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2020年1月 詩「脱却」「ちぎる」

眠たい森林_森田_011-01

眠たい森林_ねむみ_011-01


詠題:こたつ


脱却 森田玲花

帰りたくない翌日は
噛み砕いた言葉がつっかえて
カフェインの雨に打たれてる

惰性に燻され逆剥けた
地球に半分埋まって溢れる前、
指先から二度と愛が紡げない

さようならなんて言ってたまるか



ちぎる ねむみえり

ここはぬるま湯
落ちていく体温を感じても
どこへも行けないことは
暗黙の了解だね


やがて息絶えていく私たちだから
言葉を使うことはやめよう
どこへも着地できなかった会話の
弔いだけはおこなおう


生まれる前に出した契約書は全部
消えるペンで書きました
治らない耳鳴りはきっと
神様からの警告音

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