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2019年3月 詩「最終判決」「すがり」



詠題:なし(各自自由)


「最終判決」 森田 玲花

単純で曖昧溶かしてバターに火をつけ
錆びついた合図で夜がすり減る
義務感だけでホップスステップ
瞬いたのは全部、甘露のせいです

(あのね、ぎゅっとちぢこまってはいけないの。
 思いつきだったとしても吸った分だけ春になる。
 決断の時は一瞬だから、LEDがまっすぐ落ちた)

永遠がくれば、よかったのにね



「すがり」 ねむみ えり

電話はうまく繋がらず
へらへら笑って朝になる

愛とか分からない
何故こんなにこんがらがってしまったのだろう

君と背中合わせで、欠片を拾うことばかり
夢に見ていたのに

いつかいなくなったとして
きっと泣いてくれね


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