無地を見るとムズムズする病【自己紹介③】
自己紹介はマガジンにしています。よかったらこちらもお読みくださると嬉しいです☺️↓
ゼンタングルとの出合い
私がイラストを描き始めたのは10年前、
ゼンタングルとの出合いがきっかけでした。
両親がまだ存命で遠距離介護だったんですが、色々メンタルやられてまして
ネットで「禅のように心が落ち着くアート』というところに惹かれました。
本来ゼンタングルは9㎝四方の紙にタングル(パターン)を描き込みます。
集中して線を描くのでマインドフルネスになるし、
紙面が小さく完成が早いので達成感が味わえます。
弱ったメンタルがこれで何度も救われました。
それまで編み物をしていたかぎ針をペンに持ち替え、
次第に大きな紙を埋めたくなります。
物に「絵付け」して1点ものに
1年経ったころ、それまでかぎ針編みで編んだ小物を並べていた深大寺手作り市に
スニーカーやスマホケースに手描きした作品を出品するようになります。
ゼンタングルは基本的に下書きしないので、それに慣れて何でもペンで一発書きしていました。
手作り市では作品を並べても印刷と間違われることも多かったので、
トートバッグなどにその場で絵を描きながらの接客。
実演販売のようなことをしていました。
そのおかげで足を止めていただけましたし、度胸もついてのちのライブアートにつながります。
初めて絵付け作品を出品した時はドキドキでしたが、
ハイカット スニーカーを素敵な雰囲気の女性に初めて買っていただいて、とても嬉しかったことを覚えています。
そして段々と無地を見るとムズムズして、みっしりと何か描き込みたくなってきました。
遠距離介護、義母の介護と手作り市出展、
毎日忙しくしていたのによくやれていたなぁと自分のことながら思います。
絵を描くことが私の一部になってきて、どうしてもやめたくなかったんですよね。
街中の模様を見る目が変わる
ゼンタングルを描く人のあるあるかもしれないんですが、
目に写る模様がとっても気になりはじめます。
カーテン、壁紙、窓の格子、床のタイル…
特に幾何学的な模様は気になって、
「これ、どこから描くと書ける?」と
空中で指を動かしながらじーっと壁を見つめたりします。
ちょっとアブナイひとです。
ネット上にあるものを真似してみるのも楽しいです♪
オーダーで物に描く
私の活動を知ってくださって、色々な物にオーダーで描くようになります。
私が好きな物に描いた作品をお求めいただく場合と
お客さまから物をお預かりして描く場合がありますが、
お預かりのものは本当に失敗できないのでちょっとしたプレッシャーがあります。
「私、失敗しないので!」と以前ドラマで女医さんが言ってましたが、
ゼンタングルでは失敗はないのです。
自分で失敗したな、と思った線でも次の展開につながったり
他の人から見ると魅力ある線に見えたりするのです。
失敗もないし、絶対的な正解もない。
ゼンタングルから絵の世界に入ってよかったと思う一番のよいところです。
タングル+α
タングル+猫のほかに好きなのが、
タングル+文字。
色紙など紙に描くと、黒1色ではなんとなく寂しい感じがして
ポイントで色を使うようになります。
でも単色がほとんど。
私は色を使うのが苦手だと思っていました。
そして曼荼羅へ
ある時、家族間でちょっとした問題が起こり
私の心がとてもざわざわしました。
その気持ちを紙にぶつけたのが曼荼羅アートでした。
曼荼羅アートを描いている途中は、ちょっとした線の歪みやはみだしがとても気になります。
あー失敗した!きたない!
もうやめちゃおうかな…
何度もくじけかけましたが、
「折角やり始めたんだし1枚は描いてみよう」と思い直して最後までなんとかできました。
2日がかりで仕上げて、できたものを見たら
あんなに嫌がっていた細部の歪みが気にならない…!
そして達成感とともにもやもやしていた気持ちが収まってきました。
私があれこれ思い巡らしても仕方がない、なるようになるよね、と思えたんです。
それから曼荼羅アートにどハマり。
龍と組み合わせた絵を連作するようになります。
(龍についてはまたの機会にお伝えしますね)
この後、万年筆インクや水彩でカラーのイラストを描くように変化していき、今に至ります。
ゼンタングルに出合って描くことが癒しとなり「これから絵で自己表現をしていこう」と思ったいきさつでした。
私の長い自己紹介をお読みくださりありがとうございました。