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【詩人の読書記録日記】栞の代わりに 1月2日~1月15日

はじめに

新年あけましておめでとうございます。長尾早苗です。わたしは読書記録や日記を書くことがもはやライフワークになっていて、お正月休みはなんだかきゅうきゅうしていたので、1月5日にあるきっかけを受け、まとめてみることにしました。よろしくお願いいたします。

1月2日

実家の家族と会食。2年ぶりに会った家族も。
2年間の近況報告、少し緊張していたけれどよい会。
今年は文字を美しく書けるように頑張ります。
小学校の同窓会が企画され、うれしく思うなど。
年末年始も休まず書いていました。新作一編。

1月3日

初売り。
だいたい買いたいものは初売りにまとめてしまうのだけど、2年いけなかったので2年分のストレス発散。
ウォーキングを12月から本格的に詩作のために始めたので、スポーツ用品や眉マスカラがほくほくでした。
年賀状をまとめて返すなど。

1月4日

冷えに気がつく!
色々あってきゅうきゅうとなっていたけれど、とにかく汗を流して忘れました。
バンプオブチキンに助けられた日。
夜、久々のスペース。サングラスをすれば大丈夫だった!
詩人としゃべるのは楽しいです。新作一編。

1月5日

なんとなく考え事をするときは歩いています。
この一週間は歩き続けてへとへとになって眠ってしまって、なんだか変な感じでした。
いつもなら火曜日に本を借りて、読書人として充実していたのだけど、なんだかなあと思い。
接続を心配していたパソコンの新しい充電器が届き、紙媒体のノートからご機嫌で文章を執筆。
インカレポエトリの詩を書く仲間たちに励まされたような気がして日記をまとめて。
もうそろそろわたしもインカレは卒業かなと思っています。
やりたいことはやりつくしました。
スマホと紙媒体のノートだけでしばらく書いていたので、ちょっと体調を崩しそうになったこともありました。
やっぱりスマホの光に弱いのかなあ。新作5編。
YouTubeにアップしている小作品を撮りだめていたら80本になりました。
わたしの日々の素振りのようなものです。
ちょっとくたくたになってしまって、伊藤比呂美先生のインタビューを読んで感動して涙するなど。

・大島静流、二見遼ほか『蛇と星 創刊号』

ネットプリントという手があったか!
とみんなを尊敬しました。みなさんに昨日の夜フォローされていて、気になっていたのでプリント。インカレポエトリの仲間達です。
熱量がはんぱないです。大島さんのあとがきがたいへん素敵でした。
書き手のはてしない孤独。でも、わたしたち書き手はそこに存在するだけで美しくなければならない。
本当にそうだよねえ。わたしがこの1週間ばかり抱えていたのはそれだったのかもしれない。
なんだかがんばろうと思えました。ありがとう。

・大島静流、川上雨季ほか『深淵会 第壱号』

こちらもネットプリント。
川上雨季さんのツイッターで知りました。こちらもインカレポエトリ関係。
不思議なことに、『蛇と星』もそうだけど、川の詩が印象的です。
実はこの2誌をプリントしたのは川辺をウォーキングしてからでした。
なにか有機的に、詩と書き手たちはつながっているのかもしれない。
ふと、冬の晴れた空がきれいだと思えました。

1月6日

雪とわたしだけがスローモーションで、時間ばかりが早く感じる。
昨日『三体』が図書館に来たそうだけど、今日はこもってみる。
詩の新企画のミーティングから始まり、あれよあれよと進みました。
年末年始も書いていたので、連絡を取るのみのオフ。
やっとこさ企画が動き出し、わたし自身もほっとしました。
楽しみにしていてくださいね!
明日は雪、積もらないといいなあ。

