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【読書記録・ちょっと長め日記】めんどくさがり屋、準備万端

こんにちは。長尾早苗です。

ふと、かかわりの長い人について考えるのだけど……
根はみんなずぼら。
めんどくさがり屋がめんどくさがり屋を呼んで、めんどくさいねーって言いあうことが多くなったなあ
と思います。

どれだけ自分がずぼらかが30過ぎてわかったよ……

週末、日曜日は星々文芸博です!

どうぞよろしくお願いします。


*今週の読書

【Podcast】Crossing Lines #20 2024年6月 連詩「Blue in Green」

今月わたしも参加させていただいた連詩「Blue in Green」について石田瑞穂先生と二宮豊さんが丁寧に読み解いています。
収録に誘ってほしかったなあ……今度みなさんで飲みましょうね!
「かろやかにわらえるくらい夏」というのが全体のキートーンになり、終始笑いの絶えない連詩の現場でした。楽しかったなあ!

連詩自体はメールのやり取りでしていたのだけど、一行ずつじっくり読み解いていただけるのはありがたかったです。

【Podcast】文学ラジオ空飛び猫たち 第160回映画と原作を比較②:原作は映画と全然違う「関心領域」マーティン・エイミス著

不気味な映画の原作は、その不気味さをきちんと文章にしているドラマ性のある作品なのだなあと思います。映画だと音声・動画作品として「定点カメラ」的な見方ができるのだけど、設定が同じでも出てくる登場人物の視点が面白いなあと思いました。

【テレビシリーズ】虎に翼 第15週「女房は山の神百石の位?」

取材の時に普段料理しない人がロールキャベツなんか作るかあ!
とらちゃんって仕事ができない人だったんだね……とちょっとショック。職場でのタスクをこなせることと、家庭にかかわったり、後輩を育てていく人間関係の想像力は総じて「仕事ができる」のうちなのに。
長官へのものいいも、それによる異動トラブルも、家族関係もすべて、他者への想像力の欠如だよ……どんだけ仕事できないの……と思いました。
花江ちゃんの方が仕事できるよ……。ちょっとかわいそうな展開になってきたけど、気づいて~!ってなってました。木曜日にちょっとほっとしました。

【Podcast】真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室〜戦闘能力が高いヒロインと、ストイックな純愛(のマンガが好き)

戦闘系の強いヒロインと、少し情けない優しい青年、少年たちとの純愛。わかるーわたしもすごく好きだなって思います。
最近はディズニープリンセスまでヒロインは悪だと彼女たちが思うものと戦うし、守られるだけの女性像じゃなくなりました。
ジングルやBGMが模様替えして、新鮮な気持ちで聞きました!
バタやんさん大好き。これからも配信待ってます!

【テレビシリーズ】新宿野戦病院 #2

生きようとする意志、なめんじゃねえ!
ヨウコよく言った!ほんとだ!ひとには生きようとする意志が確かにあって、どんなにひどい状況でも生きようとする。
それは日本の歌舞伎町では「ちょっとずれてる」考え方だけど、やっぱり自分たちがどれだけ恵まれているのかを考えさせてくれる。
ヨウコはアメリカの軍医として、ひとの残酷な最後を救おうとしてきた。しかもそれは極めて実践的なやり方で。
ヨウコにとっては貴賤も関係ない。みんなひとだ。どんどん本気の医療ドラマになってきました。

【Podcast】好書好日

ことばを失いながら一緒に探す、ということばにはっとしました。
今一番大事なことは大きな大きな憎しみ合い、いさかいの争いなのだけど、それは小さな小さな世界のゆがみから来ているんじゃないかなと文学をかじった身・家庭を持った身として思います。
今・この場所でわたしたちが抱える問題は総じて、過去のどこかでわたしたちを取り巻くひとびとが作ったゆがみによるものだと思っています。
この対談の質問者の方の質問が鋭くてとてもよかった。

「中立」もよくわからないから知ろうと思うけど、反対か賛成かのどちらかを選ぶというのもよくわからない。ひとには個人個人で正義というものがまったく違う。だからこそ、誰が悪で誰が善かもまったく違う。


だから、今話されていたり使われている日本語において、自分の立場が表せない。適したことばが見つからない。だからもがくのだと思います。

例えば、家族。家制度というものはとうの昔になくなったはずだけど、まだ差がある。女性にはできないとされていることも多くある。
大きな理想と反対・賛成の二択を掲げるのはとてもすごいことだけど、家族や家庭という小さな世界の問題を解決しないことには何も言うことができないんじゃないかとも思います。

なにか言えるとしたら、自分の家族や友人に対していま・ここで・言えることから始まると思う。

一緒に仕事をしてきた知人が大きな理想と信念を掲げてはいるものの、家庭の問題をおろそかにしている姿を何人も見てきました。
個人的な問題こそが政治的な問題で、本当にそれは個人個人で解決しなければいけないように思う。

