2021年6月 詩「スルー&ペースト」「ビーストモード」
詠題:車
スルー&ペースト 森田玲花
容量いっぱいのピーナッツがあるとして、
解決法は捨てるか飲むか、吐き出すか
どうあがいてもモンブランになれないのです
だから、すべてが晴れるまでは
せめてノーブレーキで生きるしかない
何回考え直してみても
人間にはなれない女でした。
誰もいない噴水の隅で
指輪を鳴らしてだらしない蜜事
バレる前にストゼロ含んで、
高速代に換金してよ
消費されるくらいなら
私は消費する側になるわ。
見えないところに愛がある
正しいか、よりも
楽しいか、どうか
超高濃度のストレスフリーで
ぬくもりさえも違法駐車に
だらしなくいくなら、
地獄の沼まで連れてってあげる。
ビーストモード ねむみえり
アクセルとブレーキを踏み間違える
あ、たまたま生きてこられただけでした
自転と公転を飲み込んでいるので
みな同じスピードだとばかり思っていた
キラキラ光る車窓の外は
本当は誰かの生活が集まってできたものです
自我を時間と揃えたときに
私はいつだって獣になる
------------------------------------------------------------------
毎月の詩はみなさまからいただいた詠題を元に投稿しています。
詠題は随時募集しています。
Twitterにてハッシュタグ #眠い森林 または@nemuishinrin宛にリプライで投稿、もしくはnoteコメント欄にご投稿ください。
#20210630 #2021年6月号 #詩歌 #詩 #poem #オリジナル #言葉 #note #コンテンツ会議 #眠い森林