1月7日

積もってしまいました……雪。
今日は新年初の定期検診その1の日。バスで行きます。
雪の多い所を転々としていた家族に色々サポートしてもらい、定期検診のサポート、スケジュール調整などしてもらって、雪解けの気温が高い時間に検診に行くことができました。
そこで図書館にも。
忙しいのにありがとうね。新作一編。
11月頃から、首のまわりの皮膚にぽつぽつかさぶたができていて、ストレスで夜中に引っかき壊してしまうみたい。やさしい皮膚科の先生にリキッド状のお薬をいただきました。
夕ご飯づくりはお休み。ハンバーガーを食べてぐうぐう。
七月堂さんのHP通信販売が再開しました!拙著『聖者の行進』もここで買えます、よろしくお願いします。



1月8日

朝からなんだか眠って起きてすこし仕事、の繰り返し。
仲間に今の皮膚のことを伝え、ミーティングの約束。
作り置きも作れたし、親しい間柄の方からエールをいただきました。
ちょっとびっくりして、たくさん笑って新作一編。

・劉 慈欣 立原 透耶 (監修), 大森 望 , 光吉 さくら , ワン チャイ (翻訳)『三体』早川書房

すっごく気になっていたんですよね。物語のストーリーラインとしては二つ。文化大革命で物理学者の父を惨殺された中国人エリート科学者の女性が、ある日謎のプロジェクトに参加します。それから何年も経つにつれ、彼女のかかわった計画が大きなものだと気がつき始めます。
時は40年流れ、ナノテク素材の開発者のワン・ミャオはある会議に召集され、そこでエリートの科学者が次々と自ら亡くなっていくのを見ていました。その事実の影に潜む「科学フロンティア」への潜入を引き受けましたが、ゴースト・カウントダウンという謎の怪現象が襲います。そこでVRゲーム「三体」という三つの天体が織りなす異空間に入り込んでしまった彼のその後やいかに……!というわくわくもののSFミステリーなのですが、読んでいくうちにハマります。
「三体」で出会う人々は古代文明から現在に至るまで、前述した「謎のプロジェクト」と何か関係があるようで……
エンターテインメント要素も含む、読みだしたら止まらない一冊です。

1月9日

今日はなんとなく動ける日。朝からツイッターやSNSで詩人と会話したり、エールを送りあったりなど。
昨日は朝から寝ている時間がものすごく長くて、自分でも心配になるレベルでしたが、色々ストレスってこわい……と思わされました。
書きたい自分を許して認めてあげることは、わたしにしかできないから。
新作一編。

1月10日

新作一編。
ラジオを久々にやってみたのだけど、録音ができないところが困りどころ。
これからの詩のオンライン活動に向けて考える日。

1月11日

今日はもろもろ!もろもろ生活で頑張った日。
定期検診その2、食材の配達からの仕分け……。
詩の活動は少しお休みです。ラジオ・読書のゆるとーくへ向けてを配信しました。



ラジオのツイートをリツイート・いいねしてくださった方、ありがとうございました!
今後はラジオはツイキャスで配信していきます。
今日は移動図書館の日なのですが雨……。
湿気てしまうと本がかわいそうなので、今週はわたしの本棚からご紹介します。

・古溝真一郎『きらきらいし』七月堂

2019年発売ですか……。懐かしいなあ。
この年にポエケットに行って、七月堂さんのブースにどなたかいらっしゃる!と思ったのが古溝さんとの出会いでした。
実はわたしの友人の友人という関係で、友人とはパパトークを繰り広げています、(笑)一回オンライン合評に来ていただいて、とってもうれしかったのです。
この詩集は現代版『小さなユリと』に匹敵するくらい素敵な詩集だと思っています。父であるわたしと子であり娘であり、かわいい盛りの女の子。
妻になっている方とは恋人の時から詩を編んでいらっしゃるところも魅力的でした。
「スマホ」「クックパッド」など新しいことばが並ぶ中、サラリーマンとして働くこととその悲哀、娘さんとの関係などが描かれ、とてもおすすめです。

