(27)ネギ
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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。
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中国西部やシベリア、中央アジアのアルタイ地方あたりの乾燥地帯が原産といわれ、
古代中国の漢代に書かれた『礼記』などの記録から、
紀元前200年ごろには既に中国で栽培されていたことが分かっている。
日本には奈良時代に渡来し、古くから親しまれてきた野菜で、『日本書紀』(720年成立)の仁賢天皇6年(493年)9月に「秋葱」の名で登場するのが日本最古の記録といわれている
■ネギと動物
犬や猫 ウサギやハムスターにとって ネギやタマネギは毒性があり食べさせてはいけないのだが 猿はネギを食べる 。
風邪予防の目的で猿にネギ食べさせる動物園もあるくらいである 。
しかし、ほかの動物は食べないのに 、野生の猿はネギやタマネギを食べてしまうので農家は頭を悩ませている面もある。
■ネギの葉の表裏
ネギの葉は、筒状になっているが、あれは葉の裏側で、表の部分は、筒の内側になっている。
根本の葉ができたばかりの頃の所には、表が内側になっていない葉がある。
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葉の裏表が変わった作りになっているものは、ほかにもあって、
アヤメの仲間は、葉が裏側しかない。
ネギは筒状になっていて、裏側しか表面にしか出ていないが、アヤメの場合は、筒の空間がまったく無くなった状態で葉の裏しかない。
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なぜ、葉の表裏がこのような形の植物があるのか、メリットがあると思うのだが、筆者が調べた範囲では、はっきりとはわからなかった。
一つだけ言えることは、強風などに対して非常に千切れにくいメリットはあると思う。
もし、このような葉の裏表が変わった作りになっている植物のメリットについて、知っている識者の方、教えていただけたら幸いです。
参考文献
ペットのネギ中毒について
静岡県獣医師会のHP
猿にネギを与える動物園について
朝日新聞電子版2009年1月8日