ガラスの瓶に星の砂
こんにちは、ねこです。
あっという間に11月になりましたね。ここ最近は冬みたいな寒さの日があって、ついつい電気ストーブや毛布を用意してしまいました。
今年ももう60日もないのかと、クリスマスカラーに染まりはじめた街を眺めながら、心にも忙しなさを感じています。
先日、誕生日を迎えた日にパートナーからチェキをプレゼントしてもらいました。綺麗に撮るのがなかなか難しいのだけれど、その不便さがどこか面白くて楽しい。
ファインダーを覗いて「パチリ」とフラッシュと一緒にかわいい音が鳴って、みょみょ…みょーんといいながら出てくるのが愛しくて好きです。テラコッタオレンジがかわいくて、連れて歩きたくなる。
最近は、撮った後に写真を確認してから印刷されたり、2枚同じのを出せたりするものもあるのだけど(それも欲しくなってしまった)、2枚似た構図の写真を撮ったりして「どっちにする?」と交換会みたいな時間が生まれるのもなんだかアナログでいいな、と思っています。
印刷された写真を手に取るごとにその時間を思い出して、プリントされたチェキのつるつるとした質感にも記憶が残っていて、そういえば最近はデジタルデータばかりだったなと、消えてしまわないようにプリントしておこうと思ったり。
大切な日に10枚入りのフィルムを買って、1枚ずつ大切に撮影して、日付と共にこうしてパッキングしておいたら、ガラスの瓶にきらきらした星の砂を詰め込んだみたいでいいなと、たまに開いて眺めたりしています。
いつでもスマホを開けば見られる写真もいいけど、家の引き出しを開けないと見られない写真もいい。きっと何年後も、その瓶を開いてはきらきらした記憶を思い出して、大切なものを思い出せるから。
パートナーにもらった愛も、友人たちがくれた愛もみんな、そうやって変わることなく残せたらいい。いつか未来、悲しくなったり辛くなった時に、救いになるのはきっと過去の記憶。
あなただけのガラスの瓶に、きらきらした星の砂や、結晶みたいな白い欠片、大好きな色のビーズを、詰め込んでみてください。楽しいですよ。
太陽に透かしたその瓶が光を乱反射する様を、わたしも見てみたいです。でも、それは宝物のようなものだから、大事に抱えているのもいい。
最近、はじめて手にして嬉しかったものだったので、今日はそんなおすすめみたいなエッセイでした。読んでくださってありがとうございます。
あたたかく過ごしてください。よい夜を。
ではまた、次のエッセイで。