・九ポ堂『ガラスペンでなぞるツキアカリ商店街』つちや書店

これはわたしの読書記録を読んでくださっているみなさんには所々お見せしています。
この本は7種類の紙に57種類の書体でちょっとほんわかで不思議なショートストーリーをなぞり書きできます!
趣旨としてはガラスペンなんですが、わたしはボールペン(ジュースアップがよかったです!)やフリクション、万年筆も駆使しつつ書いていました。
わたしは小さなころから本当に字に自信が持てず……。
でも、誰かの筆跡を真似て忘我して没頭することは向いていたので、ハマってしまいました。
そうしたら自分の字になんとなく自信が持てて、詩作の時に「一旦紙に書く」という行程が発生したんですよね。詩の書き方としては王道です。
これは体験型の本なので、読んでみてくださいというよりは買ってなぞってみてください!と言うほうが正しいかも……。

・最果タヒ『死んでしまう系のぼくらに』リトルモア

教育機関の図書館で働いているときに、よく詩集の選書をしていました。
長尾さんには詩集・歌集の選書を、ということで、若い世代への詩集として、最果さんの詩集を同僚に教えていたことを思い出します。
この本自体は図書館司書をやめてから買ったもので、古本市で買ったものでした。
最初は「リトルモアさんから出しているんだ!」とポップな表紙を見て衝撃。すごく装幀が凝っているんですよ。
横書き・縦書きの詩が並ぶ中、それぞれが光をきらきらと放っている。
やさしさとは何だろう、と考えてしまいます。
でも、その共通の悩みをきちんと最果さんが問題提起してくれているので、今生き急いでしまって苦しんでいる方にはぜひこの本や最果さんの詩を読んでほしいなと思います。

・ほしおさなえ『水の球』

これは学生時代に大学の恩師のほしお先生から文学フリマでいただきまして、今や我が家の宝物になっているんです。
ほしお先生は散文詩の詩形の詩が多く、この詩集も今のほしお先生の小説につながっているような気がしてなりません。
お父さまのこと、娘さんを産むということ、お母さまのこと、そういった生活単位での「家族」というものに焦点をあてつつ、振り返りながら書かれたのかなと思います。
わたしたちは日々、何かをなくしながら生きています。
その「何か」を発見できるかどうかは何年もかかりますが、じっとその「何か」をみつめて書くことが重要なのではないかと思いました。


1月12日

わたしとしては久々のウォーキング。うずうずしてました。
だいたい8000歩くらい歩いて、その後エッセイやラジオを聴きながらウォーキングで集めたことばをガラスペンで書いていくなど。
たくさんのラジオを聞きました。
定期的に水曜日は詩人としてさみしい気持ちになるのだけど、夜に詩人仲間の企画のmtgがあったり、渋谷のラジオで詩専門番組「渋谷のポエラジ」をやってくれていて助かります……。

・城戸朱理『漂流物』思潮社

わー、サインいただいたの2016年ですか、懐かしいなあ。
たぶん、母校の先生の授業に遊びに行ってサインしていただいて。
お花屋さんや児童館のバイト代を稼いで買った詩集のように思います。
城戸朱理先生はわたしの大学時代の恩師で、交流がありました。
今考えるとほしお先生も城戸先生もぶんけん先生もいる大学って恵まれていたなあと思います。
さて。城戸先生は10年ほど、鎌倉の海岸を歩くことがライフワークになっていたそう。そこで見つけた漂流物についての非常に大きなデータの蓄積と、先生の思考が絡みあってこの詩編が織りなされているように感じます。
何ものでもないもの。でも、いつかどこかで何かであったもの。
名付ける時まで未生のまま、眠っているようなもの。
そうやって打ち上げられてきたすべてのものに、いとしさを感じました。

・イ・ラン 中村友紀、廣川毅訳『私が30代になった』タバブックス

ツッコミどころ満載のコミックエッセイなんですが、わたしにとっては思い出深い本です。
共に暮らす人と西荻窪のFALLという雑貨店で懐かしの三品輝起さんにお会いした時に、ちょうどその時わたしも「フリーランサーでアーティストで20代後半、ああどうしていけばいいんだよう!」と色々考えていて、ふっと「30代」という文字が目に入り、買い求めました。
やっぱり近い年齢で、しかも色々はちゃめちゃやっていて、それでも笑顔で生きていく決意を持ったイ・ランさん。
強いし、たくましいし、ちょっと大変そうではあるけれど、仕事をしつつアーティストとして自由に生きる。
周りの友達がなんとなく会社の仕事に追われている中、アーティストとして20代後半から30代を生きること。サバイブです。(笑)
でも、ちょっとつらくなったときにこの本を読んで大笑いするとなんかスッキリして。
自由に生きよう、と自信が持てます。