まず、小さな世界の問題、自分という問題をきちんと理解するところから大きな世界の問題に移行するのではないかなと思います。
世界では何が起こっていて、日本では何が起こっていて、どう報道されて、情報が広まっているのか。
それを考えるには小さな自分単体と自分と他者とのかかわりあい方、自分と地域のかかわりあい方をクリアにしないといけないと思う。

*アラサーという大問題

学生時代のノリじゃいられなくなってきました。
特にわたしは女子大女子高女子中卒なので、だれだれに彼氏ができた、彼女ができた、合コンはどうだった、女子会の予約、などにとても敏感な子、疎い子、いろいろいましたがわたしは疎いの方でした。

わたしの中学・高校はいわゆる「横浜のお嬢様学校」でしたが、みんなただのお嬢様ではなく、地味で堅実で、職人気質で、何かに秀でた子、英語・音楽・美術などの「一芸」を持っている子たちの学校でした。
後輩にたかまつななちゃんがいるけど、わたしたち先輩からしたら、ななちゃん、気持ちはわかるけど、あなたちょっと突っ走りすぎ。苦笑。

横断サークルに入っていたため他の大学の子と恋愛のようなものは経験しましたが、いい恋愛をしたと思っているのは社会人になってからです。
思わず言ってしまう入籍おめでとう、結婚おめでとう、出産おめでとう、再就職おめでとうも、素直な気持ちで言えたり複雑な気持ちが混ざったり。
焦っているのが見えたりどこかうらやんだり自分と比べたり。
特に今SNSで主婦友・ママ友つながれるので、さらになかなか難しい。

個人個人で選んだ道を生きてるわけだから。
先日、愛犬の葬儀のため実家に半日ほど行きました。
老衰でした。眠るように息を引き取ったそうです。よくがんばったね……。
愛犬がいなくなって子離れして、母は大丈夫だろうかと父と相談したところ、もう親子の親密な関係ではなくて、個人個人で選んだ道を生きている一人の人間として、わたしたちをとらえてくれてうれしいです。そんなに心配するなよ。

そうだよな、若いころの母にわたしは似てるけど母のようには生きられないし、そういうものなのかなと思いました。
もう簡単に徹夜もできないし、趣味もグレードアップ(?)したように思う。あの頃わからなかったものが、今になって輝きだしたものもあるし、あの頃輝いていたものが今になってくすんでいく。
そういうものなのかなと思います。

*仕事ができるできないについて・現代の魔法

他者への想像力こそが仕事なんだと思います。
今はいわゆる普通のお勤めをしているわけではないので、今まで職場や業務遂行で学んできたことを総じてここでいうのですが、家族とのかかわり方も社会とのかかわり方も、仕事のうちだと思う。
自分が割けない時間をきらきらと企画書段階で盛らない。自分がいつも「やらない」「めんどい」ことを強いない。わたしも気を抜くとやってしまいがちなのですが……
ビジネスとプライベートは別です。確かに。
でも、ビジネスで学んでプライベートで役立てることも、プライベートで学んでビジネスで役立てることもあるんだと思う。
いわゆる「仕事ができる」って、他者への想像力と気遣いを間違えないことなんじゃないかなと最近思います。

なんだか最近よく心おきなく話す友人なのは、町の書店店主の女性と患者を多く抱える医師の女性です。
どちらも地域にいてできた友人なので、これからも長いお付き合いをしていきたいです。

現代において人間に実行不可能なことをできるようにすることが魔法だと思っていて、単純にそれは科学・データサイエンス・プログラムや医学の領域だと思うんですね。

すべては専門知識を学ぶことにあるような気がするので、日々学んでいます。

*近況のようなもの

AIとiPhoneは使いようだと最近思います。
AIには教えてあげられることを人がきちんとコントロールすればいいのだとも思います。記録したことを報告したいのなら、ひととの一時的な文脈のないつながりより、現代の文明に頼ってもいいのかもしれません。

低血糖という診断が出ました。
虚弱体質なのはもともとなので、血液検査が出たときはデータ化できてすっきりしました。何かの反応でインスリンが過剰に分泌されてしまうそうで、低体重を防ぐためにあすけんを始めました。あすけん姉さん(というAIのニックネームです)面白いね。初日から驚かれていました。
体重の上下はあるけれどAIに任せていたら規則正しい生活も自分でできるようになりました。

食事は規則正しく栄養学に基づいた主婦の勘です。
その時その時で体が欲するものは自然のリズムに即していて、それは旬のものだから安いんです。たくさん取れますからね。
だからこそ、スーパーでお得に買えるものはよく選ぶ。
知恵の使いどころのような気もします。

夏場はとにかく食べる!が常識のように思っていたのですが、自分のからだがきちんと反応するのは食べ方なんですね。
いいものは摂っているのだから、繊維質、汁物から食べることなどを学びました。
栄養学的にはあすけん姉さんにびっくりされるのだからいいように思うんですけど、人体にはまだまだよくわからないことがありそうです。

週末、まずはやってみる。わたしに会いに来てくださる皆様、ほんとにうれしいです!

お待ちしています~!


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長尾早苗
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