「何ひとつ諦めさせない」私のマネジメント論
今回お話するのは、私がバンドの運営する中で
大事にしている私なりのマネジメント論の話です。
バンド運営以外でも、日常生活から仕事でも何にでも
けっこう活用しています。
ざっくりまとめますと、
世の中の「○○した方がいい」よりも
本人達の「○○したい」を優先させ続けてみたのですが
その結果、すごく良かった。
今までの音楽生活よりも、もっと自分たちらしいまま
喜んでもらえるバンドになれてきたよ!っていう話です。
vo/gt根本からの視点での、同時期の内容はこちらから。
「○○したい」を優先させてみた理由もお話ししてみますね。
こんにちは。コンプリヘンドというバンドでアートワーク&マネジメントをしている根本すずです。
今回のお話しは、きっと、私たちには合っていた方法です。
人によって、最適なものは違うと思うんです。
どの選択をしても、間違いも正解もありません。
自分にとって最適なものは、模索して見つけるしかないかなと思います。
諦めてきたことが多かった過去
コンプリヘンドというバンドは「自分を生き抜く」をテーマに掲げているのですが、そもそもテーマをこのメッセージにした理由があります。
「人に合わせて、たくさん諦めてきた者の集まりだから」
親や家族の教え、学校の教え、上司の教え、仲間や友人の教えなどなど…
いろんな教えがたくさん飛び交う世界です。
気付けば、がんじがらめだったりしませんか?
音楽業界だけでも、仲間内や先輩とかから、いろんな情報が入ってきます。
「売れたいなら〇〇をしろ」が多いですね。
「〇〇をしたくないから、売れることを諦めた」なんて人も多い。
そして、comprehendのメンバーはみんな
人に合わせて小さくなって、うまく生きてこれなかった人たちです。
メンバーの希望、バンド仲間の意見、ライブハウスの人の意見、お客様の意見、いろんなものに合わせてきました。
善意からの意見ばかりですし、合わせることが正解だと思っていましたね。
でも、周りの意見に合わせる時に
「おぉ!それはいい情報!すぐやろう!」となるものもあれば
「嫌なんだけど…やるしかないの…?」と感じるもの
どちらもありました。
そして私たちは全員、やれる限り全部やってきた過去があります。
そうしてやってきた前身バンドは、解散や活動休止を迎えています。
諦めてきたことは、本当にダメなものだったのか?
過去の経験を通して、私がマネジメントをやるとなった時に話したのは
「諦めてきたこと、全部やれるバンドにしよう」
です。
だって過去の私たちは、明らかに失敗をしました。
どんなに諸先輩方が成功した方法であったとしても
私たちには合わなかったんですよね。
諦めてきたものは、
・やりたいジャンルの曲やデザイン
・作りたいグッズの種類
・伝えたい発信の内容
・着たい衣装
・日常の生活でしたくても、音楽と両立しにくいもの
では、過去の私たちが諦めてきたことは
本当にダメなものだったのか?
「やめとけ」「それじゃダメだ」「そんなことよりバンドのために」
と言われてきたことを、全部疑ってみることにしたんです。
その理由は、「試していないから」
試してみて、それでも本当にダメだったら諦めがつく。
本当に、できる方法はないのか
本当に、誰にも評価されないものなのか
本当に、両立は不可能なのか
全部を試してみることにしました。
諦めた過去を試すためには、必要なことがあった
comprehendで試したことは
・今まで諦めたジャンルの曲を全部やる
・今まで諦めていたデザインも全部やる
・過去バンドでMV化を諦めたジャンルの曲も、全部MVにして公開する
・昔と同じ結果にさせないために、やったことないことは積極的にやる
・バンドのために諦めていた個人の生活も、全部できるバンドにする
・小さな違和感も無視せず、ぜんぶ話し合って改善させる
・面倒なことは徹底的に省いて、本当にやりたいことのための時間を作る
これらを全部やるためには、自信のなさと戦う勇気がいります。
そして、言語化をする努力や手間が必要です。
自分と向き合うのって、面倒なことだと思います。
でも、よく言われる方法や、いつもやってきた方法は通用しない。
2018年の結成から、コロナ禍のドラマー脱退、2人体制になってできるようになったペースアップを経て、
これ以上できることはなんだ?と壁にぶつかった2022年。
半年かけて徹底的に『自分自身を知る』を中心とした
バンドミーティングをしました。
自己開示、再確認、小さな違和感の洗い出し、認識のすり合わせ、改善。
これ以上話すことないね!ってなるまで、話し合いを続けましたね…!
みんな、本当にお疲れ様でした…!
私たちなりの最高!を目指した結果
「売れたいなら、こういう曲を作ったほうがいい」
「こういうデザインがウケる」など、
過去に言われてきたことは、ほぼ無視をした気がします。
自分たちが本当にカッコいい!と感じられるものだけ作りました。
自分たちが本当にやりたいことだけさせるために、
何度も、弱気になっていないか慎重に確認してきました。
自分の人生かけて、本当にやりたいことをやりきるバンドでなければ
「本当の自分を生き抜く」というメッセージは掲げられません。
1つずつ「自分の思う最高!を優先してみる」を始めてみると
メンバーの表情も、発信内容も、全部変わっていったんですよ。
個人的にはメンバー全員が
「今の自分自身を結構好きになってきた」
という発言を聞けたのが本当に嬉しかった。
特に最近のba/cho外山は、好きな電車を中心とした旅に飛び回っています。
そしてなんと先日、47都道府県を踏破しました!
いやぁ…本当に生き抜いていますよ、外山にーやん…!!!
まだまだ行きたい場所に飛び回るそうなので、外山にーやんの発信を楽しみに見守ってください。
自分を生き抜くって、すごく難しくて、幸せだ
「本当に、やりたいことですか?妥協はしてない?」
そう言われると、不安になると思います。
「お金ないな」「時間ないな」「ご縁ないな」
諦める理由は、無限に出てくるんですよね。
「他に優先しなくちゃいけないこともあるし」
後回しになんて、いくらでもできます。
それでも、本当の自分が奥底で願っていると思うんです。
「これがしたい!」
たとえ、色んな人からの善意のアドバイスがあったとしても
1番重要なのは、自分が1番力を発揮できることだと思います。
たくさん試して、自分が1番力を発揮できるものを見つけてみてください。
そのためには、自分の本音を知る勇気と
知らないことも試してみる勇気が大切だと感じています。
案外、「こんなのが好きだったのか!」って発見もありますからね。
大丈夫、今からだって始められる。
今から自分を知ったって、遅くない。
一緒に、自分の本当の好きを知って、自分の想いを大切にしてあげましょ!
見てくれてありがとうございます。
それでは、またね!
お知らせ
Beautiful profile gazing into the distance
『誰かの為だけの人生になってないか?』
『自分を生き抜く』を歌うオルタナティブロックバンド。
激しく繊細。
美しく愚直。
あらゆる要素を包括した、ジャンルの枠に囚われることのないcomprehendの音楽を構築する。
comprehend
vo/gt 根本直哉 ba/cho 外山タロウ
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【シングル定期リリース中!】
💿 最新シングル『whereabouts』"定期配信第5弾"
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