・文月悠光『屋根よりも深々と』思潮社

これも懐かしいですねえ……。
2013年、ちょうどわたしが大学生だったころ、この本が出たんですが、文月さんも大学生でした。
わたしには詩を書いている友達はいなかったものの、恩師の一人に「大手詩雑誌社の雑誌に投稿すること」「自分の詩と似たようなテイストの詩人の詩集を読むこと」を課題とされ、最初に読んだのが文月さんと暁方さん、三角さんでしたね。
それで当時の新聞に文月さんが載っていて、実際に会いに行ったんです。原宿の文月さんの個展でした。
そこでツーショットを撮ってもらったり……懐かしすぎるなあ。
文月さんの背中を追いかけて、学内創作コンクールに「あたしの背骨」という詩の作品群を発表したら優勝してしまって……
少しおしゃべりしたり、そののちお仕事で一緒になったり。
ありがたいことです。
この詩集は「わたし」と「世界」を見つつ、「わたし」と「誰か」を書いていてわたしは好きなんですよね。女性のダイナミズムが織りなされていたり。思い出の詩集です。

1月13日

今日は親しい人に声をかけられ、スケートに行ってきました!
わたしはスケートが本当に下手なので、見るだけ。
でも楽しかったなあ。終わったあとにラーメンでランチしました。
帰ってから詩の友人が聞いていたミスチルのtomorrow never knowsを聴きながらノリノリで春の詩を書いていたら午後動けなくなりました。
低気圧こわい……。
たくさん働いたと自分を許す。
新作ニ編。

わたしにとっても懐かしのスケートリンク。
あの頃は滑ることがうまく行かなくて、
泣けなかったなあ…
滑っていた親しい人のスケート靴。
詩情を感じる。
早めのお昼!ミルクが入ったラーメン。

・梨木香歩『エンジェル エンジェル エンジェル』新潮文庫

これも懐かしいですね……友人の卒論のテーマでした。
梨木作品は他にもいろいろ読んでいますが、祖母との思い出、ということであたらめてしみじみと色々思います。
認知症になってしまったおばあちゃんとその孫が、熱帯魚を飼い始めて、そして夜中にお話をするというストーリー。孫のコウコの視点では現代で使われている文章で、もう一つはおばあちゃんが少女だった頃の思い出を漢字など旧字体で使われています。
おばあちゃんが命の果てまで持っていた罪、そしてそれはいつかきっとあがなわれるということ。
わたしの祖母も亡くなる前まで認知症でした。でも、自宅介護は難しかったんです。わたしの結婚式のすぐ後に病気にかかってしまい、お別れしました。
とてもさびしい記憶ですが、おおらかに笑っていた祖母の記憶はわたしの活力でもあります。

・大佛次郎『猫のいる日々』徳間文庫

これも芝生古本市より。猫に……癒されたかったんですかね。
わたし自身は猫アレルギーなのもあって、犬を実家で飼っています。
ただ、他にも猫を飼っている恩師や友人が何人かいるのですが、猫との暮らしは楽しそうだなと思います。
猫の日常の発信のツイッターやブログは結構見ています(笑)
大佛次郎記念館がみなとみらいの公園にありまして、サークルの朗読公演のリハーサル、あと中学高校がそのあたりにあったので、よく記念館の目の前の猫の像を待ち合わせスポットにして友達と会って、みなとみらいで映画を見たりしていましたね。
その頃は「大佛次郎」という作家にあまり興味をもっていなかったんですけど、この本を読んですごく好きになりました。

