先日の私は完全に不安の波に飲まれてしまい、その後パニックになり、少しだけ落ち着こうと思いながらも不安に飲まれたまんま終わった感じです。
でもそれがほんとの実力だなと思います。
私の評価としてこれがむしろ正しい気もします。
完璧じゃない私(むしろ見せたくない部分)を見せたことでそれでもいいと思えました。


不安な人の心理

不安になりやすい人は、何かあると事前に考えて対処しようとするんです。そして、自分ではもう対処できない未来のことについて不安になるんです。想像して予測して考えておけば、いちお大丈夫だと思えるように。
でも、実際にそこへ行くと自分の想像を越える不安に遭遇することはほとんどありません。(私もそうでした、時間の無駄でした‥)

これから

そんなこんなで私も無事に2月と3月は短期パートとして働くことになりました。ここの業務内容はパソコン入力と書類整理や文書収受等と社交不安障害の症状が出にくいものを選んだので大丈夫だと思います。
そして、これから先も薬を飲まないチャレンジをしていこうと思ってます。

無理なく、自分らしい人生を歩めるように小さな一歩を少しずつ踏み出していければいいなと思います。


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眠たげなジンジャーエール
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