2020年1月 詩「脱却」「ちぎる」
詠題:こたつ
脱却 森田玲花
帰りたくない翌日は
噛み砕いた言葉がつっかえて
カフェインの雨に打たれてる
惰性に燻され逆剥けた
地球に半分埋まって溢れる前、
指先から二度と愛が紡げない
さようならなんて言ってたまるか
ちぎる ねむみえり
ここはぬるま湯
落ちていく体温を感じても
どこへも行けないことは
暗黙の了解だね
やがて息絶えていく私たちだから
言葉を使うことはやめよう
どこへも着地できなかった会話の
弔いだけはおこなおう
生まれる前に出した契約書は全部
消えるペンで書きました
治らない耳鳴りはきっと
神様からの警告音
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