・松浦弥太郎『暮らしのなかの工夫と発見ノート あなたにありがとう。』PHP出版

弥太郎さんとの出会いは連続テレビドラマ「ととねえちゃん」でした。
「ととねえちゃん」は雑誌『暮らしの手帖』の編集部の物語なんですが、それで一気にはまって、一緒にはまった父と大宅壮一文庫に見学に行ったことは忘れられないですね。弥太郎さんは暮らしの手帖の編集長だったんですが、様々な職歴を経て、今は「くらしのきほん」というわたしが愛読しているサイトをつくっていらっしゃいます。
弥太郎さんが言う「ていねいに」って、ていねいな暮らしというわけではないんです。インスタ映えするような暮らしのことではなく、人やモノ、家族に対して尊敬と感謝の念を持ち、対応して話を聞いたりする。
食事もなるべく自分に負担がかからないように、食材をアレンジして簡単にできるようにする。
いちばんは「人やものをたいせつにすること」もしくは言ってしまえば「愛」なのかなと思ったりしています。
この本では対話するように弥太郎さんと暮らしのトークができるような感じで読んでいて。日々の暮らしが楽しいものになってきました。

1月14日

昨日は低気圧により頭痛がひどくて。。。
夜に休みながら水をよく飲みました。
なんだかここのところ低気圧がひどいですよね。
七月堂さんのオンラインショップBASEが再開されました!
拙著もなにとぞ……
今日はウォーキングののち、だらんとしながらラジオを聞いて、
もろもろアイデアを思いついて作り置き。(白菜を使い切ったぞー!)
ラジオでたくさん勉強しました。
明日は4か月待っていた本が届きます!楽しみ。
ラジオ配信、明日の午後から。どきどき。

1月15日

ラジオ配信をしました!
本当にどうなることやらと午前中は緊張していましたが、図書館までウォーキングに出たり、執筆したり色々しているうちに緊張がほぐれました。
仕事は毎日のマンネリなのですが(笑)それでもその生活を続けていくことが大事なのかなと思います。「紅の豚」を久々に見ました。新作一編。

・山本文緒『自転しながら公転する』新潮社

すっごーく、気になってました。
山本文緒さんを気になり始めたのは講談社のWebマガジン、ミモレのPodcast、「真夜中の読書会」でよく紹介されていたんですよね。
パーソナリティのバタやんさん、大好きです。
山本文緒さんにはホワイトとブラック、人が生きる喜びと闇を描いたものがどちらもあるんですが、こちらはブラックが混ざりながらもホワイトでした。
アラサー、結婚すること、親の病気の面倒を見ること、恋愛から結婚に至るまで、そして仕事のセクハラ・パワハラ……何かと降りかかってくる災難なんですよ、ほんとに。
仕事自体でも人間関係が色々あって、悩んでるのに近しい関係の人と接しなければならないし、自分のことももちろんやりたくて。
全部一人で抱え込もうとしてしまうから、無理になってしまうんですよね。
なんていうんだろう、すごくあたたかさに包まれました。

・伊吹有喜『彼方の友へ』実業之日本社

大正から昭和生まれ。わたしたちのおばあちゃん世代の方が少女だった頃、そして大人になっていくまでの過程を描いたストーリーとなります。
どの時代もそうですけど、どんな人にも歴史があります。
それはご時世的なものかもしれないし、もっというと人間の本質的なものかもしれません。
わたしは祖母を数年前になくしましたが、きっと祖母にも話しきれなかった彼女なりの歴史があって、もっと話していったらまた違ったものが書けたかもしれないなと少ししんみりします。
そんなわけで、わたし自身も祖母になったつもりで、去年「真昼の月」という時代物の詩を同人誌『ほしのたね20号』に発表しました。
祖母はあの戦争を抜けてこんな気持ちだったんじゃないかとか、色々設定は詩の関係で変えましたが、祖母に代わって書いた「仁科秀子」のエッセイを書いているときは今思い出してもじぃんときます。

お知らせ

来週はわたしが美容院を火曜日に予約しているので(満月です、楽しみ!)移動図書館の読書記録はお休みです。
ただ、ウォーキングの後などに寝ていても読めるということでスマホ読み。
ソラリというアプリで「青空文庫特集」またやります!
今回はツイッターなどでたくさんの近代の日本文学の知識を手に入れましたのでお楽しみに~

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長尾早苗
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