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Journal「今夜なら書ける気がした、『20年後のゴーストワールド』と母のこと」(2025,01,25)

こんばんは、こんにちは、お疲れ様です。
もう長文を書かないと言っていたのに、もう長い文章を書いてしまってます。

Xで、連雀ミオさんが、拙作『ニルヴァナの地図』のご感想を書いてくださり、その熱量に私の心も燃え上がっています。本当に、ありがとうございます。

以前、私も連雀さんの作品『20年後のゴーストワールド』について短い感想をポストしたのですが、140字では上手く伝えられないなぁ…と思っていました。今度、noteに書くと宣言したのに書いていなかった。先延ばしていないで、今夜がそのときだ、と思ったのです。

連雀さんが感想を書いてくれたから、お返し…という訳ではないですが、ミオさんのコメントが私の心を癒やしてくれました。
ちょっとここから長くなります。お付き合いください。

『20年後のゴーストワールド』を読んで

昨年のいつだったか、文フリ準備のためnoteを更新していたとき、連雀さんの記事が目に止まりました。蛭子能収さんふうの似顔絵?が、私の琴線に触れました。内容を読んでみると、”おじさん”とのエピソードが書かれていました。「何これ!?オモロイ」その記事は文学フリマ東京39で本になって頒布されるということ。私はそれ以上記事を読むのをやめて、文フリで本を購入しようと決めました。その後、連雀さんのXをフォローしたりしました。(余談ですが、私は応援したい人には、購入という態度で応援をするようにしています)

文フリ当日、私は購入予定の本とそのブースをメモして、休憩時間に買い物に行こうと思っていました。が!私より先に、連雀さんがステラーブックスのブースに購入しに来てくださいました。会ったこともない人同士でしたから、最初は誰だかわかりません。でも、ライダースジャケットを見て私はピンときました。恥ずかしそうに連雀さんは挨拶してくださって、こちらも嬉しくて、発汗がヤバかった!

さて、疲れきった初文フリ出店が終わり、12月半ば『20年後のゴーストワールド』を読み始めました。ミドリ色のその本は、表紙イラストは漫画家の冬野梅子さんが担当し、遊び紙が蛍光オレンジというかなりのおしゃれ上級者仕様でした。本が素敵すぎて、読む前からどんなオモロイ話が飛び出すのか、気持ちがはやりました。

可愛すぎなのよ。後ろ表紙もナイス!オマケもいただきました。

ところが、読み進めていくうちに、私が想像していた作品と違っていました。主人公の音楽界隈・バンド関係と日常のストーリーです。ヒリヒリした熱を帯び、あるときは不安で、主人公が心配になるストーリーに、銃で何発も胸を撃たれた気持ちになりました。”エッセイ的”なので、主人公は連雀さんなのだと思うけど、このような気持ちで毎日を過ごしている…、と思うと、居た堪れない気持ちになったり。しかし、連雀さんは物凄い量の文章を書き抜いて、この本で、世の中の理不尽さに往復ビンタしたのだと思いました。

時代は変わったと言っても、まだ女性は、性別や年齢による社会規範、またはハラスメントを押し付けられることがあります。主人公は、そのことにまざまざと傷つけられるのですが、それは自分の過去の負債だと言います。お母さんとの関係にも触れているのですが、胸がズキっと痛みました。
読み進めていくうちに、”おじさん”の言動に私も怒り狂い、「貴女は何も悪くない!」私が慰められるのなら、クリスマスの吉祥寺へ駆けつけたのに、と。
そして、ラストは虚脱するほどの空っぽな気持ちに…。(最高のラストでした)

第二章は、映画『ゴースト・ワールド』の主人公イーニドとの掛け合いの物語でした。幻想のようなストーリーで主人公は再生していきます。これが映画のようで、第一章とのコントラストが良い。私は映画『ゴースト・ワールド』を見たことがなかったので、アマプラで探しましたが観られず、YOUTUBEのまとめで観ました。イーニドと主人公が叫ぶところ、最高にエモいです。

さらに、追加ですが、エピソードごとに、脳内BGMの楽曲や、本やコミックのタイトルなどが挿入されています。私的には、ドラマ『モテキ』のようで、モテキが大好き(森山は”森山未來”さんから取っている)だったので、それも良かったです。
連雀さんは文章が上手く、知られればどんどん売れていきそうな作品だと思いました。
あまり書きすぎると、ネタバレしてしまう(もうしてる?)ので、私の感想が営業妨害にならないことを祈ります。

↓↓『20年後のゴーストワールド』は以下のリンクから購入可能です!↓↓

↓↓私の『ニルヴァナの地図』もよろしくお願いいたします!↓↓

連雀ミオさんは文学フリマ東京40でも出店されるということなので、ぜひ連雀さんブースへ立ち寄ってください。ステラーブックスはただいま抽選中のさなかです。

長々と書きましたが、連雀さんの本の感想が遅れたのはもう一つ理由がありました。

母のこと

文学フリマ東京39の二日前に母が亡くなってしまいました。それまで、ずっと介護をしていましたが、秋に母が骨折をして、手術後、様態が悪くなり2ヶ月ほど入院していたのですが、逝ってしまいました。
ずっと文学フリマに出られるかわからない状況でした。お店番をしてくれるメンバーには話しましたが、ステラーブックスは私の店なので、本づくりや宣伝など率先してやる必要がありました。
母のことで気持ちが両極端に振れて、精神的におかしくなってました。
姉が「文フリに行ってきなよ」と言ってくれて、出店できました。後日、葬儀をしました。気づいたら、12月は鬱になってしまいました。

お陰様で、先週四十九日も終え、気持ちも落ち着いてきました。
いろいろと話せなかったけど、言わなくても良かったけど、ここのところもみなさんから感想をいただけて、救われました。とても感動をしているので、今日書いておこうと思いました。
母がひやかして笑ってくれた創作活動をこれからも頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。







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森山ねこたろう@ステラーブックス(#ZINEフェス松山 参加)
いつもありがとうございます!嬉しいです!ご支援してくださったチップは、小説創作の費用にさせていただきます(•ө•)♡用途→本の製本・印刷代、イベントの出店代など

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