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なんでもない日に、ひとかけらの愛を
なんでもない日に、プレゼントを。なんでもない日を彩るように、花束を。なんでもない日が、特別な今日になるように。なんでもない過去が、何かあった未来を救うように。
そんな風に思って、よくパートナーだったり大切な人に、なんでもない日だけどケーキを買ったり、ちょっとだけいいお菓子を買ったり、好きだと言っていたものを買ったりしてしまいます。
会えたことが何よりうれしくて、それで笑ってもらえたらうれしいななんて。あげすぎるとそれもよくないから、たまーにこっそり買うのが好きです。
会うまでに時間があるとき、ちょっとデパ地下に足を運んだり、すこしお散歩をしながらお菓子屋さんを探したり。これから会う大切な人と一緒にいるような気になる、その時間のことが好きです。
目の前にいなくても、あなたのことを考えている。
どんなものが好きだったっけ。甘いものはちょっと苦手、しょっぱいものってなにがいいだろう、お酒はよく飲むっけ、夜にゆっくりする時間はあるかな。
そんなことを、無意識に考えているとき、わたしは会っているとき以上に、その人のことを愛しているんだなと思います。恋人でも、友人でも、家族でも。
この間、なんでもない日にパートナーからリングのプレゼントをもらって、それがとてもうれしかったので、今日はこのエッセイを書きました。
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大切な人のことを考えて、手に触れるように大切に選び運ぶ姿は、愛という光に満ち溢れていて、まるで天使が光に乗って空から降りてきたみたいに。
「倒れないようにケーキを運ぶとき人間はわずかに天使」という好きな短歌があって、わたしはケーキを水平に保ちながら大切に運ぶとき、愛する人へプレゼントを選び運ぶとき、その言葉のことをよく思い出します。
たまに、天使になってあなたの元に。
そんな日のことを、わたしは光と呼んでいます。
いつか過去になるこの光が、あなたの未来を救いますように。そう祈りを込めて。