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<知らない方向け>将棋ファンには棋士がどう見えているのか
将棋ファンである僕は、これまで棋士のすごみをまざまざと見せつけられてきました。
僕はアマ3段程度ですが、将棋の養成機関に入るような小学生低学年の子には100回やっても勝てません。そして、そんな天才たちの99%以上が挫折していくのです。
プロ棋士ともなれば、もはやモンスター。
将棋をやらない人からすればただのおじさんでも、僕の目にはとんでもない姿に見えているのです。
ということで、今回はいくつかの例をまとめてみます。
これが、あなたの知らない将棋界の真の姿だ。
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羽生善治九段(永世称号有資格者)
現・将棋連盟会長。言わずと知れた将棋界の第一人者ですね。
まず名前と棋風(将棋の個性)が合いすぎです。ふわふわと自由奔放に指していき、
「そんな手が見えていらっしゃったとは……」と驚嘆させる姿はまさに神レベル。僕は将棋連盟会長職を皇族の公務みたいなものだと思っています。
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佐藤康光九段(永世称号有資格者)
続いて前会長。ソフト指し問題などでいろいろもめていた将棋界を立て直した功労者です。その風貌から昔は”桃屋”などと呼ばれていましたが、将棋はとんでもないパワー系。どんなに不利でも剛腕(地力)で勝ち切ります。
もはや素人には適当にすら見えるほどの独創性から「変態流」とも呼ばれる。ということでパンイチのザンギさん。
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丸山忠久九段
元名人の実力者であり、僕の大学&学部の先輩です。
こちらは本当に体を鍛えてるのに、なぜか将棋はお坊さん並みに保守的で達観しているのが面白いところ。かと思えば奥さんがミス日本だったりといろいろナゾな方ですね。
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木村一基九段
みんな大好き将棋の強いおじさん。実力者ながらなかなかタイトルに恵まれず、2019年に46歳(歴代最年長)で悲願のタイトルを獲得。将棋離れしていた僕も思わずトークショーに駆けつけてしまいました。
教頭先生みたいな見た目なのにえげつない将棋を指します。人呼んで”千駄ヶ谷の受け師”。守りながら攻めるというカッコ良すぎる棋風です。
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斎藤慎太郎八段
ココイチのフランチャイズを複数店舗手掛ける会社の社長、の御曹司(カレーの王子様)ということで半分ふざけて画像をチョイスしました。
が、そんなん無しにしても魅力が止まらない方です。強くてイケメン高身長で師匠想いではんなり関西弁。
気になった方は↓↓↓
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佐藤天彦九段
あだ名は貴族。これは何かを揶揄してるとかじゃなくて、本人も貴族的なライフスタイルを好んでいるからです。(Xのヘッダーも貴族|好きなファッションブランドはアン・ドゥムルなんとか)
なのに将棋に関してはストイック&チャレンジングで、鬼粘り強い。こういうギャップがある棋士は不思議と多いですね。
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永瀬拓矢九段
普段はよく笑うし、実家のラーメン屋さんを宣伝して回る好青年。ですが、将棋の中身はめちゃくちゃ徹底されています。いろんな業界の有名人を通してこんなに”徹底”という言葉が似合う人はいないくらい偏執的。相手の心を折る勝ち方というか、見ている僕も「もうやめてあげて!分かったから!」と声をあげたくなる無慈悲さを持っています。
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藤井壮太九段(タイトルいっぱい)
言わずと知れたスーパースター。野球界のイチロー→大谷もそうですが、羽生さんが無冠になりそうな時期にこういう方が現れるというのは、ファンにとって僥倖以外のなにものでもありません。
オーラ全開!って感じではなく普通にかわいらしいんですけど……あなた脳に何か入ってません?って感じですね。処理能力が人外過ぎます。
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中村太地八段
たいち先生もタイトル獲得歴あって強いんですが、Youtubeをはじめると一気にその辺の兄ちゃんになりますね。詳しくはWEBで!
ここからは早足でふざけますが、
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勝又清和七段
教授とか。
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菅井竜也八段
インテリなんとかとか。
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大橋貴洸七段
サプールに、
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佐藤紳哉七段
お笑い太陽神とか。
あとは忍者とか魔王とか課長とか、とにかく一人一人に個性がありますので奥深いですよ!
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加藤一二三九段
とにかくキャラの立った棋士がたくさんいる中、全てを超越した方と言えばこの方でしょう。直感だとポケモンのプリンとかファービーとかそういうのばっかり浮かぶところを、あえて長嶋茂雄にしました。
がむしゃらで、無骨で、ライバルがたくさんいて、何言ってるかよくわからない。全力のひふみんはやっぱり棋士としてカッコいいと思ってます。
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西山朋佳女流五段(タイトルいっぱい)
で、最後に女流棋士からお一人。
オフィシャルでは”豪腕”、アンオフィシャルでは”撲殺ムーミン”の異名を取るトップ棋士です。
丸顔だからムーミンはかわいくていい感じだけど、実はあれカバだし表立っては言及されないですね。170cm超でスラっとしてるし。
いままさに史上初の女性棋士を目指してクライマックス!編入試験5番勝負を現在2勝2敗、運命の最終戦が1/22にありますのでぜひチェックしてみてください。勝てば快挙!!!
と、5分で終えるつもりがついつい2時間作業してしまいました。
たぶん僕だけですが、その辺を歩いてそうな穏やかな方が実はある業界のモンスターかもよ?というのは興味深い事実ではないでしょうか。
明日、電車の隣に座っている人はアマ名人かもしれない……。