[人生手帳]#28 亀は、なぜうさぎに勝てたのか?
皆さん、こんにちは
幸せノートのネコせんせいです。
[人生手帳]では、幸せになるための知恵や助言など、人生に役に立つコンテンツを紹介しています。
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視点を変えると、見えないものが見えてくる。
「うさぎとカメ」という昔話があります。
イソップ寓話の中でも、有名な物語ですね。
「油断」や「誠実」が教訓とされる話です。
ところで、この物語には意外な教訓が
隠されていたことをご存知でしたか?
あなたの人生やビジネスなどにも役立つ話です。
今日はこれについて説明します。
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「うさぎとカメ」のあらすじは、
ざくっとこんな話になっています。
足が遅いことをバカにされたカメが、
うさぎに挑戦状を叩きつけます。
競う種目は「かけっこ」です。
カメにとっては、明らかに無謀な挑戦。
しかし、意外にも、
カメがうさぎに勝ってしまいます。
カメがうさぎに勝てたのは
うさぎが、途中で居眠りしたからです。
この物語には、様々な教訓を含み
日本でも有名な昔話になっています。
教訓としては、
「過信して油断するな」
「誠実にやれば成功する」
というような、内容があります。
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ここから、ぼくの解釈です。
「カメは、なぜうさぎに挑んだのか?」
無謀なカメの行動は、ぼくにとって
とても疑問でした。
それは明らかに負けるとわかっている
戦いだからです。
勝ったからといって、賞金や褒美が
出るわけでもありません。
では、なぜでしょうか?
カメにとっては、この挑戦に
大きな意義があったに違いありません。
そうでもなければ、負ける戦いに
挑むはずがないからです。
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勝敗以上に価値のあることが
カメには見えていたのです。
それは何か?
それは、「イメージの回復」です。
強いうさぎと戦うことで
自らの評判がよくなると思ったのです。
うさぎと競争する前は、
カメのイメージはすこぶる悪かったのです。
うさぎも「のろい奴」と
カメを馬鹿にしていました。
たぶん、カメにとっては
うさぎに負けることより
自分のイメージが悪いことが
悩みだったはずです。
実際に、「うさぎとカメ」の物語によって
カメのイメージが大きく変わりました。
足がのろく、バカなイメージを持っていた
カメが、「誠実・努力・成功」というような
新たなイメージを持つことができました。
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一方、うさぎは、なぜカメの挑戦を
受けたのでしょうか?
それは、必ず勝てると思ったからです。
勝敗しか見えなかったのです。
しかし、ここには一つの落とし穴が
隠されています。
勝って当たり前の戦いなので
もし、負けてしまうと
うさぎの名誉に傷がついてしまう
危険性があることです。
この競走はうさぎにとって、
勝っても自己満足以外に
得ることがない戦いだったのです。
そのことに、うさぎは気がついて
いませんでした。
うさぎは目先の判断しか
できなかったのです。
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あなたも「うさぎとカメ」の話から
何かを悟りましたか?
ぼくが思ったのは、
「考え方の違い」が結果を大きく
変えてしまうということです。
両者の「考え方の違い」が
勝敗を分けたように思います。
うさぎは、深く考えて
いなかったようです。
たぶん、勝つのは当然だし、
勝ってカメをからかおうと
思っていたのかもしれません。
そんな安易な考え方だったので
レースの途中に「居眠りする」
ような行動をとったのです。
うさぎが思慮深かったら、
カメの挑戦は受けなかったかも
しれません。
得ることが少ないし
負けたときのダメージも
大きいからです。
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「うさぎとカメ」の物語は、
人生やビジネスなどで、
どのように考えればよいか
教えています。
思慮深くなく、安易な考え方は
多くの危険性を含んでいます。
安易な考え方は、安易な態度に
つながります。
うさぎが居眠りしたように
大切なビジネスシーンや
人生の岐路で
間違った行動をとるかもしれません。
相手との優劣だけを
比較するような考え方ではなく
常に「何が学べるのか」という
思考をもつことが重要です。
今後、あなたの人生にどのようなことが
起こったとしても
常に学ぶ姿勢があれば
結果が悪くても、何かが残るはずです。
「うさぎとカメ」の物語では
そのことを教えています。