[人生手帳]#34 死の彼方へ
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私はコロナ禍の前後に、三度も死というものに触れた。
兄と妻の母は病に倒れ、母は老いて息を引き取った。母は百二歳の長寿であったが、兄は七十代であった。二人ともに、この世との別れを予感していたようである。だが、妻の母は突然の病魔に襲われ、私たちを残して旅立ってしまった。その時の悲しみは今でも胸に残っている。
死というものは、人間にとって避けられない運命である。私はこの数年間、